mixiユーザー(id:8729247)

2024年06月30日19:11

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外科部長が正しかった話

前の勤務先だけどな。
「右下腹痛」の女性患者が救急外来に来て、
産婦人科疾患か外科疾患か、で取り急ぎのカンファレンスみたいなことをやった。
外科医者は全員が「CTで所見がないから婦人科」と言ったけど、
ワシら婦人科は「痛い範囲がどうも婦人科疾患でなさそう」という見解だった。
外科は人数が多く、勢いもすごくて押し切られそうなとき、
他の仕事してた外科部長がやってきて
「患者さんのおなか触った感じじゃ虫垂炎だと思うけどなぁ」とぼそっと言った。
外科医者は「えーそんなことないですよ」と口をそろえたけど、
部長がそういうなら、ということで
婦人科と外科からひとりずつ出して、全員立会いでおなかを開けた。
そしたら。
虫垂炎だった。
しばらく前からじわじわ炎症が進行して腸管が右下腹部に積み重なるように癒着、
その中心部にすっかり膿んで破裂した虫垂の残骸があった。
つまり「虫垂炎が悪化して破裂したけど周囲腸管で囲まれてマスク」されたので、
腹膜炎の範囲が限定され、CT上では虫垂が映らない(破裂したから)ってこと。
ワシら婦人科はめでたく手を下ろした。(医者の言い方で手術台を離れること)

こういうとき、いくらデータを積み重ねても絶対に「虫垂炎」の診断は出ない。
外科部長の経験と勘が患者さんを救った。
これが夜中の救急外来で診断をAIに任せて「何科の医師を呼び出すか」決めさせたら
おそらくいつまでたっても結論が出なかっただろう。
外科部長が腹をさわって5分で診断できたことが、AIにはできない。

現場の医師でないとこういうことはわからないだろうね。

■ソフトバンクグループ・孫正義氏「去年、父をがんで亡くし悔しい」「悲しい出来事を無くす技術・道具がついに生まれた」進化するAIが変える医療への思い【サンデーモーニング】
(TBS NEWS DIG - 06月30日 17:47)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=7921493
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