日本列島のほぼ中央部に広がる街、大阪府大阪市。
「東名阪」と称されるように、大阪は日本を代表する三大都市の一つです。
どこに行っても活気あふれる大阪市ですが、市内の繁華街は、とっつきやすく、大阪らしいと云われるミナミ。
そして、上品で大人のイメージのキタ。
大きくこの二つに分けられます。
一般的にミナミは中央区の心斎橋から難波周辺、キタは大阪市北区の梅田周辺とされていますが、その範囲はあいまいで、明確な定義はないのだそうです。
梅田を中心としたエリア、キタ。
https://www.youtube.com/watch?v=9xvA2XFgt7k
【街歩き】大阪キタ 梅田を歩く
阪急東通商店街・お初天神商店街・ホワイティうめだ
このあたりが「キタ」と呼ばれるようになったルーツは、江戸時代
に遡(さかのぼ)ります。
元禄元年の1688年に、堂島新地、1708年に曽根崎新地が開発されると、接待に用いる遊興街(ゆうきょうがい)として成長してきました。
大阪の市中から見た方角から、「北の新地」、「北の遊里(ゆうり)」と呼ばれたことが、「キタ」の由来とされているのだそうです。
大阪メトロと阪急電鉄が交差する域、天神橋筋6丁目は、「天六」の名で親しまれています。
地下に広がる駅から地上に出ると、南に向かってまっすぐ伸びるアーケード街がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=ladFLpUp_Rk
【街歩き】天神橋筋商店街
日本一長いアーケード商店街を歩く 2023年4月
日本一長い商店街として知られる「天神橋筋商店街」です。
長さ2.6km。なんでもおよそ600店舗。天神橋6丁目から1丁目まで、一直線に連なっているのだそうで、「天神さんの商店街」として、大阪の人々に親しまれてきた商店街です。
じつはこの商店街、総延長の長さだけでなく、歴史の長さもハンパではありませんでした。
1000年以上も前、「天満の天神さん」と呼ばれて親しまれる大阪天満宮が建立(こんりゅう)されてから、門前町となったのが始まりと伝えられているのです。
江戸時代には天満青物市場を中心とした「天下の台所」。大阪の一翼を担(にな)ってきました。
明治に入ると、本格的な商店街に再編され、さらに、戦後の高度経済成長、そして1970年の大阪万博の開催によって、アーケード街として整備されていったのです。
1丁目と2丁目の境には、商店街誕生のきっかけとなった大阪天満宮、そして、落語専門の寄席「天満天神繁昌亭」があり、さらに3丁目には、数こそ少なくなったものの、古書店が軒を連ねています。
https://www.youtube.com/watch?v=_VYNHffQDf4
【大阪天満宮界隈の歴史】大阪天満宮と落語の関係
村瀬先生のぶらり歴史歩き 大阪天満宮界隈
天神さんの商店街、天神橋筋商店街は、「水の都」・大阪を代表する商店街なのです。
(この項終わり)
ログインしてコメントを確認・投稿する