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2024年04月11日20:43

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鉄の爪一家の憂鬱

今日はTOHOシネマズ池袋で「アイアンクロー」を観てきました。

監督:ジョー・ダーキン

配役(役名):ホルト・マッキャラニー(フリッツ・フォン・エリック)、モーラ・ティアニー(ドリス・フォン・エリック)、ザック・エフロン(ケビン・フォン・エリック)、ハリス・ディキンソン(デビッド・フォン・エリック)、ジェレミー・アレン・ホワイト(ケリー・フォン・エリック)、スタンリー・シモンズ(マイク・フォン・エリック)、リリー・ジェームズ(パム)、マイケル・J・ハーネイ(ビル・マーサ―)、チャボ・ゲレロ・Jr.(ザ・シーク)、キャジー・ルイス・セレギーノ(ブルーザー・ブロディ)、ライアン・ネメス(ジノ・ヘルナンデス)、ケビン・アントン(ハリー・レイス)、アーロン・ディーン・アイゼンバーグ(リック・フレアー)他。

猛烈な握力で相手を掴む必殺技アイアンクローを武器に一世を風靡した伝説のレスラー、鉄の爪フリッツ・フォン・エリックの悲運の息子たちを唯一生き残った次男ケビンの視点で描いた作品です。

物語はフリッツが試合でエキサイトし、アイアンクローでフォール勝ちを奪ってもまだ攻め続ける場面のモノクロ映像で始まります。

時代は下って息子たちは成長し、レスラーとしてデビューしていたケビンは1979年にテキサス州ヘビー級王座を獲得します。
食卓を囲んでの場でフリッツはケビンにもっと体重を増やせと指導します。
そのケビンはフリッツが五男のマイクに厳し過ぎると母ドリスに父を諭すよう訴えますが、ドリスはこれを受け付けませんでした。

ケビンは三男デビッドと組んでジノ・ヘルナンデスとブルーザー・ブロディとのタッグマッチを戦います。
4人は試合前に入念な打ち合わせをして試合に臨みます。
試合後、会場を出るとバムという美女がケビンにサインを求めてきます。
シャイなケビンにバムはからかうかのようにデートに誘います。

フリッツは人気のあるデビッドに儲けの皮算用をし、デビッドをNWA世界ヘビー級王者にする夢を抱いていました。
その頃、ケビンはパムとデート中でしたが、幼い頃に兄のジャック・Jr.を感電事故で亡くした事を告白します。
その事でエリック一家は「呪われた一家」と呼ばれていました。

フリッツはNWA世界王者ハリー・レイスの招聘に成功し、ケビンにノンタイトル戦で戦わせて挑戦者に押し上げる構想をケビンに熱く語ります。
そして、試合が始まるとケビンはレイスの老獪な試合運びに翻弄された挙句、反則負けで逃げられてしまいます。
試合後、デビッどが乱入してマイクパフォーマンスで会場を盛り上げます。
フリッツはデビッドを褒めたたえますがケビンには厳しい言葉をかけます。

エリック一家はガーデンパーティーを楽しみ、そこにはパムも招かれていました。
マイクは音楽に夢中になっていてライブパーティーを開くと得意満面で語りますが、ドリスは快く思っていなかった為、兄弟たちは夜中に家を抜け出してマイクのライブ出演に協力します。
その頃、リック・フレアーがハリー・レイスからミテチ世界王座を奪うニュースがフリッツの元に飛び込んできます。

ケリーは円盤投げの選手でしたが、モスクワ五輪のボイコットから五輪出場の夢を絶たれ、フリッツはケリーにレスラーになる事を勧めます。
ケリーがデビューし、ケビン、デビッドと3兄弟でファイトし、ケリーの人気はうなぎ登りでした。
3兄弟はザ・ファビュラス・フリーバーズの6人タッグ選手権に挑戦し、王座に就きます。
フリッツはマイクパフォーマンスでデビッドをNWA世界王者にすると宣言します。
そしてフレアーとの選手権試合が組まれることになり、その前に日本への遠征が決まります。

ケビンはパムとの結婚式を挙げ幸せの絶頂にありましたが、トイレに行くとデビッドが血を吐いていました。
ケビンはてぴっどに医者に診せて試合も日本遠征も中止するよう諭しますが、王座獲得を目指すデビッドは大丈夫と言って試合を続け日本にも行くと答えます。

そしてエリック一家にデビッドが日本のホテルで、胃が破裂して死去したという訃報がもたらされます。
ケビンにデビッドが日本から送った絵葉書が届き、ケビン沈鬱な気持ちで手紙を読みます。
そして意気消沈するデビッドをパムが慰めます。

フリッツは兄弟たちを叱咤激励し、フレアーへの挑戦者をコイン投げで決め、ケリーがと挑戦者に決まります。
ケリーはフレアーを破り、フリッツ念願のNWA世界ヘビー級チャンピオンになります。
帰宅したケリーは薄暗い部屋でチャンピオンベルトを前に薄暗い部屋でビールを飲みながら感慨にふけっていました。
そこへケビンがやって来て声をかけるとケリーはバイクに乗って来ると言って出かけますが事故を起こし左足首を失います。
ケリーは足の痛みを覚醒剤で紛らわせていました。

マイクがデビューしますが、小柄なマイクの体でヘビー級相手の試合はキツく怪我をきっかけに難病にかかります。
エリック一家は相次ぐ不幸ら見舞われケビンは深い悲しみを覚えます。
ケビンは一児を授かったものの一家には沈鬱な空気が漂っていました。
リハビリに励むケリーは痛みと思うように動かない体に苛立ちます。

マイクは周囲が自分にデビッドの幻影を重ねている重圧を感じ、薬物で紛らわせるようになります。
復帰を目指すケリーはケビンに叱咤されながら痛みに耐えてスパーリングに励みます。
そんな折、重圧に耐えられなくなったマイクは「もっと楽な場所に行く」と言って自殺してしまいます。

ケビンは自分の身体を鍛える事で辛さと戦っていました。
1986年、ケビンとフレアーとの試合が開催されますが、ケビンは激しくエキサイトし反則負けに終わります。
控室にフレアーがやって来て軽口を叩きます。
その頃、ケビンは二児の父になっていました。

ケリーがWWFに移り、フリッツのプロモーションは破産寸前でケビンはフリッツに売却を打診します。
WWFインターコンチ年為ヘビー級王者になったケリーが恋人を伴って帰宅します。
ケリーはフリッツに拳銃をプレゼントし、試し撃ちを勧めますが、また今度にするというフリッツにケリーは腹を立てます。

深夜にケリーはダラスのホテルからケビンに電話をかけて来て薬漬けの辛い胸中を打ち明けます。
ケビンはフリッツに電話で相談しますが、フリッツは兄弟で解決しろと突き放します。
ケリーが心配でならないケビンが実家に駆けつけると銃声が聞こえ、ケリーは庭の木の下で倒れていました。
おっとり刀で駆けつけてきたフリッツにケビンは怒りをぶつけ、ケビンはフリッツの首を絞めます。

ケリーの亡骸を自宅に運んだケビンはケリー、マイク、ジャック・Jr.と抱き合う幻を見ます。
パムは3人目の子を身籠っていましたが、ケビンは幸せに浸る事が出来ずにいました。
しかし、そんな事情等知らずにはしゃぐ幼い息子たちにケビンは元気を取り戻すのでした。
結婚40年を迎えたケビン夫妻は牧場を買って大勢の孫たちに囲まれ幸福な生活を送っていると本作は結んでいます。

デビッドが来日する前は次期NWA王座に一番近い男と騒がれ、急死の報がもたらされた時は大変な騒ぎになった事を憶えています。
そのデビッドを弔うかのようにケリーがリック・フレアーの王座に挑戦した試合はテレビ東京の「世界のプロレス」で放映され、ガウンの背中にIn Memory of Davidと刺繍されていたのも憶えています。
そして、マイクの訃報に続いてケリーの訃報、本作ではエンドクレジットで哀悼を捧げる一文に出てきただけで取り上げられなかった六男クリスの訃報には驚いたものでした。
ザ・グレート・カブキ氏よるとケリーはバイクで事故を起こした時点で既に薬物中毒になっていて裸足でバイクを運転して事故で片脚を失ってしまったとかで、薬物依存の怖さを知る話でした。
そんな不幸続きのエリック一家でしたが、ケビンだけが幸福な人生を送れているのはエリック一家における救いでしょうか。

公式サイトURL
https://ironclaw.jp
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