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2024年04月18日20:49

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遥かなる長江を訪ねて

今日は角川シネマ有楽町で「劇場版 再会長江」を観てきました。

監督:竹内亮

ナレーション:小島瑠璃子

中国南京在住でインフルエンサーとして活動しながらドキュメンタリー映像作家として活躍する竹内亮氏が10年前にNHKの番組で撮影できずに心残りとなっていた長江の源流と、当時出会った現地の人々との再会を記録したドキュメンタリー作品です。

旅の出発点は上海。
10年前にNHKの番組を撮影後、日本で中国人の妻と結婚し南京に移り住み、撮影時に世話になった貨物船船長の江洪氏と再会し、再び彼の船に乗せてもらう事になりますが、近年の経済発展で物流の量が格段に増えた為、江氏の船が出航できるのは10日も先と聞いた竹内監督はクルーズ船に乗る事にします。

クルーズ船のデッキで竹内監督は10年前より皆豊かになった事に感慨を覚えます。
三峡ダムが出来て三國志の劉備玄徳の墓がある白帝城の地は孤島と化していました。
三峡ダムには船の昇降機があり、高低のあるダムを船があがってゆきます。

重慶では乗船客の荷物を運ぶ棒棒という職業の蔣氏を取材しますが、暑さのあまり蔣氏は熱中症にかかります。
港に車が乗り入れられるようになると棒棒の仕事はなくなる運命にありましたが、これといって手に職をつけていなかった蔣氏には他の仕事に就く宛がありませんでした。

10年前の重慶を流れる長江の水は汚かったのが現在ではかなり水質が改善されています。
そして竹内監督以下撮影クルーは雲南省元謀を訪ねます。
かつて取材した江辺中学校を訪ねようとしますが、ダムに水没する予定の為、移転していました。

10年前に中学生だった兵士を目指していた楊芹会という女性を探して船に乗りダム移民村を訪ねますが、彼女は都会の縫製工場へ出稼ぎに出ていてビデオチャットで会話をします。
彼女は生活の為に夢を諦めていたのでした。

次に女性がらを束ねる少数民族モソ人を訪ねます。
ちょうど端午の節句の宴会中で竹内監督はそのご相伴にあずかります。
モソ人の結婚生活は通い婚が習慣でした。
竹内監督はモソ人女性のジェンジェンと再会します。
ジェンジェンは通い婚の体を取ってはいましたが、夫はほとんどジェンジェンと過ごしていました。
モソ人は女性が男性に頼る事を恥じる習慣の民族でした。

モソ人の集落を後にした竹内監督は長江とメコン川とサルウィン川との合流地点を訪ねます。
金沙江渓谷は絶景の眺めで竹内監督はその長めに心を奪われます。

10年前に一緒に撮影をしたカメラマンの楊氏と再会し、チベットのシャングリラに行き、チベット族女性のツームーを訪ねます。
ツームーは夢を叶えて民宿を営んでいました。
10年前は恥ずかしがり屋だった彼女も今ではすっかり快活な女性へと変貌していました。
ツームーの母は竹内監督の再会を泣いて喜びます。
10年前の番組撮影で竹内監督はツームー親子を上海に招待し、日中ハーフの俳優阿部力か案内をしました。
竹内監督は当時、ツームー親子を上海に連れていく事を反対していたツームーの叔父とも再会します。
竹内監督は、この10年の間に伝統や習慣への考え方が変わった事を問うとツームーはSNS等ITツールが影響していると答えます。
ツームーは10年前の思い出の場所で阿部の事を懐かしみます。
ツームーはお洒落な民宿を複数建てたいという大きな夢を語ります。

ツームーと別れを告げた竹内監督は楊氏と長江最初の一滴の流れる源流のあるチベット高原に向かいますが高山病にかかって寝込み、撮影を諦めて南京へ帰ろうと考えますが、体調が回復し撮影を続ける事にします。
長江げな龍へと続く道はカーナビには出て来ず、道なき道を行こうとしますが、SUV車がぬかるみにハマって立ち往生していたところ遊牧民のタンシンに助けてもらった上にゲルに招待されて歓待されます。
その翌日、竹内監督は遊牧民の生活を目の当たりにします。
タンシンに別れを告げ、長江最初の一滴の雪山近くに到着しますが、氷河の大部分は溶けていました。
雪山まで行く体力に自信のなかった竹内監督は雪山へ行くのを諦め、代わりに若いワンディレクターが無事に撮影を果たすのでした。

再びツームーを訪ねた竹内監督はビデオチャットでツームーと阿部を再会させるのでした。

10年前のドキュメンタリー番組の存在すら知らないまま本作を観てきましたが、竹内監督の思い残した長江源流の旅を十分堪能できました。
雲南省やチベットの人たちは朴訥な人達で古き良き時代の人たちが今もそこにいるといった感じでした。
そして雄大な景色が素晴らしかったです。

公式サイトURL
https://www.saikaichoko.com
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