春先に彼と知り合い、
若葉が芽吹いた頃、
デートで素肌を見せて上げよう思い、
ストッキングを外して彼に会ったら、
ストッキングを穿くように言われました。
わたしは汗を掻いてスラックスやスカートの生地が素肌に纏わり付くのが嫌いで、昔から夏でもストッキングを穿いているから穿くことに抵抗は無いけど、彼に「会うときはいつもストッキングを穿いて於け」と命令されたときはちょっとだけ屈辱的な気がしました。男の人は素足が好きだと思ってストッキングを穿かないで彼に会ったからです。
足の先の水虫だけは見られるのが恥ずかしかったから靴下を穿いていたのだけど、それも駄目と言われました。彼に会うときはストッキングを穿いて靴下は禁止なのです。
細くて長い脚を素肌のまま、綺麗な爪先まで晒して道行くお嬢さんを見ると羨ましくて仕方有りません。
まあ.誰でも歳は取ります。
「むかし、あたしも街を歩けばよく声を掛けられたのよ」なんて心で呟いても惨めなだけです。
だって、人生は常春よ。
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