子どもの頃の思い出と聞かれて何が浮かびますか?
私がやっと立ち始めた頃のこと。
鮮明ではないが、灯油のポンプと両手に布が巻かれている写真のような記憶がある。
母が灯油ストーブに給油していた。一瞬の隙を見て、私はその灯油のポンプの端を口にくわえたのだ。
姉は目撃するも、母には告げなかった。
私がぐずり始めた。肌着に灯油がつき、低温やけどのような状態だったからだ。
母は、まだ気づけない。
日が落ちた頃、やっと母の目にとまる。医者はもうあいていない。手当が次の日になった。
泣きじゃくる私をあやすのも大変だっただろう。しばらく、かかないように両手には手袋があてがわれた。
きっとこのときも、姉が横目で眺めていたのだろう。
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