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福井の名産と言えば「越前がに」のブランドで知られるズワイガニだが、隣の石川県では禁漁で放流しなければならないのだが、福井県では漁期の末期の2月20日から3月20日までは同じズワイガニのオスなのだが、脱皮してからさほど時間が経過しておらず身が詰まっていない個体の水揚げが解禁され、身が詰まっていない分圏内に安価に出回り、身が「ズボッ」と抜けるから「ズボガニ」とか、身が水っぽいから「水がに」と呼び親しまれている。
自分は2020年9月まで福井勤務しており「ズボガニ(水がに)」の味を知ってしまい、元々カニミソが苦手ということもあって何万円もするズワイガニではなく、カニミソも緩くおいしくないため水揚げ直後に浜茹でされ脚付きの半肩で流通する「ズボガニ(水がに)」で十分であり、安く「ズボガニ(水がに)」が出回るこの季節に毎年福井へ行くようになった。
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今年も3月8日金曜日から福井に2泊したが。目的の「ズボガニ(水がに)」は3月9日土曜日の夜に1回食べれば十分だった。
したがって、前夜福井に着いて1泊し、翌日の昼飯に何を食べようか考えたところ、福井勤務時代に住んでいた家から歩いて10分ほどのところにあり、本来は福井県越前市武生地区のご当地メニューなのだが、福井市内でも「ボルガライス」が食べられる数少ない店として有名な食事処「てっぺい」で昼飯を食べることにした。
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しかも、「てっぺい」では「ボルガライス」は1種類だけではなく、常に何種類かのアレンジメユーがラインナップされているのだ(写真2)。
福井勤務時代にはなかった「ティラノボルガライス」というのが気になるが、「近日中」となっておりこの日はまだ提供できないとのことで、今回はレギュラーメニューの「ビーフカツボルガライス(1300円)」を注文。
本来は越前市武生地区のご当地メニューの「ボルガライス」は、オムライスにトンカツを乗せ、カレー以外のソースを掛け、オムライスの中のご飯はチキンライスでもチャーハンやピラフ、白いご飯でも何でもOK、ということになっているのだが、これはそのトンカツをビーフカツに替えた高級バージョンの「ボルガライス」である。
「てっぺい」ではソースはデミグラスソースを掛けて提供しているが、何よりも断面がレア状態のビーフカツのビジュアルがたまらない。
まずはビーフカツにもデミグラスソースが掛かっている部分には手を付けず、「ただのオムライス」部分だけ食べるが、中身は一般的なケチャップライスのオムライスで、ケチャップの量が多過ぎず少な過ぎず絶妙で、オムライスとして非常においしい。
次にデミグラスソースが掛かった部分を食べるが、ただでさえおいしいオムライスにデミグラスソースなんか掛けちゃったらめちゃめちゃ旨いに決まっている。
そしていよいよビーフカツをいただく。
ひっくり返してみると、反対側は火を通してあり、なかなか芸が細かい。
こりゃたまらん。
オムライス部分とビーフカツを一緒に食べれば最高である。
おいしくいただき残り1口まで食べ進んだ。
そして完食。
特段ボリュームは多くないこともあって、もうちょっと食べたかったなと少々欲求不満気味で食べ終わるため、会計して店を出た後も「それにしてもおいしかったなぁ、また食べたいな」と余韻を引きずるのもたまらないのである。
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