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2024年03月20日02:07

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 「熱球」。

 わたしが旅に出るきっかけは、「印度放浪」でした。

 著者は旅籠の2階の不完全な厠で用を足すことにこだわり、宿の主人に「キー・チェイ(ダンナ、無茶だ)」とまで言わせたそうです。

 物語の終わりに、わたしは著者に頭の上に大きな「熱球」を落とされました。もう、その熱球から逃れられないくらい心を囚われてしまっていたのです。

 だから旅は、既に終わりから始まっていたようなものでした。





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