【第48期 囲碁 棋聖戦七番勝負第6局】

■井山二冠勝ち最終局へ＝囲碁・棋聖戦
(時事通信社 - 03月01日 20:30)
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囲碁界最高位の棋戦「棋聖」3連覇を目指す一力遼棋聖に 井山裕太王座が挑戦する 第48期棋聖戦挑戦手合七番勝負 （主催：読売新聞社・日本棋院・関西棋院、特別協賛：サントリーホールディングス） 第6局が2月29日（木）、3月1日（金）に神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で打たれ、 井山が198手で白番中押し勝ちをおさめシリーズ3勝3敗とした。
残り時間は一力が1分、井山が36分。
次の第7局は3月7日（木）、8日（金）に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われる。

● 井山二冠、カド番を凌ぐ ○
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/kisei/20240301-OYT1T50138/

今期シリーズの後半戦突入局となった本局、黒番の一力棋聖が星と小目に対して、白番の井山二冠も星と小目でスタート。
黒は即、左下の三々へ侵入して実利を確保して、白は外勢を築き、同じ様に白は右上の三々へ侵入した。
白は実利を確保して、黒は外勢を築いて、左下との形が異なったので、マネ碁は、ここで終了となっていく。
白は右下へケイマに掛かった。
黒はコスミツケから跳び、白は左上を大ゲイマに締まった。
黒は左辺の上下に挟みと掛かりを打って、白は間へ打ち込み、戦い開始になっていく。
黒は手抜き気味に左上へツケから入って動き出した。
白は実利を確保して、ここで黒は打ち込んで来た白を襲い掛かった。
切り違いからの捌きになって動き出す。
その後に黒は右上の形を決めに行った。
白が右下を補強したところで、黒は下辺へ打ち込んでいく。
白はモタレる様に補強して、黒は実利を確保しながら、白を攻めて行った。
黒は白を切断して厳しく迫って行き、上辺の大場へ先着。
中央付近で模様を浅く消す様な手から様子を探る様な手で応酬が続く。
石数が増えて徐々に緊迫した局面になって行った。
白が右上付近で黒を厳しく遮断してプレッシャーを掛けていく。
苦しくなった黒はコウを仕掛けての局面の打開を図った。
局面が大きく動き出して勝負所を迎えて、黒は中央付近での挽回での紛れを目指す。
白は右上でポイントを獲得して、更に上辺付近でも白を捕獲して、黒は差を縮める事が出来ずに厳しい状態は改善されなかった。
白は右辺で黒を切り、中央付近での攻守が逆転。
白の捕獲を目指していた黒が逆に壊滅してしまい、黒は遂に戦意を喪失してしまった。

これで、井山二冠は３勝目でニギリへ持ち込む事に成功した。
今期シリーズはフルセットへ縺れ込む大熱戦となった！