「どん何処よ」。

　南の頂きかすみに呆やけ、
　あれば浮世か幽世か。

　どん何処よ、
　何処、何処よ、
　どん何処、何処、何処、何処だぞよ。

　童（わらべ）は旅立つ明日ひとりで、
　遠い世界へ旅に出る。

　どん何処よ、
　何処、何処よ、
　どん何処、何処、何処、何処だぞよ。

　色は匂えど散りぬる花よ、
　それぞ浮世の理りか。

　どん何処よ、
　何処、何処よ、
　どん何処、何処、何処、何処だぞよ。

　浅きゆめみしどん何処よ。
　どん何処、何処、何処、何処だぞよ。




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