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毎年冬に釧網線釧路・標茶間で運転される「SL冬の湿原号」に乗るのを楽しみにしており、今年も乗ろうと先月北海道へ行ってきた(正確には釧路・東釧路間は根室線)。
ところが、釧路から「SL冬の湿原号」に往復乗車してから釧網線を折り返し網走まで行って泊まる計画だった1月26日金曜日は発達した低気圧の接近に伴う暴風雪のため「SL冬の湿原号」を含め釧網線は終日運転見合わせになっただけでなく、別ルートで網走へ行ける石北線までも終日運休が決まりJRで網走へは行けなくなってしまい、仕方ないので網走のホテルをキャンセルして代わりに旭川の宿を取り、3月末までの運行をもって廃止されることが決まっている根室線新得・富良野間乗り納めしながら旭川まで行って泊まることにした(新得・東鹿越間は2016年の台風被害以降列車代行バスによる運行)。
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自分は2014年4月から1年3ヵ月だけだが旭川勤務しており、旭川に着いてホテルにチェックインして荷物を置いてから、当時気に入って通っていた店で夕飯がてら一杯引っ掛けに出ることにした。
旭川駅から歩いて15分ほどの15丁目銀座通りにある「焼鳥いいね!」→近くのスナック「オネスティ」にハシゴするという「旭川勤務時代のゴールデンコース」を久しぶりに楽しみたいところでもあるが、今回急きょ予約したホテルは駅から反対方向に歩いて25分ほど掛かったから、砂浜のようになって非常に歩きづらい積雪路の旭川の街を15丁目まで歩いて行ったら1時間近く掛かってしまうので今回はパスせざるを得ない。
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そこで、旭川の中心歓楽街・サンロク街からも近い5条通7丁目にある横丁「ふらりーと」に4軒ある焼鳥屋の中で自分がいちばん気に入っていた「よしや」へ。
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鶏肉に衣を付けるか漬けだれに浸して下味を付けて揚げる「ザンギ」や鶏の半身揚げは北海道全域で愛されており、もちろん旭川でも人気だが、一部の旭川の焼鳥屋では鶏の半身を揚げるのではなく焼き鳥のたれを付けながら焼き台で焼き上げる「新子焼」も親しまれており、旭川以外には広まらなかったこともあって「新子焼」は旭川名物の1つとして知られている。
15丁目の「焼鳥いいね!」には「新子焼」はないが、「ふらりーと」にある焼鳥屋は4軒全てで「新子焼」もラインナップされており、何はなくとも「新子焼(1400円)」を注文し、まずはお通しのキャベツの浅漬けをつまみながらハイボールをあおる。
ただ、若鶏の半身を丁寧に焼き上げるわけで調理に相当の時間が掛かるので、それまでのつなぎに短時間で焼き上がる「とりもつ玉子のみ(400円)」も注文。
「とりもつ玉子のみ」とはいわゆる「キンカン」、腹から出てきた未成熟の卵黄を串焼きにしたもので、1皿に3本盛られている。
最初の1本はそのままいただく。
焼き鳥のタレで焼いた「とりもつ玉子のみ」はホクホクしておりおいしい。
2本目からは適宜七味唐辛子も振り掛ける。
これが自分のいつものパターンである。
甘いたれと辛い七味、これが旨いのだ。
「新子焼」が履き上がる頃には酒は熱燗に替えている。
若鶏の半身だからいろんな部位が盛られており、これはムネ肉の部分。
パサパサだが食べでがある。
途中からは「新子焼」にも七味を掛ける。
「とりもつ玉子のみ」よりたくさん掛けちゃえ。
手羽元の部分もおいしそうである。
手羽元は脂分たっぷりジューシーで旨い。
後半は七味ではなくコショーでも食べてみよう。
コショーで「新子焼」を食べるのは初めてである。
甘いたれにピリッと辛いコショーも合うな。
残りは七味で食べたりコショーで食べたりしながら楽しみ、残り1口まで食べ進んだ。
そして完食。
もう1品くらい食べたいところだが、営業時間が21時までの店に着いたのが20:03で、すでに営業終了の21時を過ぎており焼き台も片付けていたのでここまでにして、会計したら2750円だった。
「ふらりーと」を出て旭川勤務時代に通っていた「サンロク街」のスナックにも顔を出したが、何とびっくり、札幌勤務していた平成28年(2016年)に入れたウイスキーのボトルを残しておいてくれており大感激である。
JR運休で網走へは行けなくなり急きょ旭川に泊まることにしたわけだが、4年ぶりの焼鳥「よしや」も安くておいしかったし、スナックでは7年も前に入れたボトルが出てきたり、たまには旭川にも来なきゃダメだと再認識したところである。
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