今、第二期ウルトラを見返すと、ウルトラ兄弟が勢揃いのバトルって意外と無くて。
すぐ捕まっちゃうか、イメージシーン的に援護するか、ラストで怪獣をウルトラの国に連れに行くか(笑)で。
そんな貴重な「ウルトラ六兄弟の勢揃いバトル」を、脚本 佐々木守、監督 真船禎の大御所コンビが描き。
ウルトラ兄弟の変身前も、オリジナル・キャストが揃った豪華版です。
今でこそ、ニュージェネなどで師匠的な重みのあるタロウですが。
一時期、世間に流布していた「甘えん坊の末っ子」というイメージは、この前後編で定着したよね。
宿敵・テンペラー星人(OP字幕より)との戦いを通じて、兄さん達が、タロウを一人前に育て上げるスポ根的ストーリーですか。
エンペラー星人に指令を出すのがシンバルを叩く猿の玩具(まだ売ってる)だったり。
黒焦げバーベキュー、変身前の五兄弟と巨大なゾフィーの会話、ZAT隊員が死んだと思ってお葬式をするさおりさんや健一君、ZAT隊員に憑依するウルトラ兄弟、ラストのウルトラ胴上げと、イメージの洪水が凄い。
兄弟の中で、北斗はタロウ寄りなのがいいんだよね。
あと郷さんも時々、上の兄に文句を言う。
ウルトラボールを利用して、テンペラー星人を倒すタロウですが、事件はまだ解決せず、後編に続きます。
ちなみにウルトラボールは玩具屋からの売り込みで、真船監督は「使うんじゃなかった」みたいなコメントを出されていますが、個人的には、他の話との差別化になって良かったと思います。
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