仮面ライダーアマゾン 20話　『モグラ獣人　最後の活躍！！』

昔の特撮やアニメには、第一話や最終回以外に、「そのシリーズを代表する一本」がありますが。

「仮面ライダーアマゾン」では、これだと思うのです。

「敵の怪人が仮面ライダーの味方になる」という、当時の子供たちの夢を叶え。

ゲドンや獣人の情報源として。
またコメディリリーフとしても、親しまれたモグラ獣人。

令和の今、見ても、槐柳二さんの声の演技が素晴らしい。

そんなモグラ獣人の退場回。

養豚場の社員旅行バスや、赤ちゃんがいる夫婦を、容赦なくカビで溶かすキノコ獣人。
さすが昭和の悪役。

団地が全滅した中、赤ちゃん一人が助かったという映画『アンドロメダ…』の様なミステリーと。

その赤ちゃんを、キノコ獣人が狙うというストーリーも秀逸。

口八丁で、二重スパイを装い、キノコ獣人の基地に潜入し、東京全滅作戦を聞き出し。

カビのサンプルを持ち帰ったモグラ獣人ですが、その企みは、キノコ獣人にバレていた！

ここで、ゲドンの獣人と、ガランダーの獣人の戦力差に触れるのも、さすがのシナリオ。

瀕死になりながらも、カビを持ち帰ったモグラ獣人は、そこから作られた解毒剤を飲まず、アマゾンにキノコ獣人の基地を教える。

これ、子供の頃、気づかなかったけど。
モグラ獣人は、解毒剤をアマゾンに飲ませる為に、自分は飲まなかったんだね。

解毒剤が完成するまで、アマゾンにキノコ獣人の基地の事を言わなかったのは、アマゾンをカビの危険に晒さない為だったんだね。

モグラ獣人を失ったアマゾンは、基地に突入し、黒ジューシャを蹴散らす。

アマゾンにカビを浴びせるキノコ獣人だが、効かない！

そう、アマゾンは、モグラ獣人が命と引き換えに持ち帰ったカビで完成した解毒剤を飲んでいるから！

熱い！

そして天を仰いで「モグラー！」と絶叫。

ここで、その前に蹴り倒したキノコ獣人を、見ていないのが、いいんだよ！

さらにチョップで吹っ飛ばしてからの、大切断！

勇気の士、モグラ獣人死す！

子供の時、すげぇショックだったけど、モグラ獣人の退場は、ゼロ大帝との最終決戦の前振りだったんですね。

モグラを尊敬するかい？