いわゆるホラー・モンスターの中で、吸血鬼ってダントツにオシャレイメージだよね。
やたら創作物で、恋愛と絡められるし。
二番手の狼男を、大きく引き離してるよね。
「ドラキュラ伯爵」の貴族イメージと。
「吸血」という行為が、性的なイメージを持っているからかなあ。
という訳で、ジュニア文庫を読もう、シリーズ!
集英社みらい文庫の「霧島くんは普通じゃない」
これは上手い!
中学生一年生のヒロインを、転校して来たイケメン吸血鬼三兄弟が、「血が美味しいから」という理由で狙う!
同級生の三男だけが守ってくれるが、こいつは「俺に話しかけるな」系のクール男子だが。
ヒロインが紙で指を切ったり、体育で転んで膝を擦りむいたりして出血すると、つい血を舐めちゃうというドジっ子属性がある(笑)
お洒落ヴァンパイア物という、映画『トワイライト〜初恋〜』の世界を、小中学生向けにアレンジした上に。
「消える美少女上級生」「夕方の音楽室に鳴り響くピアノ」「学校内をうろつく謎の黒い獣」と言った、『学校の怪談』要素を見事にブレンド。
しかし長男と次男は、ガッツリとヒロインを口説いてるよなー(血を吸う為に)。
守ってくれる三男が、ツンツンしてるのも上手い。
ヒロインに、「血が美味しい」という「特別な私感」を付加するのも上手い。
集英社みらい文庫は初めて読みましたが。
元気なヒロインが活躍する他社のジュニア文庫より、恋愛色が濃いですね。
これがレーベルの違い!
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