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2023年11月19日13:52

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第5回 平松礼二展・・・愛の郷から世界へ

11月18日
愛知大学豊橋キャンパス 愛知大学記念館で 「平松礼二展」を観た。

去年も 「平松礼二展」を愛知大学豊橋キャンパス 愛知大学記念館で観たので、もうあれから1年たったのか。と、思った。
午前11時から古川美術館の学芸員さんによる作品解説もあって、それも去年も聴いたが 今年も聴いた。
作品は、去年とは違ったものが観れて、屏風作品が6曲あり、見ごたえがあるものばかりだった。
愛知大学での展覧会は 今回が第5回であるが、私が観たのは去年が最初だったので、今回が2回目となった。
愛知大学豊橋キャンパスに行くには、豊橋から渥美線に乗って3駅目で 「愛知大学前」で降りれば、キャンパスにすぐに行けるという便利な所にある。
平松礼二氏は 愛知大学の出身であるということから、展覧会が 始まったのであろう。

現代日本画壇の大家として国内外で活躍する平松礼二画伯は、ジャポニスムの集大成となる総延長90メートルの国内最大級の屏風作品を発表しました。
2024年9月27日〜2025年1月5日には、フランス・ジヴェルニー印象派美術館にて印象派誕生150年の企画展として発表されます。
母校での愛知大学での第5回となる本展では、平松氏から愛知大学に寄託された300点以上の平松礼二コレクションの中から、長年過ごした東海地方ゆかりの作品、日本各地の風景画、世界への活躍の舞台を広げたジャポニスムシリーズの他、「文藝春秋」表紙絵(複製)をご紹介します。また、平松礼二氏が名誉館長をつとめる町立湯河原美術館の平松礼二作品を合わせて展覧します。平松氏の挑戦と遊び心に満ちた彩り豊かな絵画をお楽しみください。・・・チラシより

どの作品も美しくて良かったのだが、「阿寺の七滝(三河)」(1978年)は、色づいた紅葉と滝の流れが描かれている美しい絵で 印象に残った。
睡蓮を描いたものの展示では、モネの池に桜吹雪が描いてあったり、春夏秋冬の睡蓮が描かれていて、それは日本人独特の感性なのかな。と、思った。

「ジャポニスムへの旅 モネの池に桜」(1999年)は、名古屋の中日劇場の緞帳の図案として描かれた絵であった。今では中日劇場はなくなって、緞帳は切り刻まれて 愛知大学の壁に掛けられていた。中日劇場には行ったことが無かったので、その緞帳を観たことは無かったが、こうして愛知大学で緞帳の切れ端を観ることができた。
どうせなら、緞帳そのものを壁に掛けてくれれば良かったのだが、緞帳が大きすぎて、切って展示するしかなかったのだろう。

フランス・ジヴェルニー印象派美術館に来年行くことはできないから、何だか残念な気持ちでいるが、90メートルの屏風というのはどういうものだろう。と、思った。
90メートルというのは、モネが描いた壁画のような絵が91メートルなので、1メートル短くしたという話を聞いた。

一番感動した作品は、「GIVERNY 四季の調べ」(2015年)で、180×840センチメートルの六曲一双の屏風で、右から順番に 春・夏・秋・冬の睡蓮の池を描いたものであった。日本の伝統的な屏風は、1曲の屏風の中に 四季の移ろいが感じられるものがある。それが睡蓮の中に表現されているのであった。
その中にトンボや蝶、若冲の描いた雀が飛んでいる。水の流れの表現が尾形光琳のような感じになっていたり、銀箔を用いていたりして、いかにも日本的でありながら、モネの睡蓮を思わせる感じが素晴らしかった!

文藝春秋の表紙絵は、去年も展示されていたが、「フレスコグラフ」というもので、表紙絵原画をもとにした精巧な版画だと聞いた。
どういうものなのかよく分からなかったが、原画と遜色ないように思えた。
また、平松氏は表紙絵のために、不測の事態に備えて、画題を変えて毎月2点ずつ総数265点の日本画を描き上げたといい、表紙絵の控えとして描かれた日本画作品も展示されていて、貴重な絵を観た。





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