王族や貴族の婚約破棄は物語の起点や終点としてよく使われる題材なのですが、
起点で婚約破棄にあうのは大概ヒロインで、
終盤にあうのは悪役と言うのが基本な訳ですが、
この作品の場合、ちょっと違った感じです。
マイナー漫画紹介の39作品目は
「逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件」です。
主人公は武の一家に生まれた長女で、男性の跡継ぎが生まれなかったが故、
武術を仕込まれ、姉妹最強となります。
しかし、年の離れた弟長男が誕生、後継ぎができたので、
突如主人公は婚活を命じられ、王都の学校へ通う訳ですが、
何故かいきなり婚約してもいない、
従姉妹の婚約者の第一王子から婚約破棄を言い渡されてしまいます。
辺境防衛の要であるヒロイン一家を怒らせると王位継承権にもかかわる一大事ですが、
心優しい第一王子は、第二王子が自分の婚約者に恋をしており、婚約破棄で王位継承権と
婚約者を譲るため、婚約者と距離を取っていたが故、
髪色が従姉妹なので似ていたヒロインと間違えたと言う経緯。
そこの所を理解したヒロインは和解し、
誤認での架空の婚約破棄で風評被害にあったので、
第一王子に「優良物件の紹介」をお願いします。
謝罪やいろいろな経緯でヒロインの魅力を知った第一王子は、
自分自身を「優良物件として紹介」します。それを実家に報告するのですが、
実家からの返答は「大物を釣り上げて恋とは言ったが、
そこまで大物でなくてよかったのに、」と。
王子は王子でヒロインを手放す気などさらさら無く。
「これ以上の優良物件は難しいと思うけれど。」と言い放ちます。
まあ、運が良すぎてビビるという事は規模や方向性の違いこそあれ、
経験はあるもので、私などは冬山で25m滑落しても擦り傷だけだったとか、
ジープで走行中運転者が放り出されて無人で崖に向かっていたけど、
咄嗟にサイドブレーキを引けたとか、悪運ばかりですが・・・。
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