見たよ、マイナスワン。
一言で言うと、見てる間は「何じゃこりゃ」と思ったが。
見終わった後は「見て良かったな」と思う映画でした。
「トラウマを負った主人公が、間違った生き方をしているのを、冒険を通じて悩みを祓う」と言う物語のメソッド通りの展開なれど。
そのトラウマが「死に損ねた特攻隊員が、さらに自分のせいで、ゴジラに仲間をモリモリ食われた」と言う、あまりにも重い物。
映画の前半は、終戦の日ドラマスペシャルみたいに、「なんで、あんただけ生きてんだい!」と責められる、特攻隊帰りの神木隆之介!
それと関係なく、景気良く暴れ回るゴジラさん!
復員してきた神木隆之介こと、敷島くんが就職した機雷除去の仕事に。
いきなり、米軍の核実験で、巨大化したゴジラが襲いくる!
ここ、凄くいい!
ジョーズと戦う様な、普通の漁船みたいな船が、ひたすら逃げ回りながら、ゴジラに機雷とかぶつけて戦う!燃える!
そこに駆けつける、重巡高尾!
ゴジラvsスーパーメカ!
ここから
「泣いたり喚いたり、役者の演技がクドい本編」
「この先、起こる事が全部バカでもわかる、説明過多な演出」
「『悲しいー』と、セリフで言いながら泣き、『怒ったー』と言いながら怒鳴る芝居」
「景気良く、色々な物が吹っ飛ぶ、ゴジラさんの大暴れ」
が繰り返されます。
いやー、いい所も、悪い所も満載の映画だったなー。
最後、ゴジラを倒す為に、逆襲のシャアの、隕石押し出しの様に、ワラワラ集まってくる民間人。
そして、実は生きていた、死んだと思ってた人や
死ぬ死ぬ言ってたのに、死ななかった人。
まあ、でも。
辛気臭いオチよりは、ご都合主義でも、ハッピーエンドだ!
なんだかんだ言って、みんな生きてたから85点!
あと、映画館にくる客のほとんどが「戦争体験者」ではない2023年に。
「日本人の戦争のトラウマ」としてのゴジラを描いたのは、良かったのではないでしょうか!
これで「ゴジラ」が、シンから取り戻せた感も。
みんなも、人を探す時は、その人の悪口を手紙で知人に出しまくろう!
→凄い事するよな敷島くん
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