11月4日
金沢で最後の見学は、「泉鏡花記念館」であった。
先生亡くも先生の文学が永久に生きてゐる事は誰でも知ってゐる事だ。
しかし番町の先生の家では先生其の人が、今でも逝去前其のままに生きて毎日の暮しをしてゐる。・・・寺木定芳「人、泉鏡花」より
泉鏡花(1873−1939)の終の棲家・番町の家は、昭和20年5月の空襲により焼失しました。しかし、自筆原稿をはじめとする鏡花の創作活動の足跡を示す資料、それらの執筆活動を支えた愛用品の数々は、鏡花没後に遺品等が寄贈された慶應義塾図書館、そして泉家遺族のもとに分蔵され、今に伝えています。
鏡花生誕150年を記念して、本展では現存する室内外の写真や関係者の証言をもとに分蔵された遺品を展示、鏡花を愛する人々によって守り抜かれた品々を通して希有の作家が過ごした空間を体感していただきます。・・・チラシより
今年が生誕150年とは知らなかった。川合玉堂と同じ年なんだ。と、思った。
印象に残ったのは、兎の蒐集品で、兎が好きだったのかな。と、思った。
また、国貞が描いた「偽紫田舎源氏貼り交ぜ屏風」があって、鏡花は 国貞がお気に入りだったのかな。と、思った。
こうして、金沢でいろいろ観てきたが、これでおしまい。
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