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2023年11月03日14:11

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中東

川口 マーン 惠美女史の現代ビジネスにおける記事に関して思う事。

ドイツの政権リベラル与党が大敗したそうで。今回の惨敗の一番の原因は難民問題。

2015年のメルケル政権時に国境を開き、百万人以上の中東難民を受け入れます。

難民志願者が本物も偽物もとめどなく入ってくるなか、

庇護を義務付けられる地方自治体が、

予算や人手不足の上犯罪まで増えて、完全に窮地に陥っている様子。

審査に落ちた難民を送り返すことにも消極的なのだそうで。

ドイツ国民がそんな状況下不満がたまっていた所へ、

10月7日パレスチナのテロ組織「ハマス」がイスラエルを急襲。

信じられないような残忍さで、

無抵抗の人間を、老人から赤ん坊まで何百人も虐殺、拉致するという事件が勃発。

その夜、ドイツのいくつかの都市では、アラブの移民や難民が町に繰り出し、

ハマスの惨殺行為を大々的に祝ったそうです。

自国での迫害等を理由に移民してきたはずの人間が、

ユダヤ人に対する迫害を祝うのであるから滑稽な話ではあります。

何十年もかかって、自分たちはどんな人間をどれほど大量に入れてしまったのか、

とドイツ国民は驚愕した瞬間だと記事は綴ります。

 イスラエルとアラブ諸国の争いの因縁は第一次大戦終結時より本格化します。

連合国は戦争の協力と引き換えにユダヤ人とアラブ部族に

各々同じ場所に支配地域を与えると。

大戦が終わったら有耶無耶にする筈だったけれど、

イスラエルは戦闘で独立を勝ち取ります。

アラブ諸国は「約束が違う」と連合国側に詰め寄りますが、

元々約束を果たす気など無かったためか、曖昧な回答しか得られません。

そうこうしている内に紛争、いや戦争が始まります。

ユダヤ人から見た2000年振りの聖地帰還とアラブ人から見た突然の闖入者。

ユダヤ教とイスラム教の聖地が同じが故にこれは当然な成り行きです。

今回の騒動の主因はパレスティナのガザ地区を支配下に置くイスラム原理主義のハマス。

一矢報いるつもりか何か知らないけれど、正規戦闘ではなくテロリズム、

しかも標的は民間人。

日本のマスコミはアラブ諸国寄りなので、「我々は何もしていない。」

と言うガザ地区の住民の姿を報道し、

イスラエルの報復攻撃ばかりを非難すると思いますが、

ハマスが標的にしたのはイスラエルにいた多国籍の民間人。

ハマスが隠れ蓑にしているのはガザ地区の民間人。

そしてドイツでハマスの行動に賛同して騒いだのも民間人。

この中にはパレスティナから逃れてきた人もいるでしょう。

マスコミはミスリードを求めてか、無知ゆえか、

イスラエルの西洋対アラブの中東になぞらえますが、中東の国同士の争いなのです。

今回は虐殺の上に大量の人質を取った事で問題がもつれると思われがちですが、

第二次大戦時ですら、テロリズムに対する報復処刑は条約の範疇で認められていました。

現代、イスラエルやアラブ諸国間の紛争等はある程度条約を履行されるでしょうが、

今回のハマスの行動はその範疇を大きく逸脱していると言う事で、ハマスを容認、

放置する事はガザ地区の住民の総意ととらえられる訳で、

支配下にあるガザ地区の住民に、

イスラエルは何ら遠慮する理由がなくなったと言う事実が厳然とあります。

そこへ難民受入れの西欧各国での中東難民・移民の賛同の騒ぎ、

西欧がイスラエルをいさめる心理も弱くなってしまう訳です。

アメリカの軍人の論文で、「内戦の解決は外部の力が働くと不可能になる。

その国家の国境を封鎖して、当事者同士の解決を待つ以外ない。」

みたいなのを読みましたが、

真実に近い気がします。

ほとんどの中東圏の争いは、はっきり言って内戦の様なものです。

第一次大戦でトルコ帝国からアラブが分離されなければ

この問題はもう少し単純なものになっていたかもしれません。

西欧戦勝国の空約束とイスラエルの独立戦争。

当事者各国が聞く耳を持たない状況が100年以上続いていて、

今回また更に大事になりそうな話です。

もし、イスラエルが人質を無視して、テロの根源を絶滅すると言う方針を取った場合、

難民問題の一部が最悪の形で解決すると言う話も無いとは限りません。

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