1ルピーはおよそ1.8円
オートリクシャー120ルピーは、200円
タクシー1500ルピーは、2700円
今回の旅行は10月16日に出発し、11月1日の帰国。
ムンバイは10月までは降水の有る季節で、11月から乾季、という事だったが、旅行中には一回も降水はなかった。折り畳み傘を1本持って行ったが使う機会はなかった。
一方、帰国してから庭の植木鉢を見ると、沈丁花がしおれている。この旅行期間の神戸の天気を調べると、なんと雨が降っていない。
ちょうど気流的にも同じ領域に入ったのか、バッチリ天気が一致するのは珍しいとは思うが、偶然ではないだろう。
ただ、ムンバイの天気は「晴れ」ではなく「煙霧」だった。
「けむり」、とか最初は信じられない天候だったのだが、実際行って見ると、空はずっとくすんでいる。夜には星も見えない。あからさまな大気汚染だが、最初の数日でせき込むようになり、薬局で薬を買って対処した。
さて、鉄道の予約をあきらめた結果、旅行するエリアはムンバイ市内に限定することにした。観光地が集中している南部の「フォート地区」に3泊することは、ビザ申請の都合で暫定的に宿を取っていたのだが、それはそのまま使い、その後北部の「ボリビア」に5泊。そして「ゴライビーチ」に4泊。そのあと「ジュフビーチ」に2泊、という日程にした。
そして、今回初めて海外でスマホを使うことにした。
事前に十分情報を集められるならともかく、計画立案から旅行まで余り期間がないので、向こうに行ってから情報を集めて行動を修正する必要があると考えたからである。特にグーグルマップを現地で使うためにはモバイルは必要だろう。
パソコンがあれば情報収集力はアップするのだろうけど、荷物を出来るだけ少なくするためにスマホだけ、という事にした。
そのために準備したのが、
【AIS】SIM2Flyアジア32ヶ国プリペイドSIMカード / データ通信6GB / 8日間(192時間) /インド インドネシア オーストラリア 韓国 カンボジア シンガポール タイ 台湾 中国 日本 フィリピン ベトナム 香港 マカオ マレーシア 等
というやつ、1枚で8日間なので、2枚セットで3600円と言うのにした。
実際に使った印象は、速度はそこそこ出ていて、容量も十分だった。8日間で2Gには達しなかったので、もしかしたら動画などを再生してもまだ余力はあったかもしれない。
もっとも、ムンバイでスマホを使うには、全然別の問題があった。それは「発熱」。
日中の気温は35度を超える猛暑。路線バスなどでは空調もないので、スマホを使い続けると発熱であっちっちになる。
歩くときなどは、出来るだけ日陰になるように道を選んだりもしたが、暑さでバテテしまう日もあった。
街中では通信には問題がなかったが、エレファンタ島では電波は全く入らなかった。基地局がないのだろう。
それ以外の場所では、グーグルマップはとても強い味方になった。
コロナ禍になる前の年、船を使って韓国のプサンに行ったが、その時はスマホは使わないで事前情報の準備だけで行動した。事前情報ではストリートビューなどであらかじめ場所の景色などをしっかり把握していったので、まるで知っている街を旅するように行動出来た経験がある。
現地でマップを使う利点は、GPSで現在地を把握できること。これによって、タクシーやバスに乗っていても現在地ははっきりわかる。間違った場所に連れていかれるとか、乗り間違えているなどと言う不安からも解消される。
ムンバイの路線バスは乗ったら車掌から切符を買う。その時に必ず目的地を告げるので、「間違って乗車する」ということは現実的には起こらない。どのバスの車掌もとても優秀で、誰がどこからどこへ乗るのか全部覚えている。乗車する距離で運賃が変わるのだが、そんな計算も間違いなくやってくる。降車するバス停が近づいたらちゃんと教えてくれて、降ろしてくれる。
タクシーは使ったのは2回だけ。空港から宿まで利用した空港タクシー(1500ルピー)と、フォート地区からラクシュミまで乗った小型のタクシー(500ルピー)。
オートリクシャーはボリバリとゴライビーチの間で何回か利用したが、メーターで走ったのはボリバリから船着き場までの一回だけ、50ルピーぐらいだったか。これは1本道を真っすぐ走るだけなので間違えようもないルートだった。
ゴライビーチ側は、船着き場からビーチまでおおよそ固定で120ルピーと決まっているらしい。この価格設定はどうやら観光客を乗せる時の価格らしく、同乗する現地民からは料金を取っていない様子だった。同乗者を乗せるかどうかは運転手の裁量らしい。
旅行中の資金は、基本的に米ドルで準備した。およそ700ドル程度を大黒屋などで調達。このほか家に残っていた50ユーロも持って行った。念のため日本円も持って行ってはいたが使うことはなかった。
ムンバイでは、日本円がどの程度の効力を持っているのかは不明。少なくとも換金ショップで円のレートが示されている、ということはなかった。
空港で50ユーロを交換したが、 4000ルピー
フォート地区の交換店では100ドル 8000ルピー
フォート地区のホテルで100ドル 8200ルピー
ボリバリの交換店で100ドル 8300ルピー
ユーロ相場は見てないので分からないが、米ドルは出発時点で凡そ149円。旅行中にはほとんど変動がなかった。
利用したフォート地区の交換店は旅行案内書などにも掲載されていたが、100ドル紙幣は扱ってくれなかった。ただし、ホテルとボリバリの店では100ドル紙幣でも交換してくれた。一番緩かったのはボリバリの駅東側にある
Pushpam Forex & Commodities Pvt Ltd.
というお店。サインも無しに交換してくれた。
現実的に100ドル紙幣・50ドル紙幣はアメリカ合衆国でもほとんど使えない。(というか使ったことは1度もない)。偽札が多いからだが、アメリカ合衆国を旅行するのにそもそも(カードが使えるから)現金はほとんど必要がないので問題はないのだが、それ以外の米ドルが無いと暮らせない国に行くときは注意が必要だと思う。
以前は、三井住友銀行などで、紙幣額面を指定して交換できたのだが、現在ではそのサービスもなくなってしまっている。国内で20ドル以下の紙幣を大量に取得するのは簡単ではない状況になっている。
世界共通の電子マネー、なんかがあると便利なのだろうが、まだそこまでは進んでいない。過渡期なので、数年すれば現金など必要のない世界になるかもしれないが、、、
少なくともムンバイでは現金決済がほとんどで、電子マネーが使えるシチュエーションは空港など限られた場所だけだった。みな現金を沢山持ち歩いている。なお、紙幣に平気でボールペンでメモをする文化だった。
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