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2023年11月03日02:58

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0 プロローグ 旅の準備 列車予約編

 1ルピーはおおよそ1.8円。
 路線バス10ルピーは18円相当。

 ムンバイは人口およそ1200万人の巨大都市、ムンバイ市だけで東京都の人口に匹敵している。おおよそアジア第二の都市と言っても良い。
 しかし、実際行って見ると、都市インフラの整備はまだまだであった。市の中心部にはメトロ網を張り巡らす計画があるのだが、動いているのは、ぐるぐる回りながら走る使えないモノレールが1路線と、中途半端に開業している3路線が走っているだけで、計画の4分の1も進んでいない。
 バンコクのBTS同様、運賃が高く、セキュリティーはしっかりしているが、低所得者層が日常的に利用できる交通機関とは言い難い。一回乗車すると20ルピーから30ルピー程度の運賃。路線バスは6ルピーとか10ルピーとかで乗ったので、大分高価である。
 街中ではあちらこちらで工事が行われている。メトロとはいっても地下鉄ではなく高架橋を走る鉄道である。

 今回の旅行では、「ゴア」に行くことを考えた。ゴアはムンバイよりずっと南にある地域で、キリスト教の影響を受けている地域。鉄道を使えば大体10時間ぐらいで到達することができる。ゴア南部のコナコナやパロレムには静かで落ち着いたビーチがあり、いわゆるリゾート的過ごし方ができるようだった。
 インドの鉄道は、列車種別がかなり多いようだったが、所謂特急に相当する列車なら、ちゃんと食事も出て、ECやCCクラスの席でいけば防犯上も安全に移動できる、ということらしい。この列車の予約を取ろうと奮闘した。

 列車には5桁の番号が与えられていて、その番号で検索すれば列車の停車駅とか、時刻などもわかる。ただ、使いやすい「時刻表」というものは結局見つけられていない。あくまで日時を指定して、乗車駅と降車駅を使って検索すると候補列車が出てくる、というサイトにしか行きつくことができなかった。
 一方で、列車の予約にはIRCTCというインド国鉄に相当するサイトでまず登録しなくてはならない。多くのサイトで調べたのだが、この登録が難しくて断念している人が多かった。ただ、私は割と素直にお金も払って登録が出来た。登録費用は200円ほどだったか、、、

 次にムンバイのCSMTからゴアのMAOまでの列車で金曜に運行している22229を予約しようと努力した。

22229 10月20日(金)
525発      1530着

 実際の所、予約まではできるのだが、決済ができない。手持ちのカードを何枚も使って試したのだが、考えられるあらゆる組み合わせを試しても決済ができない。
 やり始めた時はまだ座席にも余裕があったのだが、日に日に売れていく。インドの決済には、インドの銀行が発行しているクレジットカードや、電子マネー、などを持っていれば簡単なようなのだが、所謂VISAカードやMASTERカードは使えると書いてあっても通らんものは通らない。アメックスもダメだった。
 うまく行った人の例では、通るカードは通るし、通らないカードはいくらやってもダメ。とか。

 8月に入っても予約を決定することが出来ず、HISが代理予約をやっているらしいので、メールを送って見ると、割と良い返事が返ってきた、、、ように思ったが、実際にはやってないのかできないのか、その後音沙汰無し。
 けっこうな費用を払えば、代行してくれる業者というのも見つけたが1列車につき4000円とか言われる。インド在住の人でそういうバイトをやっている人も何人か見かけたが、多くはデリー周辺。デリーとバラナシの間とかは観光でそれなりに需要があるのだろうが、チケットはデリーで手渡しとか、、、いや全くのエリア違いで無理だし。(札幌に行くのに、大阪でチケット受け渡し、みたいなイメージだろうか?、もっと遠いけど、、、)

 とにかく、方法が全くないわけではないが、費用面とか利便性とかでなかなか微妙なケースばかり。多分、半年以上先の計画なら色々試したのだが、旅行までの準備期間が大分足りなかった。

 インドの列車の予約は120日前から受け付けてもらえる。その瞬間に取りに行けば恐らく1等寝台であっても容易に取れるのだろう。
 ついでに言えば、座席のクラスは8段階あるようだ。そして、外国人には外国人枠というのがあるらしい。現地でチケットを買うには外国人専用窓口で購入するらしいのだが、それは

 「駅にはない」

 駅の近くのビルのどっか、、にあるらしく。そんなもの行ったこともない国の知らない町で見つけるなんて無謀もいいとこ。
 そして、窓口に行ったとしても、多くの人が殺到する中をかき分けるようにして申し込むらしいのだが、ビザ取得同様、書類には記入欄が多く、それを書くだけでも一苦労、らしい。

 とまあ、日本で電車に乗るように、券売機で切符買う、というスタイルでもないようなのだ。
 実際には、メトロやモノレールは、カウンターで目的地を告げて現金で切符を買うシステムだった。QRコードで自動改札を通る。勿論、荷物検査はある。
 国鉄の駅にも券売機は置いてあったが、長蛇の列で並んで買う場面はなかった。
 国鉄にも荷物検査がある、というのが事前情報だったが、近距離の電車には特にない様子だった。長距離の発着ホームには荷物検査を通らなければいけないようだったのだが、ボリバリの駅では荷物検査が行われれている様子はなかった。

 そして、モノレールやメトロは日本の電車と同様、ドアが閉まるが、通常の鉄道はドアなど開放のまま。これは路線バスも一緒。
 駅で、ドアに群がり、乗り切れない人がぶら下がる様子も見られた。バスには走って乗る人もいた。日本では考えられない光景。

 私も、バスにぶら下がって乗りました。いやいやスリルありますよ。うっかり手が滑ったら死ぬかも。


 ・・・結局、長距離列車の切符購入はあきらめました。
 ゴアには飛行機で行こうかとも考えたけど、一桁違う運賃で、それも無駄なような気がして計画変更。
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