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2023年10月11日15:53

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「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」・・・ポーラ美術館

10月8日

箱根ラリック美術館の後、ポーラ美術館に向かった。

シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画
横山大観、杉山寧から現代の作家まで
Shin Japanese Painting: Revolutionary Nihonga





会期

2023年7月15日(土)〜 2023年12月3日(日) 会期中無休



会場

ポーラ美術館 展示室1,2,3,アトリウム ギャラリー





明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサ(1853-1908)は、当時、日本国内で目にした絵画を総じて “Japanese Painting”と呼び、この英語を日本人通訳が「日本画」と翻訳したことから、明治以後に「日本画」という概念が社会的に定着していったと言われています。



「日本画」は日本の伝統的な絵画と西洋画の接触により、新しい表現形式として確立されましたが、日本という近代国家の形成期における文化的混沌の中で画家たちは、近代とは、西洋とは、国家とは何かという不断の問いと向き合うことを余儀なくされました。第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられましたが、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進みました。



グローバリズムが加速し、西洋と東洋という二分化がもはや意味をなさず、主題や形式、画材などが多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」にはいかなる可能性が秘められているのでしょうか。本展覧会は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、杉山寧をはじめとする戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目し、その真髄に迫るものです。

10月8日には 午後2時からイベントがあったので、それを観るのが目的でポーラ美術館に行ったのであった。

「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画」展 ボディペイント&ダンスパフォーマンス(吉澤舞子)
本展覧会にて幅10メートルにもおよぶ大型の新作《エルピスの花冠》を公開した吉澤舞子は、パフォーマンスや舞台のために出演者の身体に絵を描くボディペインターとしても活躍しています。

パンドラの箱に最後に残ったものであり、希望とも災いともされている「エルピス」。花嫁に送られる、永遠の象徴とも言える「花冠」。

当日は、本作品から出演者それぞれがイメージを展開させ、ボディペイントを施したダンサーを伴って、この場限りの特別なパフォーマンスを行います。二次元/静的な平面から三次元/動的な立体まで、ジャンルを超えた様々な表現が即興で交じり合う瞬間を、ぜひ目撃してください。

45分くらいのパフォーマンスで、二人のミュージシャンが音楽を奏でて、それに合わせて二人のダンサーが即興で踊った。その音楽も パーカッションっぽかったり、リコーダーを鳴らしたり、これまで聞いたことが無いような音楽だった。
それに呼応するようにボディペインターが 彼女たちの腕や足などに描いていく。
ダンサーが着ている衣装も 独特で、最後に衣装を作った人も 出てきた。
衣装は薄い素材で出来ていて、わざとちぎれたように見えるもので、スカートの丈が一人のダンサーには 短くて、不揃いのものであった。
もう一人のダンサーには スカート丈が長くて、それも不揃いであった。
スカート丈が長いから、そこにペイントして、スカートに柄が出来た。
45分以上も ダンサーは踊りっぱなしで、体力的に 大丈夫かな。と、思った。
私は 地面に 座り込んでいたので、体力的に限界だった。
ダンサーの人は、小さな椅子に片足を載せて ポーズを撮ったりして、体幹がしっかりしていて凄いな。と、思った。
パフォーマンスが観たくて、この展覧会を観ることにしたが、やはり観て良かった。
面白かった。

また、展示物については、狩野芳崖や 横山大観、菱田春草、下村観山たちの絵から始まり、日本画の変遷が辿れる展覧会になっていた。
それにしても、このパフォーマンスを含めて、「日本画とは何だろう?」と、改めて思った。
もはや日本画とか洋画の区別は しなくて良いものではないのか。
岩絵の具を使っているのが日本画で、油絵で描くのが洋画という区別は 付けなくて良いのではないのか。
岩絵の具にしても、今では新岩絵の具というものがあって、色数も多くて、使いやすそうな感じに見えた。
日本画は、随分変わってきていて、いわゆる 伝統的な日本画とは違うものも多くなっている。
抽象画のような絵もあった。
日本人が描く絵ということで、これからやっていけば良いと思った。
そういう区別もしなくて、「人間が描くものとしての絵画」で良いのではないか。と、思った。「描く」ということすら、もう違うものなのかもしれない。
そんなことを思った。





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