mixiユーザー(id:1833905)

2023年10月08日03:25

128 view

【舞台裏】映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』

 
10月4日(水)、シネリーブル梅田にて鑑賞。観客15人は ほぼ「昭和世代の女性」。


公式  https://gaultier-movie.jp



私はこの作品の公開を、今年6月から心待ちにしていた。

 【2023/9公開】映画『ジャンポール・ゴルチエ:フリーク&シック』
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985203314&owner_id=1833905





YouTubeでは「ディートリッヒみたいな男装の麗人が舞うストリップ」はカット。
映画でもちょっとしか紹介されなかったけど、あれは素晴らしいアートだった。
男性テディベアの着ぐるみは「背面は裸(笑)」なところもカットされている。

動きが面白かった「バナナの腰蓑」は、こちらの動画でしっかり見られる。笑
 https://youtu.be/4NEnRLR_nBA  https://youtu.be/U_0CxfbkmPw



舞台のPR動画をまとめた日記を上げたときは、大阪公演の直前だった。

 『FASHION FREAK SHOW』日本公演  https://fashionfreakshow.jp


「わー、これは面白そう! 観たいなー!」

「大阪公演は6月7日(水)〜6月11日(日)フェスティバルホールか」

「観たいけど、良い席はもう売り切れでは? しかも、そこそこお高い。汗 」

「東京公演の来場客を見たら、非常に気合いが入っていて気後れする…。爆 」

「ま、とりあえず映画でも観られるようだから、ここは様子見とするか」


あーもう、日和った私のバカバカバカ!と、本作を観て激しく後悔した。




「“違う”ことは、美しい」と、ゴルチエは言った。

彼はデザイナーにしては非常に気さくな人だが、子供の頃は "ぼっち" だった。
学校で、彼は絵ばかり描いて「変わっている」から、孤立していたそうだ。

ある日の授業中、ゴルチエが描いていた似顔絵を教師が取り上げて非難した。
ところが、その絵を見た子供達は「よく描けている」「自分も描いてほしい」と
口々に言い出し、みんなで教師に口答え。笑 その日から彼は友達の人気者に。




「絵を褒められた」成功体験は、ゴルチエに強い喜びと自信をもたらした。
彼はデザイナーを卒業した今でも「毎日絵を描いていたい」と言っていた。



自身のセクシュアリティを意識し出した頃、彼はディオールがゲイだと知った。
弟子のサンローランもゲイと知り、「デザイナーなら普通のことか」と安心した。
そして、ますます「ファッションデザイナーになろう」と強く思ったそうだ。

 【美の粋】イヴ・サンローラン (2014)
 https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=1833905&id=1935259749

 (余談だが、2018年6月に映画を観たドリス・ヴァン・ノッテンもゲイだった)


ゴルチエは「ディオールの弟子だったカルダン」のメゾンに入った。

その後、公私とも良きパートナーになるフランシスと出会い、独立。二人三脚でビジネスを成功させたが、1980年代にエイズで彼を失う。ゴルチエは今もエイズ撲滅活動を支援しているそうだ。
そんな彼の波瀾万丈な人生を、豪華絢爛なショーで描く。面白くないわけがない。



ゴルチエはアイデアが次々湧き出てくるタイプだった。アトリエは散らかっていた。
整理整頓魔のマルジェラが、彼にたいへん重宝されていたという逸話を思い出した。


 【創造性】『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』(2021)
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980660457&owner_id=1833905


そういえば、マルジェラの十八番のように思われているリサイクルを、ゴルチエは1970年代からやっていたそうだ。



いろんなことを同時進行でやっていく。問題山積でも彼は前向きで楽しそうだった。
縫製チーフも、振付師(チーフが女性でサブが男性)も、プロの鑑で熱心だった。
ダンサー達もよく頑張っていた。あえて規格外で個性的な人たちを揃えていた。

厳しい現場なのに常に笑いがあったのは印象的。みんなゴルチエを愛していた。
(他のデザイナーの現場は、スタッフみんなピリピリのことが多いんですよ!)


だが、本番直前に衣装をつけて踊るとトラブルが。動きの制限や破損などが相次いだ。
ハイヒールが壊れて足を捻挫した男性ダンサーに、ゴルチエは頭を下げて謝っていた。
彼は全スタッフと対等に接していた。威張ったところがなく、優しい人だと感心した。

スタッフからの提案も素直に聞き入れ、どんどんショーを良くしていたのも印象的だ。
(今までドキュメンタリーを見たデザイナー達は非常にこだわりが強い人が多かった)


ショーは豪華絢爛・奇想天外、しかもユーモア満点で、思わず笑うほど楽しかった。
自由な遊び心から生まれる強烈な世界に、これがゴルチエか!と私は惚れ直した。

でも、彼は「JPGは時代遅れと言われている」と。それを気にしてはいなかったが。
実際、美術館でアナ・ウインターと出会った時、アナは彼に鼻も引っ掛けなかった。
振り切っていくアナの後ろ姿を眺めて、ゴルチエは面白そうに笑っていた。

いいじゃないの。この唯一無二の世界観は変わらないでいて欲しいと思った。



黒の革ジャンに青白ボーダーのカットソーを着たゴルチエは、とても若々しかった。
実にいいな。あれは何歳になっても素敵なファッションだな、と再発見した。

トレードマークのベレー帽とトップスの色(ド派手)を常にバッチリ合わせている
ナイル・ロジャースもカッコよかった。 https://youtu.be/DmK4ItRvumo

いつまでも若々しい人はみんなお洒落だ。また、ポジティブで、よく笑っている。


観て元気をもらえる、密度の高いドキュメンタリーだった。
惜しむらくは「ショー本番の映像をあまり観られなかった」こと。

ワールドツアーが終わってからでもいいから、ショー自体もぜひ上映してほしい。
そのときは舞台裏ドキュメントである本作との2本立て上映を熱望する。笑



https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1833905&id=5577788



「ファッションが好き」
「物づくりの現場を見るのが好き」
「ミュージカルやショーが好き」な私は、最高に楽しめた!

非常に惜しかった点は、本作の公開を『FASHION FREAK SHOW』日本公演
(2023年5月〜6月)前にしてほしかった!こと。それで★マイナス1。

本作を見たら、絶対にショー本番も見たくなる。
なのに、作品中には本番の映像が「ほんのちょっと」しか出てこない。
すっごく面白そう!なのに…。泣
だったら、せめて日本公演の前に、この作品を見せて欲しかった。

調べたら大阪公演のチケットは VIP席:28,000円・S席:12,000円 だったが、
舞台裏を知ったら「その価値はある」と確信した。
しかも、欧州公演を経て内容はブラッシュアップされていたはずなので、
見逃して本当に残念だ。

ショー本番は映像化していないのかな。ぜひライブ・ビューイングで観たい。



Filmarks  https://filmarks.com/movies/109185
映画.com  https://eiga.com/movie/99194/

ジャンポール・ゴルチエの世界観が炸裂!
ドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエ:フリーク&シック』が日本公開
https://www.tokyoartbeat.com/articles/-/jean-paul-gaultier-freak-news-020305



2026/04/28  silver catのつぶやき より

日本が育ててエルメスまで駆け上がったジャンポールゴルチェ。
学校も出ないで独学で勉強してピエールカルダンからスカウト。  https://www.youtube.com/shorts/pYPJyBp1pBY 

ゴルチエも素晴らしいが、カルダンも慧眼!
QUEENといい、日本人は「欧州で受けない才能」好き。

https://mixi.jp/view_voice.pl?post_time=20260428190127&owner_id=1833905


ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン 2020年10月
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977227026&owner_id=1833905




【INDEX】映画/舞台 関連日記(3)
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1984169789&owner_id=1833905

【INDEX】ファッション / 関連日記
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1225295757&owner_id=1833905


 
6 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年10月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031