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2023年10月07日00:04

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冷コーを愛ス

世の中には、長い言葉を短く略した【略語】という物が存在します。
普通に使っている言葉が、実は略語である事に気づいてないなんという事もありますよね。


「【切手】って、実は【切符手形】の略語だって知ってるか?」
「そうなんだ。知らなかった」
「他にも【ペペロンチーノ】は【アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ】、【教科書】は【教科用図書】、
【経済】は【経世済民】、【軍手】は【軍用手袋】、【電卓】は【電子式卓上計算機】の略なんだよ」
「へえ〜、お前詳しいね。じゃあさ【SDGs】って、何の略語なの?」
「【サザエでございま〜す】の略だよ」


大阪方面では【アイスコーヒー】の事を【冷(れい)コー】と略したりしてきたんですが、
この【冷コー】という言葉が、ほとんど聞かれなくなったようですね。


「【冷コー】って何の事だか判りますか?」
大阪市中心部で、道行く人たちにこう聞くと、二割以上の人が知らず、
『知っている』と答えた方の七割が『知っているが使わない』と答えたそうですね。


「【冷コー】って何の事だか判りますか?」
「もちろん、判りますよ。でも私は、温かい方が好きですね」
「ああ、ホットコーヒーの方が」
「ホットコーヒー?【冷コー】って、冷たいコーンスープの事でしょう?」


【冷コー】は夏だけでなく季節を問わずに楽しめる喫茶店の定番メニューですが、
バブル経済の時代以降、喫茶店が激減する中、死語になりつつあるようですね。


「【冷コー】が判らないという事になると、【レモンスカッシュ】の略語、【レスカ】も通じないかもしれないね」
「そんな事ないだろ。そこの女子高生に聞いてみようか。・・・君、【レスカ】って判る?」
「知ってる〜。これでしょう?」
そう言って手首の傷痕を見せてきたそうでして・・・
【リストカット】は【リスカ】と略すわけですね。


回答者の五十〜六十代が【冷コー】と呼んでいたのは、今から三十〜四十年ほど前という、
昭和の終わりから平成の初めくらいで、バブル時代と重なる頃ですね。


喫茶店の数はバブル期前後と近年を比べると、激減してましてね。
こうした喫茶店の減少の一方、スターバックスなどの大型店の参入が進む中で
【冷コー】は忘れられていって、現在、大阪の喫茶店のメニューは
【アイスコーヒー】と書かれる事が一般的のようですね。


若い子たちがアイスコーヒーを飲むと言ったら
ファーストフード店という事になるんでしょうが、
マックに女子高生が沢山来てレジが混雑してましてね。一人の子が、
「私がまとめて注文するから先に座ってて。・・・すみません、【アイコ】十八ね」
そう言ってアイスコーヒーを十八個注文したんですね。
するとその後ろに並んでいた、普段はマックに来そうにないお婆ちゃんが、
「・・・トメ子、七十四」
自己紹介してたって話がありますが・・・確かに勘違いを生みそうな略語ですよね。


微笑亭さん太
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