mixiユーザー(id:4535387)

2023年09月04日10:41

42 view

100年前、亀戸の地で虐殺された若き労働運動活動家の無念を心に刻む! “亀戸事件”100年に寄せて

フォト


※画像は9月1日の朝鮮人犠牲者追悼式典で撒かれた「亀戸事件追悼会」のビラ

参考

亀戸事件追悼会-真実を知りいま語ろう
https://www.kyuenkai.org/index.php?%B5%B5%B8%CD%BB%F6%B7%EF%C4%C9%C5%E9%B2%F1

亀戸に事務所を構える憲さん高校の同窓生の顧問弁護士?のS先生(女性)が、以前憲さんにこういう主旨の話をしてくれた。

亀戸の土地には警察署がないし、「亀戸警察署」とも名乗れていない。

それはあれだけの悪逆非道を働いて悪名高いため、「亀戸署」とは名乗れないのである。

だから、現在亀戸地区を管轄する警察署は砂町(北砂)にある“城東警察署”である。

Σ( ̄□ ̄;)ハッ!

「城東警察署」

確かに、江東区の東側、いわゆる「旧城東区」の区域を管轄しているがその名称は他の警察署に比して違和感がある。

参考

【城東警察署 (東京都)】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8E%E6%9D%B1%E8%AD%A6%E5%AF%9F%E7%BD%B2_(%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD)

その、亀戸警察署の「悪逆非道」こそが、まさに「亀戸事件」なのである。

・・・・・・・・・  

奇(く)しくも今日、9月4日は亀戸事件が発生してからちょうど100年が経過した節目の日である。

今朝の東京新聞投書欄で思い出した!

亀戸の地元江東区在住の74才の介護職員の男性からの投書である。

「『亀戸事件』の続報期待」との題である。

短いので全文採録する。

以下

介護職員
松井 今朝雄 74 (東京都江東区)

 「亀戸事件」の見出しが目に飛び込み、8月27日特報面を興味深く読みました。亀戸に約50年住みながら、事件を知りませんでした。住民の多くも同じではないかと思います。早速自転車で2、3分の所にある浄心寺「亀戸事件犠牲者之碑」にお参りしてきました。
 昨今の、特に安倍政権から現在に至る政治状況は戦前に似ています。数の力で制定した特定秘密保護法、安全保障関連法の制定、集団的自衛権行使や敵基地攻撃能力保有の閣議決定など、国会での議論を経ず、政権の都合で重要案件が決まってきました。
 私は、今の状況を「アリの穴」が大きくなり堤が崩れる前兆が見えている状況と危惧しています。記事は再び愚かな戦争に突き進まないように、という警告と思います。続報を期待します。

以上

憲さんはこの投書を読んで少し愕然とした。

江東区の地元に住んでいる74才の、それも東京新聞の読者がこの「亀戸事件」について「知りませんでした」と語ったことについてである。

それほど、当時から現在にかけての権力者はこの事件について触れることを避け、隠し通してこれていたということの証左に他なるまい。

参考

江東区亀戸の浄心寺 亀戸事件犠牲者之碑
http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/kantoujisin_ishibumi/tokyo_koutou/koutou7.htm

亀戸事件。

これは、現在労働運動を担う活動家はじめ、日本の民衆に大きな課題を突きつけている。

それにしてもしまった!

この投稿者が指摘した27日の「こちら特報部」の記事を読み忘れていた!

新聞の束から一週間前の紙面を探す。

あった!

早速読む!

皆さんにも読んでもらいたいが、特報部の記事、それも記者が力を入れた重要記事はなぜかネットにあがらない。

参考

こちら特報部
https://www.tokyo-np.co.jp/n/tokuhou

確かに、このような重要な記事を無料で読まれてはたまるまい。講読者のみ読める。

今回の記事もそうである。

これについては是非、文末添付の画像を参照されたし。

そもそも、「亀戸事件」とはこうである。

【亀戸事件】
関東大震災の混乱を利用し、軍隊が警察の協力を受けて東京・亀戸の労働者らを殺害した事件。1923年(大正12)9月大震災が起こると、警察は多くの朝鮮人や社会主義者、労働組合員を検挙したが、亀戸署でも約700名を検挙した。このうち純労働者組合の平沢計七(けいしち)、中筋宇八、南葛労働会の川合義虎(かわいよしとら)、加藤高寿(こうじゅ)、北島吉蔵(きちぞう)、近藤広蔵(こうぞう)、佐藤欣治(きんじ)、鈴木直一(なおいち)、山岸実司(じつじ)、吉村光治(こうじ)の10名は9月3日夜検束され、同日夜から4日未明にかけて(4日夜から5日未明にかけてとする説もある)、習志野騎兵第一三連隊の兵士によって亀戸署構内または荒川放水路で殺害された。10名のうち2名は別の時間に殺されたともいわれている。4日前後に自警団員4名、日本労技会(日本車輛などに組織をもっていた労働組合)幹事1名、柔道師範1名、朝鮮人多数も亀戸署内または荒川放水路で殺害された。純労働者組合や南葛労働会は、悪法反対運動やメーデー、1922年(大正11)の大島製鋼所争議などをめぐって亀戸署と激しく対立していた。事件は10月10日に初めて公表されたが、軍隊の行為は戒厳令下の行動として当然のこととされた。自由法曹団の布施辰治、山崎今朝弥(けさや)両弁護士らは事件の真相を追及して司法権の発動を要求し、南葛労働会や総同盟は糾弾運動を行い、小牧近江(こまきおうみ)、金子洋文(ようぶん)らの種蒔(たねま)き社は、自由法曹団が作成した資料に基づいて殉難記『種蒔き雑記』を発行したが、いずれも黙殺された。

以上

参考

【亀戸事件】
https://kotobank.jp/word/%E4%BA%80%E6%88%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6-46816

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%80%E6%88%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6

それにしても国家権力による極めて卑劣な権力犯罪である。

しかしながらここでも憲さんの故郷にあるあの悪名高き「習志野騎兵十三連隊」が悪逆非道を働いている。

参考

【騎兵第1旅団 (日本軍)】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%8E%E5%85%B5%E7%AC%AC1%E6%97%85%E5%9B%A3_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D)

これについても徹底的に追及、弾劾せねばなるまい!

記事によると、真相を追及した布施辰治弁護士らに対して亀戸署は「留置場内で騒ぎ、抵抗した」「革命歌をうたい、多数の留置人を扇動した」と主張し、さらに日本の政府は「戒厳令下では必要な処置だった」と不問に付したそうである。

ふざけるな!

まさに、「軍隊は国民を助けない」どころか「殺害」し、警察権力をが「国家の暴力装置」を剥き出しにして民衆に襲いかかり、殺害したというハッキリした事例ではないか!

留置場内で騒いで革命歌を歌ったら殺していいのか?

ふざけるんじゃない!

記事によると殺された「平沢計七は、今の労働金庫や生活協同組合につながる多彩な運動を展開」していたそうだし、「社会主義を取り締まる過激社会運動取締法案を政府が提出すると、平沢は労働団体などの統一戦線づくりに参画し、法案を廃案に追い込んだ」そうだ。

南葛=東京東部地域が生んだ偉大な労働組合活動家であった。

また、川合義虎は「二二年の日本共産党結党とともに入党、二三年に日本共産党青年同盟の初代委員長に。南葛労働協会(後の南葛労働会)の結成にも参画した」、こちらも先進的な労働運動活動家であり、日本の共産主義者の先駆けであった。

そして、さらに彼らは関東大震災で虐殺・迫害された「朝鮮人や中国人をかばったことがマークされた理由かもしれない」とのことである。

歴史的にハッキリしていることがある。

この亀戸「事件をきっかけの一つとして大正デモクラシーは終わりに向かった。(この事件は)民衆運動を抑圧する効果があった」のだ。

参考

【大正デモクラシー】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%AD%A3%E3%83%87%E3%83%A2%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC

大正デモクラシーとはまさに、砂上の楼閣ではなかったのか?

(´Д`)=*ハァ〜

そして、この事件を機に1925年に治安維持法が成立し、28年にはそれが改悪され罰則に死刑が適用されている。

まさに、日本は加速度的に戦争の道に突き進んでいくのである。

そして、これは現在の日本の状況とまさに鏡写しではないだろうか?

それが現在においても強行される労働組合に対する凄まじいまでの弾圧である。

これは、関東に住んでいると少しわかりづらいが、現在関西では全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生支部)が警察、司法により大弾圧を受けている。

この組合は関西で生コンを運ぶミキサー車の運転手らでつくる労組で、幹部と組合員が次々に逮捕されている。2018年からの逮捕者数は、延べ89人に上る。検察の取り調べでは組合の運動を「どんどん削っていく」と脅したそうだ。

まさに、「亀戸事件」をトレースしているかの如くである。

参考

産業労働組合「関生支部」を警察・検察が大弾圧/検察「どんどん削っていく」/大阪高裁では逆転無罪「憲法28条で保障された正当な行為」
https://tansajp.org/investigativejournal/9746/

【全日本建設運輸連帯労働組合】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%BB%BA%E8%A8%AD%E9%81%8B%E8%BC%B8%E9%80%A3%E5%B8%AF%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88

ここに、現在進行形で現在の「亀戸事件」が起きているのだ!

私たちはこの現実から目を背けてはなるまい。

100年前にこの亀戸で殺害された若き労働組合活動家の無念を胸に、特に東京東部で活動する労働組合、そして憲さんはじめ東京東部の心ある民衆はこの亀戸事件の真相究明と国家権力による権力犯罪を糾弾し、「新たなる戦前」の道を断固忌避しなくてはならないのだ。

亀戸事件から100年目の今日、9月4日に憲さんはそう心に誓うのであった!

どーよっ!

どーなのよっ?

※亀戸事件について詳しく知りたい人はこちらを!

加藤文三著『亀戸事件―隠された権力犯罪』
Amazon
https://amzn.to/45wlhXE

※文末添付画像はくだんの記事
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する