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2023年08月16日00:00

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死語の世界

時代と共に言葉は変わっていきますが、
昔は普通に使われていた言葉が、今は全く使われなくなり、
死語同然になってしまうなんて事があります。


ある作家さんが文中で【弁当を使う】という表現を用いて、
校正をやられている方に直されたなんて事があったそうですね。
この【弁当を使う】という言葉を校正の方がご存知なかったようなんですね。


昭和生まれの方は大工さんなんかがお昼時に、
「すみません。ちょっと弁当を使わせて下さい」
なんてな事を言って、縁側で弁当を食べる姿を見かけたりした事もあるでしょうが、
今はそんな表現もなくなってしまったんでしょうね。


【弁当を食べる】でも同じ意味なんですが、
それは結構生々しい感じがするので【弁当を使う】の方が風情がある感じがしますよね。


それに勘違いを生む可能性もあります。
「すみません。ちょっと弁当を食べさせてください」
「お前に食わせる弁当はない!」
なんて怒られたりしましてね。


『弁当を食べさせて下さい』と言うと、
『ご馳走してくれ』みたいに取られる可能性があるわけですね。


この作家さん『商家の櫛比する大通り』といった感じで、
櫛の歯のように隙間なく並んでいる事を意味する【櫛比(しっぴ)】や、
『天下を睥睨する』といった、威圧するように周囲を睨みまわす事を意味する
【睥睨(へいげい)】なんて言葉を使った時も直されてしまったそうですね。


この先、通じなくなる表現も増えていくでしょうが
【お風呂をいただく】なんてのも通じなくなるかもしれませんね。
「お風呂いただきますね」
「お前はルパン三世か!」
盗むと思われたりしましてね。


昨今の喫煙率の低下からすると、
数年後には【煙草をのむ】というのも同様の扱いを受けそうな感じがしますね。
「お前、【煙草をのむ】って意味判るか?」
「え〜っと・・煙草って何ですか?」
『そっちか〜い!』みたいな事にもなりかねませんね。


いつの時代もジェネレーションギャップというのは存在するわけですが、
ある会社の上司が若手社員に
「俺の若い頃なんてな、大人から殴られてばかりいたよ。
ところが最近の若い奴らは、大人から殴られずに育ってるから羨ましいよ」
「あ〜そういえば、昭和に作られたものって、叩けば直るって言いますもんね」
これは見事な切り返しなのか天然なのか、判断が難しいですね。


微笑亭さん太
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