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2023年08月13日00:04

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覆面の理由

子供の頃というのは、男の子はチャンバラごっこで遊ぶのが定番でしたが、
令和生まれの子供たちでも、チャンバラごっこはするんでしょうかね?


「幼稚園の頃、俺の通ってた園では、
広告の紙をクルクル巻いて作った剣でチャンバラするのが流行ってたんだよ」
「あ〜よくやるよね」
「その時、一番硬く長く折れにくい剣を作る子がいて、
色んな子から注文が殺到して、予約待ちがでるほどで、
幼稚園内随一の【刀鍛冶】として名を馳せてたんだよ」
「凄いね、それは。大人になって、本当に刀鍛冶になってたらもっと凄いけどね」
「残念ながらそいつ、普通のサラリーマンになったんだけど、
最近リストラされて【家事手伝い】になってたよ」


英国を拠点に、街中の壁などにグラフィティ(落書き)を描き、
美術館に自身の作品を勝手に置くといったゲリラ的な手法や風刺の効いた作風で知られる
【バンクシー】という芸術家がいます。


二十年以上に渡りファンを楽しませ、
知名度も抜群なんですが、その正体は不明とされてるわけですね。


バンクシーに関するエピソードは色々ありますが、最も有名なものが、
二〇一八年十月、競売会社のサザビーズがロンドンで開催したオークションで、
バンクシーの作品【風船と少女】が約一億五千万円で落札された瞬間、
額縁に仕掛けられたシュレッダーによって絵が裁断されたという話ですね。


驚く人々の表情と共に、そのニュースは世界中に発信され、
バンクシーの名は世界中の人が知る事となったと言っても過言じゃありません。
「お前、バンクシーって芸術家知ってる?」
「もちろん、そんなのはシュレッダー事(知れた事)だよ」


日本でも二〇一九年に小池百合子東京都知事も絡んだ
【ネズミ騒動】というのが記憶に新しいですね。
都内の防潮扉に描かれた【傘を差したネズミ】がバンクシー作品ではないかと
小池知事がツイートした事から騒ぎになったというものですね。


肝心の作品は投稿前に撤去されていたため真偽は不明なんですが、
密かに来日した本人が描いたという説は有力視されているんですね。


素顔は依然として謎のままという事で、
そこがミステリアスで関心が高まる要因でもあるんですが、
なぜバンクシーは覆面作家であり続けるのかが疑問ですよね。


専門家の方いわく、グラフィティ・アート自体が違法ですので
『顔を隠したい』ということが一番の理由で
『見つかったら何か言われる、自分を守りたい』というところから
始まったのではないかと予想してましてね。


また、描いた本人が誰だか判らない事で話題作りにもなりましたし、
素性を明かさず、英国人独特のジョークで楽しんでいる部分もあるのではないかという事ですね。


「僕は小説家になりたいんですが、どういう風に作品を書いていくのがいいのか判りません。
誰のアドバイスを聞いたらいいんでしょうか?」
「そうですね。好きに書く作家は『好きに書け』と言うでしょうし、
分析型作家は『流行を読んで書け』と言うでしょうし、
個性が評価された作家は『自分を貫いて書け』と言うでしょうね。
多作の作家は『いっぱい書け』と言い、
こだわりが強い作家は『流されずに納得いくもの書け』と言い、
器用な作家は『色々書け』と言い、
一芸に特化した作家は『一つのものを極めて書け』と言います。
どれも全く参考になりませんので、安心して書きましょう」
そういうものなのかもしれませんね。


微笑亭さん太
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