mixiユーザー(id:18367645)

2023年08月01日08:01

105 view

7/15秋田市豪雨水害による床下浸水のドキュメント(7/15・16)

[5303]
5月に秋田勤務になったが、梅雨入り中だった秋田市は6月16日からの1か月間で終日雨が降らなかった日が3日しかなく、連日しとしと雨の日が続いていた。

3連休の初日だったが旅行もせず秋田市の自宅にいた7月15日土曜日は梅雨末期特有の強い雨になり、ザーザー降りではあったが集中豪雨とか土砂降りというほどの降り方ではなく、11時過ぎの時点では路面に水溜まりもできておらず傘を差せば普通に歩ける状況だったので、土日のランチタイムには満席になって順番待ちが発生する店が満席になる前に昼飯を食べてしまおうと、自宅から歩いて10分弱の焼肉「わかば」へ食べに行ったが、食べ終わって自宅へ戻る途中12:03の時点ですでに幹線道路に水が溜まっており、クルマはしぶきをあげて走っていた。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1985502593&owner_id=18367645

その通りから自宅へ向かう路地も途中まで水が上がってきており、運動靴では水に浸かってしまうため迂回して帰宅。
フォト

お昼のニュースを見ると、太平山でかなりの雨量となっており近くを流れる太平川が2kmほど上流ですでに氾濫が発生していると報じていた。

ということはじきに下流側へも流れてくるわけで、1階に入居しているアパートの窓から見ると、12:57には水がすぐそこまで迫ってきた。
フォト

そして、13:51には3台保有しているクルマのうちの1台、平成5年式スズキCARAを停めている駐車場まで水が到達。
フォト

このままだと水没する可能性があるとハラハラしながら見守っていたが、14:46にはバンパーの高さまで水が上がってきた。
フォト

その時点でアパートの反対側の窓から先を見ると、交差点の先はまだ水が来ておらず、遠くの傘を差して歩いている人の先に昭和58年式ジープJ44用に借りている月極駐車場があるのだが、J44は前任地から引越荷物を搬出する日にクラッチが故障して走行できなくなり、茨城県の整備工場に入庫したままになっており借りている月極駐車場は空いている。
フォト

CARAを停めている駐車場より路地の方が1段低いから、駐車場でバンパーまで水が来た段階で車高が低いCARAが路地を走れるか賭けだが、このまま駐車していたら確実に水没するだろうから、意を決してJ44用に借りた月極駐車場へ移動を試みることにして、ローギアでアクセルを吹かしたまま変速せずに水溜まりを進み、バンパーくらいまでは水に浸かっている状態ならどっちみちブレーキなど掛けなくてもクラッチを切れば停止できるので、交差点の一時停止では左足でクラッチを踏むと同時に右足のアクセルを空ぶかしして高回転を保ち、マフラーから水が入ってしまってエンジンが停止してしまうことなく浸水エリアを通過し、何とかJ44用に借りていた月極駐車場まで到達できた。
フォト

1時間後の15:46には無理して路地に入ってきた白い小型車が浸水のためエンジンが停止し自走不能になってしまったから、これより車高が低いCARAは確実に走行できないくらいの水深になっており、何とか走れるうちに月極駐車場に移動しておいて正解だったと思われる。
フォト

その時点では、平成3年式ホンダBEATを停めている隣の棟の脇の駐車スペースにも水が上がり始めていた。
フォト

この頃には最初の頃よりも水の色が濃くなってきたように思うが、水没しているマンホールからボコボコと噴き出しているような音が聞こえ、おそらく降り続く雨と河川氾濫による外水氾濫だけではなく、太平川が合流する本流の雄物川も水位が上がっており排水が間に合わず下水道が逆流する内水氾濫が同時に起こっているものと思われる。
フォト

徐々に高くなってくる水位を見て心配になったんだろう、先ほど移動したCARAの並びにクルマを停めていた住人がたまりかねて軽自動車を移動させようと17:18に発進したが、自分の部屋の前の路地でエンジンが停止し自走できなくなった。
フォト

ペースはやや鈍ってきたように感じるが、17:57にはBEATのホイールが浸かるくらいまで水が上がってきたが、もう移動させるスペースもないし、それ以前にCARAより車高が低いBEATは路地に降りた時点でエンジンが止まるだろうからもうどうしようもない。
フォト

19:54には床上浸水まであと10cmくらいまで水が上がってきており、もう外出するのはあきらめ、買い置きしていたパックご飯とレトルトカレー、オイルサーディンの缶詰で夕食を済ます。
フォト

その後もじりじりと水位は上がり、CARAを移動させて空いたスペースを駐車場の路地側に停めている高級車の住人に譲り、マフラーのある左後輪を車止めに乗り上げるように駐車させたが、いちばん水位が上がった21:50にはここまで水がきた。
フォト

BEATもすでにバンパーの下端は水に浸かっており、BEATはもうダメだろうと廃車も覚悟した。
フォト

写真を撮っておけばよかったが、その頃には台所は水を使っても流れていかなくなったものの逆流して噴き出すことはなく、幸い風呂場とトイレは勢いはかなり弱くなってきたものの何とか流れており、最後までトイレが使えなくならずに済んだのは非常に助かった。

その後も頻繁に様子を見ていたが、どうやら水位の上昇はほぼ止まったようで、このまま1階で寝ても床上浸水して家財や布団まで濡れてしまうことは避けらると判断し、腰まで水に浸かる覚悟で避難所へ行くのは辞め、そのまま自宅で寝ることにした。

心配で夜中まで寝付けず寝るのが遅くなったが、1晩経って朝9時過ぎまでぐっすり寝て、まずはいちばん心配だったBEATがどうなっているか恐る恐る確認するとすっかり水は引いている。
フォト

玄関を開けてアパートの出入口を見てみると、こちらも水は引いており外を歩けそうな感じである。
フォト

そこで、まずはBEATのエンジンが掛かるか確認することにして運転席のドアを開けてみたら、元々縮んだ幌のすき間から雨漏りするクルマだから座席は濡れていたものの、それは浸水によるものではなく、車内に水は溜まっておらず浸水は免れたようである。
フォト

無事にエンジンも掛かり、BEATは大丈夫である。
フォト

次に、どこまで水がきたのか分からない月極駐車場に避難していたCARAを見に行ってみると、左後輪のホイールには流されてきたものと思われる小枝が引っ掛かっているからタイヤのホイールまでは水に浸かったようである。
フォト

車内はどうなっているのか恐る恐るドアを開けてみると、フロアマットはぐっしょり濡れてはいるものの車内に水は溜まってはいなかった。
フォト

エンジンが掛かるか始動してみると無事にエンジンが掛かり、CARAも無事だったので元の駐車スペースに戻した。
フォト

その駐車位置を譲っていた高級車も元のスペースに戻していたからエンジンは掛かったようだが、話を聞くと車内まで水が入ってしまいエンジンは掛かったものの電装系は一部やられてしまったようで電動シートなどは動作しない状態になってしまったとのことで、ここにそのまま車高の低いCARAを停めていたら確実に不動車になっていたと思われ、何とか自走できるうちに月極駐車場に退避させておいて正解だった。

前の家の右隣の住宅はガレージで泥水に浸かった家具を洗って乾かしていることから少し床上浸水してしまったようである。
フォト

今回の秋田市の水害は、本流の雄物川は越水することなく持ちこたえ、堤防決壊して濁流が急に押し寄せてきたり、土砂崩れに巻き込まれる可能性のある山あいにいたわけでもなく、中小河川の大平川の氾濫と内水氾濫により時間を掛けて少しずつ浸水したため、様子を観察しながら対処する時間的余裕はあり、自分が1階に暮らす賃貸住宅はギリギリで床上浸水になることなく水位の上昇が止まってくれ、被害は最小限で抑えることができたのは不幸中の幸いである。
2 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年08月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031