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2023年07月15日06:58

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民間軍事組織のワグネル軍の行先

民間軍事組織のワグネル軍を率いるプリゴジンの反乱は、ロシア内部を分裂し、プーチンの支配体制を弱体化させたように思えます。西側と日本のマスコミが強調して報じることからは、そのように見えます。

ロシアの正規軍の司令本部は、ロシア南部のロストフナドヌー市(人口100万人)にあります。ワグネル軍はわずか50名で軍司令部を占拠したとされていました。ワグネル軍の総員は2万5000人です。モスクワに北進したのはこのうち5000人です。

プーチンの母体だったKGBは、CIAやイスラエルのモサドのようにスパイと遊撃作戦が任務です。敵の機密情報を盗む、敵が有利になる情報を流す、敵を偽装暗殺する。敵を攪乱し混乱させるためには味方も欺く。これが秘密警察です。日本には中野学校がありました。

実戦経験が豊富なワグネル軍に、プーチンは、約1500億円/年を支払って戦争に参加させていました。軍事会社にとって、戦争は事業でありお金です。食品の事業をもつブリゴジンには、正規軍への食糧供給費として、ロシア政府が他に1350億円を渡していたと、いずれもプーチンの演説で語られています。

民間軍事会社のブリゴジンの反乱は、プーチンおよび正規軍と示し合わせた偽装だった可能性を感じるのです。ロシアのアメリカに向けた遊撃作戦です。ロシアはベラルーシに核ミサイルの配備施設を作っています。戦術核の弾頭が配備されるというのです。

小型の戦術核は、国際条約ではまだ禁じられていませんが、小型でも核兵器です。1発で、ヒロシマの5倍の破壊力をもつ大量破壊力をもちます。ロシアは、1583発の戦術核の弾頭をもつといいます。親ロシアのルカシェンコは、ウクライナ軍の名を借りたNATOからの攻撃を、もっとも恐れていました。

核兵器をもてば、NATOはベラルーシから攻撃があっても反撃ができなくなります。核でのヨ─ロッパあるいはアメリカへの報復の口実を与えるからです。これが、核の抑止力です。このことから、プーチンはルカシェンコの要請で戦術核をベラルーシに運んだのでしょう。

核ミサイル発射の暗号はプーチンが持っていると思われます。しかし、ルカシェンコ大統領はスピーチではベラルーシが単独で核ミサイルを発射できるといっています。ここも本当かどうかわからないです。ベラルーシの西は、ポーランドです。

ポーランドは、有力なNATO加盟国です。ウクライナへのNATOとアメリカからの兵器支援の要路は、ポ−ランドからキーウに至る道路や鉄道です。ベラルーシの国境からは、南方の至近距離です。戦争では兵器、ミサイル、弾薬のロジスティクスを絶てば、前線の敵軍は、短時間で壊滅し、潰走します。

アメリカに対して物資に乏しかった日本軍は、南方戦線のロジスティクスができず破れました。アメリカの戦闘機が輸送船を爆撃したからです。戦争には勇敢な精神が必要ですが、勇敢さだけでは戦えません。ルカシェンコは、戦術核を配備し、NATOから直接は攻撃されない体制を作って、ブリゴジンのワグネル軍5000人を受け入れました。

ベラルーシに行ったとされていたブリゴジンは、サンクトペテルブルグのワグネル軍本部に戻ったとされています。ロシアが逮捕しないとしたからです。ワグネル軍5000名は、ルカチェコの仲介で法的な正統性を獲得し、ベラルーシとウクラナとの国境に駐屯しているのをイギリス軍は衛星で確認しています。

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