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2023年07月08日14:35

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アルターフ 復讐の名のもとに(MISSION:KASHMIR)

 覆面の男たちに襲われ、家族を殺された少年アルターフ。事件を担当した警察署長カーン夫妻に引き取られた少年は、悪夢に怯えながらも次第に心を開いていくが、ある日、衝撃の真実を知ってしまう。自分の家族を殺した覆面の男がカーンであることを・・・・・・。それから10数年、カーンへの復讐を誓い家を飛び出したアルターフは、恋人さえも利用して巨大テロ計画を実行しようとしていた。すべては、一度は父のように慕いながらも、その思いを裏切られた憎き相手カーンを倒すためだった―。(amazon.co.jpより)





<2023年6月25日 DVD鑑賞>

 実はこの映画、娘がDVDを持っていたのになかなか見ずに置いてあった作品です。日曜日に時間が合ったので、二人して鑑賞。少し長かったけれど、なかなかに味のある作品でした。

 舞台は北インド、カシミール。テロリストたちが幅を利かせ、小物っぽいリーダーが、敵対する警官を診察したというだけで、その医師を殺害し、あろうことか妻子まで皆殺しにしてしまいました。震え上がった医師たちは、警官の家族を診察してくれません。そのせいで、サンジャイ・ダット演じる警官は息子を失います。たった一人の息子を失った両親の心持やいかに。警官でありながら覆面をし、敵のアジトを急襲し復讐を成し遂げるサンジャイ。しかし、もっと用意周到に、テロリストのみを殺すべきでした。何の罪もない現地の人たちを巻き添えにしてはいけません。家族が全員巻き添えとなり亡くなってしまった少年アルターフは、言葉を発せなくなり、脳裏には覆面の男の顔が焼き付いていました。

 たった一人で残されてしまった少年を心配するサンジャイの妻。まさか自分が家族を殺してしまった少年を引き取るなんて、と最初は渋るサンジャイでしたが、「覆面を被っていたのだからわからないわ」という妻の強い希望もあり、結局引き取ることにします。息子を亡くし喪失感に悲しむ夫婦とアルターフが打ち解け合うのに、それほどの年数はかからず、3人は仲良く暮らすようになります。しかし、いつまでもバレないはずはありません。ある日、引き出しに”あの日の覆面”を見つけてしまったアルターフは、そのまま出奔してしまいます。

 そして、数年後。アルターフはあるテロ組織の優秀な部員になっていました(青年アルターフを演じるのはリティク・ローシャン)。もちろん、サンジャイに対して復讐の念は忘れていません。幼馴染の女性とも再会し、彼女のことを愛しながらもテロ実行の下準備に少し利用し(!)、着実にテロを実行する準備を整えながら、同時にサンジャイを殺そうともくろんでいます。彼は警察署長ですから、必ず出て来るでしょうから。この時の、アルターフの上司がジャッキー・シェロフ。上目遣いばかりであんまり正面から顔が映らないので、わかりづらいのですが。

 しかし、実は彼が実行しようとしているテロの目的はもっと大規模なものだと判明し・・・という展開になってゆきます。

 なかなかにおもしろかったです。予定調和と言ってしまえばそれまでなのですが、それぞれの愛憎がきっちり描かれていますし、アクションも半端ない。そしてなにより今回私が個人的に驚いたのは、サンジャイ・ダットの存在感。今まで彼の映画を見たことはなかったのですが、数年前に「サンジュ」という映画が来てて、その内容を娘に聞いていたので、恵まれた家庭に育ちながら、荒れに荒れたヤク中の男、誠実な友人や厚生施設に惜しみなくお金を使ってくれた父親にも報いなかったどうしようもない男、と、少し偏見を持っていました。でも、圧倒的な存在感と演技のうまさ。逆に「これだけの才能に恵まれていながら、どうしてそんなに荒れる必要があったのか」と思ってしまいました。もちろん、素人にはわからないストレスもあったのでしょうけれど。ちなみに、娘によると、この映画はいったん立ち直った時期の映画だそう。この後、またヤク中をぶり返し、入所するとのことでした。今はまた帰って来てるのでしょうけれど。人生は複雑ですね。

 リティク・ローシャンのアクションは、さすが。少し長い映画ですが、楽しめました。
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