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2023年07月06日12:47

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道東に行く 2

7月3日(月)

4時ころ目が覚めて、やることがないので幕別町忠類に向かう。
あえて幕別町と付けたのは標津町忠類もあるからだ。
地名の由来はアイヌ語の チュウルイ・トー・ペツ 「急流の沼川」からきている。

以前来た時に道の駅の隣にある「ホテルアルコ236」のレストラン(郷里ちゅうるい)で食べた「ゆり根のかき揚げと蕎麦セット」がとても美味しかった。
忠類はゆり根が特産なのだ。
昼飯をここで食べることにする。


この道の駅の裏は公園になっており、噴水やら流水路があって子供たちが水につかって遊んでいた。

ナウマン象の親子の像がある。
長野県黒姫野尻湖にもナウマン象の像があった。
どちらもナウマン象の化石が発掘されている。


道の駅裏手にある「忠類ナウマン象記念館」に入ってみる。
入場料:大人300円。

忠類のナウマン象の化石は昭和44年に農道工事中に発見された。

https://hokkaidofan.com/naumann/

全身骨格化石が発見されたのは当時世界初だったらしく、何も無い田舎町を売り出す絶好の機会と気合が入ったらしい。
その後国内のあちこちでナウマン象の化石が発見された。

日本の旧石器時代の氷河期には海水面は今より130Ⅿ下がっていて、ナウマン象は地続きだったユーラシア大陸からサハリン、北海道、本州と渡って行った。
瀬戸内海の海底も当時は陸で、ナウマン象の化石が多数見つかっている。


とりあえずホテルの朝風呂に入る。
風呂を出ても食事まで時間があるので、車で周辺を周ることにする。
大樹町の海岸線に汽水湖がたくさんあるので見に行くことにする。
ナビに案内された道を行ったら「ナウマン象」発見の地があった。
発見された当時の発掘現場の地面のレプリカが飾ってある。
傍らの石碑に

とほつよの あやめのいけの みなそこの きさのむくろに つとふひとひと

12万年前のこの地にあった菖蒲の生えている池に足を取られて死んだ象が化石になって
見つかり、現代の人たちが集っている。
化石の周辺からいろいろな植物の種も見つかっているので、菖蒲の種子もあったのだろう。

この発掘の場所は晩成という所だ。
依田勉三率いる晩成社は十勝川を遡って明治16年に帯広市に入植した。
3年後の明治19年に大樹町に「晩成社当縁牧場」を開設し牧畜業を始める。
その晩成社を復元した住居が近くにある。
「なつぞら」で草刈正雄が演じた爺さんは、晩成社で働いた経験から牧場を始めた。


湧洞沼の砂嘴を走る。
結構大きな沼だ。
この辺りには他にも生花苗沼とか長節湖などがある。

縄文海進の時代は今より4Mくらい海水面が高かったから、以前は繋がった大きな湖だったのかも知れない。
静かなところで色々な鳥の鳴き声が聞こえる。

レストランの開店時間に合わせて忠類の道の駅に戻る。
12時開店というのは遅い気がするが、田舎だと普通なのかもしれない。
おいしそうなメニューに目移りするが、俺はふわとろオムライスのデミグラスソースかけ、純子はゆり根のかき揚げと蕎麦セットを注文。

食事を待っている間見上げるとカウンターの上に色紙が飾ってある。
絵が描いてあるので漫画家かなと思って近くで見てみたら、「鋼の錬金術師」の作者の荒川弘(あらかわ ひろむ)本名:荒川弘美という女性漫画家の色紙だった。

そういえばあの漫画家、北海道出身だったな、、もしかして地元?
と思って調べてみたら、正に幕別町忠類出身であった。
この小さな町出身で、今や世界的に有名な漫画家であれば色紙を飾るわけだ。

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