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2023年07月04日00:03

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最近、読んだり見たりしたもの

最近、短編小説を書く参考に、以下の物を読んだり見たりしてました。

【小説】

●O・ヘンリー『ハーグレイブスの一人二役』

南部の元軍人の、老害爺さんの自慢話を良く聞いてくれる下宿人がいたが。
彼は役者で、爺さんの話を役作りに活かして喜劇で爆笑を取っていた。
偶然、それを見た爺さんは下宿人を叩き出すので、下宿人は一案を講じて、爺さんに借りを返す。

「これも高校の時に読んだわ!」と思い出しました。
「いい話」と「皮肉な運命」が程よく混ざった傑作。

O・ヘンリー先生、保険として美少女ヒロイン出す傾向があるよね
→お前、巨匠に何を言うんだ

●O・ヘンリー「運命の道」

恋人と喧嘩して夜中、飛び出した詩人が、三叉に分かれた道の、どれに向かっても最後は死んでしまうというロールプレイングの様なお話。
愛に生きても、現実に生きても、ロマンに生きても、結局、破滅というシビアさが、逆に面白い。


【テレビシリーズ】
●ミステリー・ゾーン「四角い墓場」

人間の試合が禁じられ、ロボットがボクシングをする時代。
手持ちのロボット選手が壊れたマネージャーの秘策とは。

映画「リアル・スティール」と同一原作だが、中身は全然違う。
荒唐無稽な設定だが、マネージャーと整備士の2人の会話だけで、リアリティを積み上げるのが凄い。

● ミステリー・ゾーン「海底の墳墓」

米軍の駆逐艦が、数十年前に海底に沈没した潜水艦から響いてくる謎の音を補足。

ダイバーが調査に向かうが、こちらの呼び方には答えず、ただ、ひたすら、艦内から何かを叩く音がするだけ。

困った駆逐艦のクルーは、本部とやり取りし、ひたすら「心霊潜水艦」との通信を試みる。

海を舞台にした正統派ゴースト・ストーリー。

辻褄の合わない現象に、軍人が、事務的に淡々と対応していくのが、逆に怖い。

途中から因縁話になると「いい話」にはなるが「怖さ」は薄れる。
やはり心霊現象は、理由がわからない方が怖いね。

とはいえ、よく出来た話でした!

● 「ジョー90 」第1話。

あれです。
凄いお人形と、ミニチュア特撮が炸裂する「サンダーバードのお友達」です。

9歳の少年が、脳に専門知識を移植されて、諜報員として活躍するスケールのデカい少年探偵団(1人だけど)

007みたいな秘密道具や、空飛ぶマックスカーも魅力。

最初の任務は某国(笑)からミグ戦闘機を奪う事。
「ファイヤーフォックス」かよ!

追ってきた戦闘機隊と空中戦をして、ミサイル基地も破壊するぞ。
子供だから容疑がかからないのがミソなのね。

このシリーズは、ずっと見たら、何かヒントになりそうだなぁ。


● 「Xファイル 」13話。「海の彼方に」

やー、この話、当時から大好きなんですよ。

父が急死する直前に、その幻影を見たスカリーは、霊能力を持つ執行間近の死刑囚ボッグズに傾倒する。

ボッグズは未解決の誘拐事件との関係を疑われ、モルダーは彼をインチキ霊能者と断言する。

つまり、スカリーとモルダーの立場が、普段と立場が逆転する話。

しかも途中でモルダーはボッグズの霊視通り、犯人に撃たれて戦線離脱したりして、スカリーピンチ!

Xファイルはこの時期、傑作を連発し、そりゃブームにもなるわ。

「ヒロインの父親が冒頭いきなり死んで化けて出る」という掴みも凄いですが。

スカリーが死んだ父と話したがるのは、自分が医師になる事を父が希望していたのに、FBI捜査官になった事を、ずっと追い目に感じていたからなんだよね。

そして、この事件を通じて、その負い目を解消する。見事な一本。


狙った訳ではないが、奇しくも心霊ネタが被った。
短編でビックリさせる、って言うと心霊ネタになるのか。
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