mixiユーザー(id:8729247)

2023年05月30日13:12

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ワシのじいさんは総合診療医

この文章の中にも「なんでもみる町医者」の記述があるけど、
ワシのじーさんがまさにそれだった。
専門は内科だが、炭鉱町の診療所にいたときは
お産もとれば傷を縫うのもやった。
昔はそれが普通だったと思う。
専門しかみない、なんて大病院とか大学病院の医者くらい。

今は、開業医も専門があるのが普通。
そのほうが絶対に安全だ。
ひとつの分野を深く学んだほうが忘れないしミスが少ない。
でもまあ、すきま領域ってのかな。
たとえばワシは産婦人科で開業してるけど、
膀胱炎(泌尿器疾患)とか扁桃炎(耳鼻科疾患)とかも診療するよ。
妊婦さん相手にしっしんの軟膏も出す。
そのくらいは開業医ならダレでもやるでしょ。

ところが。
ここからが肝心なんだが、この「総合診療医」を
日本政府は押しに押しているんですよ。
なんでか?
もちろん医師不足解消のため。
田舎に医者が足りないのなら、「ひとりの医者がなんでも全部みればいい」
「夜間も休日も診療すればいい」っていう意味。
そうしたら医者の数を増やさなくても医師不足は解消する!
たとえば田舎の総合病院で外科と内科と産婦人科と整形外科のドクターがいないなら、
「総合診療医」を「ひとり」雇えば問題はすべて解決!!

…なわけないでしょ。
1日に1個だけ金の卵を産むガチョウに、もっとたくさん卵を産めって?
普通のガチョウの卵を産むか、卵を産まなくなるかのどっちかになるよ?
お若いドクターたちがおだてられて総合診療医になって、
休みなくこき使われて息絶えてとっとと都会に帰って専門医になる、
という未来がかなりはっきり見える。
もしくは田舎で総合診療やってたセンセイがとある朝遺体で発見される、とか。

医者の数が足りないんです、日本は。
コロナのとき問題がはっきりしましたけど、前からわかってました。
たとえばOECD加盟国の中じゃ

国民ひとりあたりの医師数がサイテー

レベルですから。
少ない医者にハチドリのように働かせて日本の医療は成り立ってた。
しかも世界で最高レベルの医療を、ごく低価格で提供させてきた。

コロナで医師数の絶対的な不足がはっきりしたのに、
日本政府は毎年のようにどこかの医学部の定員をすこしずつ削っている。
医師数が多いと医療費が高くなる、という理由で。

この記事のように「総合診療医」をもてはやすのは
医師をふやさず医療費を増やさずに「医師不足」が解消したように見せたい、という
政府の都合いいごまかしです。

お若い方々が希望に燃えて総合診療医をめざすのを止めたりしないけど、
お若い方々は考えを変えるのも早いので、
日本政府は遠からぬ未来に「総合診療医で医療費抑制計画」が挫折するのを
見ることになるでしょうね。


■地域医療担う「個々の患者の専門医」 注目度上昇の総合診療医とは
(朝日新聞デジタル - 05月30日 11:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7430488
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