日曜、ブルク13のIMAXで、
「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」。
これは、人気アクションシリーズ「ワイルド・スピード」の第10作目で、二部作となるシリーズ完結作の前編。
シリーズ3作目の「TOKYO DRIFT」以降本作を支えたジャスティ・リンが、本作脚本を執筆後に急遽降板、「トランスポーター」シリーズのルイ・ルテリエ監督が久々にメガホンを握る事になったと言う。
ドミニク・トレットは、レティと、息子ブライアンと共に穏やかな日々を過ごしていた。だが、そんなドミニクの“ファミリー”の前に、かつて、ドミニクが大金を奪って破滅させたブラジルの麻薬王レイエスの息子ダンテが現れる。復讐に燃えるダンテは、世界を支配しようとするサイファーの組織を乗っ取り、ドミニクの大切なものを奪い、世界を破滅させようと、巨大な陰謀を動かして……
2001年より、20年以上続くシリーズの完結編となる本作は、シリーズ5作目の「MEGA MAX」のクライマックスシーンに始まる――久々に観るポール・ウォーカー演じるブライアンの姿に思わず力が入り、その後は、ドムの家族とファミリーを描くいた後に、まずはバチカンを襲う爆破パニックで幕を開け、その後は、ロンドン、ブラジル、ポルドガル……と、世界を駆け巡りながらのアクションの連打。
今回、ダンテの企みでファミリーが分断されているせいで、幾つものエピソードが並行で走りつつ、そこにサスペンスやアクションが盛り込まれる、正に息も継がせぬ展開――急遽作品を任されたものの、それでもこれを破綻無くまとめた辺りは、ルイ・ルテリエ監督の手腕が光る部分だ。
また、今回は、完結編と言う事もあってか、初期作品を思わせるような、イベントとレースのシーンもあり、このシリーズの原点がカーアクションだった事を思い出させてくれる……作中のレースに登場する1台は、S30フェアレディ。「RB26か」、「L24じゃ物足りなくて」と言う会話も、シリーズでは久々だ。
ただ、物語は、これまで以上に荒唐無稽……筋運びの粗も目立つし、そんなバカな!と呆れるようなアイデアと展開も多い。勿論、そこが「ワイルド・スピード」なのだし、そこではクルマがスーパーヒーローなのだ――何せ、前作では遂に宇宙にまで行ってしまったし。
ファミリーが絶対絶命の危機に陥って終わるのは、二部作の前半だから仕方ないが、それでも、最後には死んだハズのジゼルの再登場、エンドロールではホブス捜査官も出て来て、後半での逆転劇に期待を持たせた。
面白い、次作の完結編に期待。
PS
しかし、ヴィン・ディーゼルは後半が1本で終わらないかも、と……さすがにいい加減にしろよ。
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