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2023年05月07日23:33

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5月連休7日目

 連休7日目の金曜、今日は映画3本ハシゴの予定。

 まずは横浜ブルグ13にて、
 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOL.3」。

 これは、“スター・ロード”こと、ピーター・クイルが率いる「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」の活躍を描くシリーズの第3弾で、完結編(らしい)。
 監督は、シリーズを手掛けてきたジェームズ・ガン。出演は、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイヴ・バウティスタら、お馴染みのメンバーが顔を揃えている。

 サノスとの戦いでガモーラを失ったショックから立ち直れないピーター・クイル。ソーと共に傷心の旅を続けていたが、ソーが去ってからは根拠地のノーウェアに引きこもり、酒浸りの日々が続いていた。
 ある日、ノーウェアに金色に輝く男飛び込んで来て大暴れ。何とか撃退したものの、ロケットが重傷となってしまう。
 ロケットは改造体であり、下手に治療すると自爆する恐れがあり、ピーターは仲間と共に、ロケットを改造した組織オルゴ・コープに向かう。
 だが、そこで明らかになったのは、ロケット出生の秘密を握る、“ハイ・レボリューショナリー”の壮大な取り組み。そして、“ハイ・レボリューショナリー”はロケットの頭脳を我が物にすべく画策していたのだった……

 今回の「G・O・G」はロケットの物語。
 “喋るアライグマ”のロケットは、ジェームズ・ガン監督の最もお気に入りのガーディアンズメンバーだそうで、今回は、ロケットの生い立ちと過去を描くものとなっている。
 ロケットの過去は、重傷を負って意識を失った彼が、回想の中で振り返るものとなっており、今回、そこが重視される一方で、シリーズ完結編と言う事で、ガーディアンズメンバーそれぞれのドラマを物語る必要がある為、複数のドラマが走る、煩雑とした印象を与えると共に、回想シーンがブレーキとなって、このシリーズの美点であった、軽妙な内容とテンポのいい展開が失われてしまっているのは惜しい――まぁ、音楽は相変わらずセンスよく、楽しめる映画である事は間違いなのだが。

 尚、今回の敵役は、以外とショボく、しかも、敵を倒すモチベーションがほぼロケットにしかない、と言うのも、盛り上がりを欠いた一因であるかも知れない。
 また、ガーディアンズを去るメンバーや新メンバーの参入には、今後の予定されている、新「アベンジャーズ」に向けた布石を感じてしまったりもした。


 映画終わったのは、13:50。次の「ハマのドン」は16:00からなので、かなり時間が空く。
 その間、関内駅前のケンタで、遅い昼食兼ねてPCでレビューを書いたりした後で、シネマジャック&ベティに行く、が……映画館の前に妙に人が屯しており、嫌な予感……やはり、チケット完売、と言う事だった。

 時間は15:45、次の映画は18:20――こんな事なら、早めにシネマジャック&ベティに行って様子見て、ダメなら1回家帰ればよかった、と思ってももう遅い。
 仕方ない、何処かカフェで時間を潰すか、と思ったが、何処も混雑してるな……あちこちふらふらするうちに、ランドマークタワーに、個室レンタルブースを見つけた。急遽会員申請をし、入室。
 結構、快適な環境でPC作業が出来た……これ、まんが喫茶よりいいな。

 
 本日3本目は、横浜ブルク13で、
 「EO イーオー」。

 これは、ポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督が、ブレッソンの「バルタザールどこへ行く」にインスパイアされて生み出した、1頭のロバの放浪の旅を通して、人間のおかしさや愚かさを描き出した、美しくも哀しい現代の寓話。

 灰色のロバのEO(イーオー)は、サーカス団の心優しきパフォーマー、カサンドラのパートナーとして生活していた。
 だが、ある日、サーカス団が動物愛護団体から糾弾され、動物を出演させる事を禁じられ、サーカスの動物たちは当局に没収されてしまう。
 EOは、観光牧場に預けられるが、ある日、EOの様子を見に来たカサンドラの後を追って、EOは牧場を脱走。ただ、途中で、カサンドラを見失ったEOは、深い森を彷徨い、道を見失う。
 予期せぬ放浪の旅のなか、EOの前に善人と悪人が立ち現れて……

 これは、ロバの目線から、人間社会の愚かさや不条理を描き出すもの。
 そして、この映画、視線はロバに寄り添い、ほぼ傍観者である事を貫く。背景は不詳なので、不条理性はより高まり、愛情だけでなく、悪意や暴力も、剥き出しで、唐突に感じる。また、EOが傍観者である続けるが故に、エピソードの多くが放り出されたままになってしまうが、まぁ、この物語、そこは重要ではない、と言えばそうなのだが。
 ただ、気になったのは、後半に登場する、司祭と、イザベル・ユベール演じる伯爵夫人のエピソードだ。ここだけ、妙に浮いているように思える。

 あと、本作は、カンヌ映画祭で、作曲賞を受賞しており、確かに印象的ではある。ただ、暴力的とさえ言える音楽の使い方は、あまり好みではなかったけれど。
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