「サスペリア」(ドリフがギャグにしてた)で有名なダリオ・アルジェント監督(83歳)の、10年ぶりの最新作『ダークグラス』を見て来ました。
愛される老舗の味!
「娼婦を狙う、黒い革手袋の連続殺人鬼」という、親の顔より見た話の流れに、アルジェント・マニアもにっこり。
視力を失った女性と、両親を失った少年が、ロードムービーっぽく逃げ回るのが、ちょっとアルジェント映画としては新鮮でしたが。
あまりイイ話にはならず、ええい、女子供は役に立たんわ!とイライラします。
まあでも、80歳過ぎにしては、異様に良く出来てましたよ。
これはあくまで予想ですが、スタッフの中に元ファンのマニアがいて、「師匠、ここはやはり、喉切りですよ」と、アルジェントっぽさを出させてたんじゃないかしら。
全盛期の切れ味はないが、ベテランバンドが、お馴染みのナンバーを引っ提げて来日した様な安心感。
まあ、アレだ。
ジャッキーでいうと「スキップトレース」みたいなもんだ
→コラ
そして「アルジェントっぽい」という事は。
音楽に合わせて盛り上がる、スタイリッシュな殺し、みたいなポジティブな面と
「無いに等しい犯行動機」「変なショックシーン」「八つ当たりの様に雑な犯行」と言ったネガティブ面もあり。
「アルジェントで●と言ったらコレだよなー」というバレバレのオチですが
まあ無事に日本公開されて良かったです!
ちなみにパンフレットが、著名人による「僕の私のアルジェント論」が沢山載っていて豪華。
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