※画像はれいわ新選組代表山本太郎氏
憲さんが以前地域合同労組の組合員だったころ、電話での労働相談を受け持ったことがある。
その時に圧倒的に多かった相談が、「会社を辞めさせてくれない」というものだった。
その時は憲さんこう回答した。
「法律上は14日前に退職を申し出れば会社がなんと言おうと退職できます。期間の定めのない雇用の場合、労働者はいつでも退職を申し出ることができます。
会社の承認がなくても、民法の規定により退職の申出をした日から起算して原則として14日を経過したときは、退職となります(民法第627条第1項)」
参考
↓
法律上は14日前に退職を申し出ればOK
https://www.horei.co.jp/roumu/r381/#:~:text=
この規定は憲法第22条第1項にある、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」の「職業選択の自由」に基づくものである。
参考
↓
【職業選択の自由】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%81%B7%E6%A5%AD%E9%81%B8%E6%8A%9E%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1
【民法第627条】
https://ja.m.wikibooks.org/wiki/%E6%B0%91%E6%B3%95%E7%AC%AC627%E6%9D%A1
もし、会社がこの規定に反して労働者を辞めさせないで働かせた場合は憲法18条で禁止されている「苦役」に該当し憲法違反となる。
参考
↓
【憲法18条】
何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない。又、犯罪に因る処罰の場合を除いては、その意に反する苦役に服させられない。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%AC%AC18%E6%9D%A1
・・・・・・・・・
またまた、我らが愛すべき産経新聞がやらかしてくれた!
トンデモ社説を載っけてくれている。
3月17日の「任意の議員辞職 民主主義の根幹ゆがめる」である。
上記の憲法の規定に基づき、くだんの社説を徹底的に批判していく。
以下、憲さんのチャチャ付きで産経のトンデモ社説を採録する。
主張
任意の議員辞職 民主主義の根幹ゆがめる
2023/3/17 05:00
ガーシー前参院議員の除名、議員資格の失効は、極めて慎重な手続きのもとで決定された。選挙で選ばれた議員の身分、資格、職責が非常に重いものだからだ。
→このガーシー議員の“除名”処分について、憲さんの知る限り彼は「国会に出席しない」という公約で当選したと聞いている。
ならば、「国会に出席しない」事を理由に除名することはそれこそ国会が“錦の御旗”に掲げる“民意”に反すると言えるのではないだろうか?
そもそもこのガーシー議員に票を投じた人々は既存の「間接民主主義制度」そのものに疑義を感じて投じた人も多いのではないだろうか?
その民意を汲むことなく当議員を除名することこそ多数派の奢りであり横暴であり欺瞞であると憲さんは考える。
これについては別の機会で詳しく述べたいとは思っている。
>ところが、慎重な手続きを経ずに議員資格を失わせる構想を、れいわ新選組は表明している。
水道橋博士氏の参院議員辞職に伴う繰り上げ当選枠の議席を比例代表で落選した5人に交代で担わせるという「ローテーション制」は議員個人に与えられる身分、資格の付与、剝奪を政党が恣意的に行おうとするものだ。
→はい。そうですね。
>「辞職は議員本人の意思である」と説明されるだろうが、れいわとしてローテーション制を打ち出した段階で、その実態は政党による議員資格の管理であるとみなされよう。
→はい。それもそうですね。
>また、ローテーション制に対する与野党からの批判に対し、山本太郎代表は「憲法に議員が(任期の)6年間最後まで務めないと駄目とは書いていない」と主張している。
→確かに書いていませんね。
おそらく法律にもその規定はないのでしょうね。
>この考えは、民主主義と選挙の理念を根幹からゆがめる危険性をはらんでいる。
→は〜?
また、何で?
またもや憲法を超越した「産経理論」の展開ですか?
ワクワク((o(^∇^)o))
>有権者から選ばれた者が議員活動を行うことで、議会に民意を反映させるのが、選挙の基本理念である。
→はい、それもそうですよね。
>不祥事などで辞職する場合を除き、任意による議員辞職が無条件で是認されれば、有権者に選ばれた者と議員活動を担う者が別人物になる事態に歯止めがかけられない。
→別に歯止めをかける必要ないのでは?
何で歯止めをかけなくちゃならないのですか?
それに「有権者に選ばれた者と議員活動を担う者が別人物になる」というのも産経独自のロジックでしょ?(後述)
>任期が明示された選挙では、立候補者、当選者は任期と職責を全うする意思があると考えるのが自然であり、良識というものだ。
→それは憲法や法律のどこに書いてあるのですか?
それともそれは、またもや産経新聞独自の“良識”とやらを振りかざすのですか?
(´艸`)くすくす
これがいわゆる「産経論法」ですな!
>憲法や公職選挙法に明文化されていなくても、あらゆる選挙はこの良識に立脚している。
→Σ( ̄□ ̄;)ハッ!
出た!出た!
産経論法!
では、聞くが「罪刑法定主義」があるだろ?
刑法で定められていない事は刑事犯では取り締まれないという刑法の大原則。
参考
↓
【罪刑法定主義】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%AA%E5%88%91%E6%B3%95%E5%AE%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9
これこそ法治国家、自民党言うところ「法の支配」の根幹である。
でも何かい?
産経論法から言えば例えばこうなる。
「コロナ禍においては外出時にはマスクをするのが自然であり、良識というものだ。
憲法や法律に明文化されていなくても、マスク着用はこの良識に立脚している」
「なので、コロナ禍において外出時にマスクをしていない者は逮捕せよ!」
(´艸`)くすくす
まさに「マスク警察」ってか?
今回の問題と刑法における「罪刑法定主義」とは全く同じ土俵では語れないが、大まかに言えばそういうことになる。
また、ガーシー議員に引き付けて言えば国会に来もしないで歳費だけは払われる。一般国民から言えば「国会に来てきちんと議員活動をしている者に歳費を支給するのが『自然であり、良識というもの』」でしょうに?
でも、法律で決まってるから払わざるを得ないのでしょう?
しかし、ラジオで生島ヒロシさんが言っているけれどガーシー議員の歳費全額を返上してもらいたいと思うのが大多数の民意でしょ?
それこそ、産経新聞の「良識
」を振りかざしてガーシーの歳費を取り返してちょうだいよ!
(´Д`)=*ハァ〜
これについての憲さんの思い付いた解決策は「歳費は議員本人へ国会内での手渡し!」にすればいいのでは?
(´艸`)くすくす
参考
↓
立憲と維新、国会欠席議員の歳費停止に向けた立法措置を検討で一致
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234154
話が逸れた!
>山本氏はすでに「任意の議員辞職」を実行し、衆院から参院へ転身した。
→はい。しましたが何か問題ですか?
国会議員から地方自治体の首長に転身する人などごまんといるではありませんか?
では、その人たちも「任意の議員辞職」ではないのですか?
産経新聞はその人たちも批判しましたか?
そもそも、何の職業にいつつこうとまさに憲法で保障された「職業選択の自由」であり、他人にとやかく言われる筋合いのものではないのである。
それとも何か?選挙で選ばれた国会議員は憲法22条で定めた「職業選択の自由」が制限されるとでもいうのか?
百歩譲ってそうであれば憲法にそう書かなきゃ〜!
でも、現行憲法はそんなことは書いていないし、そんなことも想定していまい。
国会議員でも任期中に自由に辞める権利があると想定しているはずである。
そして、その場合それをカバーする制度を立法することを想定しているのだ。
それを「任期が明示された選挙では、立候補者、当選者は任期と職責を全うする意思があると考えるのが自然であり、良識というものだ」などとその職をまっとうせよと押し付けること自体、この憲法の規定とは相容れない。
社説にもある通りれいわ新選組の水道橋博士氏はうつ病を発症して参院議員を辞した。
参院議員を続けることが「苦役」と感じたからであろう。
しかし、産経新聞はそれも認めないというのか?
一般の会社員が職を辞す理由など問われない。
「辞めたいから」で十分である。
しかし、それは国会議員には「職責の重さ」を理由として認めないというのであろうか?
そんなことこそ認められまい。
>その結果、「山本太郎」を前面に出して衆院選で獲得したれいわの議席と、山本氏の現在の参院議席が同時に存在する。
→違うだろ!
それこそ産経新聞特有の騙しのテクニックである!
山本太郎氏が衆院を辞してその後議席を獲得したのは、比例名簿に挙がって選挙(民意)の洗礼を受けたが落選してしまった候補者だろうに!
それは山本太郎氏が勝手に指名したそれこそ「任意の第三者」ではないでしょう!
そもそもそれに納得がいかないのであれば、比例代表制などやめちゃいなさいよ!
事実、小選挙区制など選挙区選挙では議員辞職した場合次席の候補者が当選するのではなく補欠選挙をするのだから!
これは選挙制度の問題であり、その制度がそのような比例名簿の繰り上げ当選を想定しているのであるから何ら問題はないですな!
>この方式を徹底すると1人で国会に3議席を獲得することも可能だ。
→うんにゃ?
3議席とは?
よく意味がわからない?
衆院と参院とどこよ?
それに憲さんの主張から言えばそれは「衆院選で獲得したれいわの議席」=山本太郎氏の議席ではないだろうに!
この主張は次席の議員とそれを支持した有権者を愚弄した物言いだよな!
>これが横行すれば、二院制の意義や幅広い議論の機会が損なわれかねない。
→なんだよ?「二院制の意義」って?
そもそも衆院のカーボンコピーなんて言われている二院制にどんな意義があるかじっくり聞かせてもらいたいものですな!
産経新聞さんよっ!
それに「幅広い議論の機会が損なわれ」るとおっしゃいますが、山本太郎氏の構想のように比例名簿内でローテーションさせてより多くの議員が議論する方がそれこそ「幅広い議論の機会」があるのではないですか?
産経の言ってる意味がよくわからん!
>法や制度の不備を突いて不当な利益を得たり、社会秩序を乱そうとする組織、個人はいつの世にも存在する。
→でたっ、!
これまた産経論法!
自分たちの意にそぐわない者をつかまえて「社会秩序を乱そうとする組織、個人」呼ばわり!
こわい!
こわい!
しかし、この物言いは「民主的なルール」に則って議員を選出した公党であるれいわ新選組、山本太郎氏、そして何よりも山本太郎氏はじめれいわ新選組に票を投じた「民主主義」の主体たる有権者を愚弄し、貶める非常に礼を失し、かつ危険な思想に他なるまい。
何度も言うが、山本太郎氏は国会や選挙のルールに則っているので何ら問題はないのである。
そのルールもそれこそ「民主的」に選出された議員が無い頭を絞って作ったのだから・・・
(´艸`)くすくす
>れいわと山本氏には良識を求めたいが、憲法を含めた法体系と制度の見直しが法治国家として必要不可欠である。
→いやいや、そんな偏った産経新聞の良識を山本太郎氏、そして彼を通して我々有権者に押し付けないでくださいよ!
それこそ、それが嫌ならルールに則り選挙制度を「見直せ」ばいいだけですし、そもそもそれは産経新聞が押し付けるのではなく、民意で決めるものでしょうに?
それに有権者が気にくわなければ山本太郎氏もれいわ新選組も国会議員には選出されまいに!
そうでしょ?
産経新聞がいう民主主義とはそういうものでしょ?
それに「憲法を含めた法体系と制度の見直し」って何よ?
どさくさに紛れて!
それって憲法18条や22条を改悪して、「何人も国家が命じた場合は職業選択の自由はなく、その意に反しても苦役に服さなければならない」とでも変えるのかよ?
でもって、その行き着く先は徴兵制か?
はー、こわい!
こわい!
そもそも憲さんから言わせればこのブルジョア民主主義における間接民主主義である選挙制度そのものが茶番だからな!
で、自民党が衆院の小衆選挙区制度導入などやりたい放題やっているじゃないのよ!
まずはそちらを批判しなさいよ!
産経は!
で、その自民党の制度改変の“やりたい放題”の究極が参院選挙比例区における“特定枠”である。
参考
↓
【特定枠】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E6%9E%A0
これは参院選の選挙区による合区問題で自民党がご都合主義的に作った制度である。
それこそ民意を反映することはない!
しかし、れいわ新選組の山本太郎氏はこれを逆手にとって2019年の参院選でれいわ新選組の舩後氏、木村氏を特定枠に配し、当選させたのである。
あの選挙戦術には憲さん唸ったね!
あれで重度の「障がい者」でも選挙運動することなしに国会議員になる道が開け、その後の参院でのバリアフリー化や「障がい者」に対する理解が深まっていった。
アッパレ山本太郎氏である!
今回のローテーション制も憲さんは大賛成である。
憲さんは前回の参院選比例区は水道橋博士に投票した。
彼が病気ではしかたあるまい。
(しかし、彼も療養しながら職責を果たす道はなかったか?検討の余地はある)
参考
↓
水道橋博士さんは議員辞職…でも「在職」療養の道はなかったの? 病気なのに「給料泥棒」と批判まで
https://www.tokyo-np.co.jp/article/225801
残りの任期は憲さんの支持するれいわ新選組の比例名簿の人たちでローテーションして務めるのも「幅広い議論の機会」を保証する手段ではないでしょうかね?
なので、自民党の提灯持ちメディアがそれこそ偏った「良識」をちらつかせてくだらない御託をならべないでもらいたい。
国会議員を選ぶのは「偏った良識」ではなく、あくまでも民意なのであるから!
産経新聞よ肝に銘じたまえ!
ひろゆき風に言わせてもらえば・・・
「それって、産経新聞さんの感想ですよね?」
さらに・・・
「そんな御託、酒場でくだまきながら言ってなさいよ!『国会議員は任期を全うしてもらいたいな〜』程度に!」
(´艸`)くすくす
どーよっ!
どーなのよっ?
トンデモ社説全文
↓
任意の議員辞職 民主主義の根幹ゆがめる
https://www.sankei.com/article/20230317-HPYMNTAAUNNQFPELC6TP7TE2AY/
ログインしてコメントを確認・投稿する