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2023年03月12日14:20

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憲さん随筆アーカイブス 今こそ第二の日大闘争を爆発させよ! 日大悪質タックル事件に思う

フォト


※この随筆は2018年5月23日に執筆したものに加筆修正しました。

※画像は日大全共闘の集会で演説する議長の秋田明大さん

※この随筆は2018年5月に起こった日本大学アメフト部における悪質タックル事件について書かれたものです。

参考

【日本大学フェニックス反則タックル問題】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E5%8F%8D%E5%89%87%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AB%E5%95%8F%E9%A1%8C

早朝から恐縮だが、日本語の問題。

「潰す」とはどういう意味か。

辞書を繰ってみる。

つぶ‐す【潰す】

1.力を加えて形をくずす。押さえつけてこわす。 「箱を踏んで―」

2.機能を失わせる。役に立たないようにする。たちゆかなくさせる。 「声を―」

普通の日本語能力を持ち合わせた人なら、このように使うのが普通であろう。

しかし、その大学名に「日本」と冠していながら、普通の「日本語」が通用していない大学があるようだ。

その大学の広報部が昨晩コメントを出した。

自校の学生が監督やコーチに追い込まれ犯罪紛いの悪質タックルをするに及び、やむにやまれぬ本当のことを話し謝罪した学生の独自の会見についての大学のコメントである。

参考

アメフト日大選手の謝罪会見 内田監督とは真逆の「いさぎよさ」
https://www.j-cast.com/2018/05/22329313.html?p=all

「宮川選手の質疑応答は完璧。日大広報は権力者の番人」危機管理広報のプロ、アメフット問題を解説
https://www.advertimes.com/20180524/article270921/

そこにこうある。

「コーチから『1プレー目で(相手の)QBをつぶせ』という言葉があったということは事実です。ただ、これは本学のフットボール部においてゲーム前によく使う言葉で、「最初のプレーから思い切り当たれ」という言葉です。」

全文

「思い切って当たれ、の意味」 日大広報コメント全文(日経記事)
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO30837230S8A520C1CC1000

呆れるばかりだ。

こういうのをなんと言うか?

「恥の上塗り」である。

そもそも、「潰す」にはそんな意味もなければ、隠語的意味もないだろう。

それにコーチのこの言葉が決定的であろう。

コーチはこの選手に「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」と悪魔のように囁いたようだ。

「潰す」=「ケガをさせる」

という本来の意味でコーチは使っているのである。

昨日の当該選手の記者会見をみて、この大学広報部の見解に納得する人など誰一人いまい。

小学生だって騙されはしない。

このコメント、大学広報部で出しているのだから、大学一職員、一部署のコメントではなく、日大首脳陣総意のコメントとして受け止めざるを得まい。

ということは昨晩、あの学生の会見を受けても、あの日大アメフト部の監督=コーチ=大学首脳陣は一体だと言うことね。

憲さん、最高学府の大学において、それもフェアプレーを指導すべき運動部の指導者がよもや、こんな「ヤクザ」まがいの犯罪行為を学生に「指示」する訳はないと信じ、これは当該学生の指示の受け取り方の問題、いわゆる「忖度」だと思っていましたが、はっきり言って騙されてました。

驚くべき事でした。

さらに驚くべきことは、この監督、コーチは明らかに犯罪者ですが、この大学そのものが犯罪者を擁護する組織なのね。

ビックリ!

いや〜、今回の事態は勝利ばかりに固執する行き過ぎた監督やコーチの問題ではなく、大学そのものの体質なのね。

すごいね〜。

ビックリだね〜!

先日、憲さん日大とはいい大学だと書いたけど前言撤回。

確かに真面目な学生や勤勉な教職員もいるでしょうが、日大の中枢そのものは腐りきっていますな。いまだに。

それは秋田明大議長を先頭に日大全共闘が日大会長古田体制打倒を掲げて闘った日大闘争の時と変わってないということですな。

参考

【日大紛争】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%A4%A7%E7%B4%9B%E4%BA%89

この問題をうけて、東京新聞は一面、一面コラム、社会面、運動面、本音のコラムとこの問題で持ちきりです。

中でも一面コラム筆洗子はこう書いています。

コラムのマクラで川谷拓三と深作欣二監督とのエピソードをふって・・・。

といえば、もう何がいいたいかわかりますよね?

以下、引用

「コーチの言葉にさむけがする。スポーツや大学とはあまりにかけ離れた冷酷な言葉。それは親分の指示で悪事をいとわぬ『鉄砲玉』の役で川谷さんが昔よく出演していた、やくざ映画の言葉であろう」

言わずと知れた「仁義なき戦い」である。

参考

【仁義なき戦い】
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%81%E7%BE%A9%E3%81%AA%E3%81%8D%E6%88%A6%E3%81%84

この筆洗子も憲さんも同じこと考えていたのね。

それにしても昨日の悪質な違反をした選手の会見はアッパレなものであった。

監督やコーチに追い詰められながらも、自分が自身で考えられなかった非を率直に認め謝罪した。

世の役人や政治屋に見習ってもらいたいものである。

彼をここまで追い詰めたヤクザの親分とその総元締めに怒りを覚え憲さんワナワナ震えたね。

監督、コーチ、そしてこの大学首脳陣は万死に値するだろう。

しかし、この連中を葬り去るのは、警察でもなければマスコミでもない。文部科学省でもなければ、鈴木スポーツ庁長官でもない。いわんや相手チームの大学でもなければ被害者の親でもない。

奴らを打倒するのは他ならぬ、日大の学生を先頭にした日大の人たちだ。

今こそ第二の日大闘争を爆発させるときだ。

頑張れ!日大生!

いまこそ立ち上がれ!

どーよっ!

どーなのよっ?

※以下、参考

憲さん随筆アーカイブス アメフト選手とアイヒマン
https://hatakensan.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-716c37.html

●2018年5月23日配信『東京新聞』−「筆洗」

斬られ役、殺され役から俳優としての地位を築いた川谷拓三さんに女優の梶芽衣子さんが、こんな質問をしたそうだ。「生まれ変わっても俳優をやりますか」
▼答えがふるっている。生まれ変わったときは「それはもう監督でんがな。それで深作を役者で使う」。深作とはもちろん「仁義なき戦い」などの深作欣二監督。川谷さんは深作さんお気に入りの俳優だったが、撮影では相当にしごかれたようで、お返しに役者として使いたいと
▼半ば冗談であり、自分を厳しく育ててくれた深作さんへの愛情も感じられる言葉だが、この監督・コーチと選手の関係はどうだっただろうか。日大アメリカンフットボール部の悪質な反則行為。危険なタックルをした日大選手の昨日の記者会見からは監督・コーチがその選手に反則プレーをするように仕向けた過程が浮かんでくる
▼「(相手を)つぶすんなら試合に出してやる」「できませんでしたではすまないぞ」「(相手が)けがをする方が得」
▼コーチの言葉にさむけがする。スポーツや大学とはあまりにかけ離れた冷酷な言葉。それは親分の指示で悪事をいとわぬ「鉄砲玉」の役で川谷さんが昔よく出演していた、やくざ映画の言葉であろう
▼せめてもの救いはこの選手が反省し、事実関係を話す気になったことか。だが、生まれ変わったとしても、その大学のアメフット選手を選ぶまい。

●こちら特報部 「日大闘争」半世紀 全共闘OBが見るアメフット部問題(上) 旧態依然の強権体質 大学当局上意下達の体育会系が軸
  2018.05.26 特報1面 24頁 朝刊 (全1,312字) 
 日本大のアメフット部反則問題は、辞任した内田正人前監督が大学の常務理事(人事担当)であることもあり、同大学の体質を問う問題に発展している。その日大では半世紀前、学生たちが民主化を求め、未曽有の闘いが繰り広げられた。学生と警官各1人が亡くなり、千数百人が逮捕された「日大闘争」だ。この闘いを担った全共闘OBたちの目には、現在の問題はどう映っているのか。 (片山夏子、中沢佳子)

 「自分たちが闘ってから五十年。日大の体質は何も変わっていなかった」

 一九六八年から七〇年ごろにかけ、燃え盛った日大での大学闘争。当時、学生として運動に加わったOBらは、そう口をそろえた。

 今回、取材に応じてくれたのは三橋俊明さん(71)と中村順さん(69)、岡本達思さん(67)の三人。三橋さんは当時法学部三年生で、除籍後は文筆業を営んできた。中村さんは農獣医学部(現・生物資源科学部)二年で運動に参加し、中退後は臨床検査や電気工事の会社に勤めた。岡本さんは中退後、カメラマンや広告関連の会社を経営してきた。

 日大闘争は同大学の公式ホームページでは触れられていないが、教授が裏口入学あっせんの謝礼を脱税したり、国税局の調査で三十億円超の使途不明金が判明したことに端を発する。

 大学当局の不正に加え、極端に自由な活動を抑えられてきた学生らは学園民主化に向け、動き始めた。

 三人は「闘争前は自由に集会も開けず、張り紙やビラも検閲されていた。そうした状況に学生一人一人がおかしいと立ち上がったのが日大闘争。イデオロギー主導の学生運動とは違った」と振り返る。当局の暴力的な体質も、他大学とは異なった。「当時から体育会(現・保健体育審議会)は当局の直轄。体育会系の右翼学生たちが、暴力で政府に批判的な学者を招いた学生団体主催の講演会などをたたき潰(つぶ)していた」

 抗議に立ち上がった学生らは「全学共闘会議(全共闘)」を結成。体育会や右翼、警察の介入に対して「ヘルメットとゲバ棒」で武装した。運動は保護者会や教職員組合にも広がり、六八年九月の大衆団交で当局に経理公開や全理事退陣を約束させたが、その後、大学側は約束を覆した。襲撃や衝突で学生のほか、警官一人が死亡している。

 当時、大学当局のトップは柔道部出身の古田重二良会頭だったが、岡本さんは「アメフット部や相撲部は体育会の中でも王道。就職にもコネがあり、子飼いの学生は大学の職員の口もある。その階段を順調に駆け上がったのが、常務理事を務めるアメフット部の内田正人前監督だ」と話す。

 闘争後、日大では学術系の理事長が続き、比較的自由な雰囲気が漂っていた時期もあった。しかし、相撲部出身の田中英寿・現理事長が就任後「再び体育会系が返り咲いた」という。

 非常勤講師らでつくる組合「日大ユニオン準備会」の関係者は「内田氏が田中理事長に引き上げられ、常務理事になって人事を担当してから非常勤講師を数十人規模で解雇してきた。各学部長も理事だが、内田氏に権限が集中している」と語る。職員採用、人事配置でも体育会出身者が優先されるようになったという。

 今回の問題後、日大教職員組合も、理事会や法人本部の人事刷新などを求める声明を発表している。

「過ち認めた勇気」に希望 50年前との違い 体育会学生が反省 日大と政権 逃げ切り姿勢 構図同じ
  
 「日大は変わっていない」と三人のOBは話すが、具体的にはどのような点で変わっていないのか。

 三橋さんはアメフット部の内田前監督と井上奨(つとむ)コーチの関係が象徴的とみる。「会見で見えた通り、その関係は上意下達など軍隊のよう。その監督とコーチの関係が、コーチと選手の関係にスライドされている」

 ただ、半世紀前とは異なることもあるという。「かつての体育会は当局の意を受けて私たちを襲い、反省する人もいなかった。しかし、今回はその体育会の学生が自分のしたことを反省した」(三橋さん)

 その学生とは記者会見で謝罪を表した宮川泰介選手だが、岡本さんは「彼は勇気を振り絞って、たった一人で自分の過ちを認めた。自分の人生を賭けたのだと思う」と推測する。「アメフット界のエリートなのに自ら反省し、内部告発したのはすごいことだ」

 今回の問題が世間の耳目を集めているのは、それが単なるスポーツ界の問題ではなく、スキャンダルにまみれた政界とも二重写しに映るからだろう。

 都合の悪いことは与党の政治家も官僚も「記録はない」「記憶もない」と言って、逃げ切ろうとする。そうした現在の社会と今回の問題は切り離しにくい。

 岡本さんは「ひどい政治なのに『おかしい』と人びとが声を出し、変える動きが乏しい。そういう日本の縮図が日大にもある」と言う。中村さんも「日本の支配層は半世紀前の学生運動の教訓として、子どもたちを締め付けることに徹してきた。空気を読み、周囲に同調するのが正しいという教育をし、その成果が出始めている」とうなずく。

 三橋さんも「日大当局は結局、闘争をしのいで、最終的には力で支配。安倍政権は疑惑を『やっていません』でかわし、数の力で押し切ろうとしている。構図は同じだ」と話した。

 三人のみならず、数多くの学生が人生を賭した日大闘争。だが、異議を申し立てた大学の体質は根本的には変わらなかった。闘いは無意味だったのか。七十歳前後になった三人は「そうは思わない」と答えた。

 中村さんは「自分で考えて判断し、動くということは楽しい。一九六八年にそのことを学び、生まれ変わった」という。三橋さんは「僕らを襲った体育会の学生の中には、嫌だけど従った人もいただろう。そう思うと、他人から嫌なことを命令される人生よりははるかにいい」と語る。

 現在も、反原発活動や安保法制違憲訴訟といった社会運動に携わっている岡本さんは「宮川選手はアメフットをやめると言ったが、僕も闘争で退学処分になったことで、子どもの時からの夢だった獣医師になることを諦めた。しかし、おかしいことにきちんとモノを言う姿勢は、何ものにも代えがたい」と言い切る。

 三人は今回の問題を通じて、自ら過ちを認めた宮川選手に、未来への小さな希望を見いだしている。

 中村さんは「彼に悔いることは何もないぞ、と言ってあげたいね」と話す。フェイスブックに宮川選手への応援コメントをつづっている岡本さんは「顔も名前もさらし、大学当局に果敢に立ち向かった宮川選手の勇気をたたえたい。それもたった一人で。宮川選手を守らねば」と訴える。

 三橋さんも「犯罪的な行為をやれと言われ、やりたくないのにやるなんて、誰だって嫌だ。自分の意思で生きることは楽しいこと。君はその一歩を踏み出したと伝えたい」と言った。

 そしてこう付け加えた。

 「日大闘争は五十年前、一人一人の学生が自らの意思で立ち上がった。それが巨大な流れになった。君と同じ理由で闘ったんだ」

 日本大学 1889年創立の日本法律学校を前身にし、1903年に日本大学と改称、20年に大学となった。16学部と、17研究科・3独立研究科でつくる大学院、通信教育部と短期大学部を備える。ホームページによると、2017年5月1日時点の学生数は6万7933人、通信教育部なども含めると7万8379人。小学校、幼稚園、認定こども園、中学、高校、専門学校の付属校・園を持つ。

デスクメモ
2018・5・26
 日大アメフット部の宮川泰介選手に共感が広がったのは、彼が「長いものには巻かれろ」という政治家や官僚の姿とは対照的な姿勢を示したからだ。ただ、自らの日常を振り返れば、程度の差はあれ「巻かれ」ている側のわが身に気づく。彼の勇気は美しく、その分、私には痛かった。 (牧)

以上
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