太陽の登って来た7時前に出発。
一日としては、ムッチャ長い旅日記の始まりです。
徳島港に着いたのは8時出港の10分前でした
今までフェリーは「
つるぎ」でしたが、今回乗る2019年12月3日竣工の「あい」がデビューしたことで引退していたようです。
車を乗せての運賃は7600円ですが、燃油調整金が+3000円ですと〜!
計10600円とは
大分便の宇和島フェリー同様に高くなったものです。
新造艦の「あい」は席やじゅうたん席が充実していて約2時間の船旅は快適でした。
和歌山港に10時10分着港。
重伝建のある湯浅町までは高速で約一時間の距離でした。
まずは真新しい駅と改修中の旧駅舎っぽい建物があるJR湯浅駅前の駐車場に停めます。
駐車場の看板によると湯浅旧駅舎は2023年5月に改修され、OPENするとのこと!
少し早かったようですね〜。でも現在気温は20℃。重伝建保存地区をまわるには絶好の気候のようです。
駐車場は、最初の二時間が無料で、その後一時間ごと100円ですが、24時間まで500円の定額になる破格ぶり。
まだ周辺の地図はなく、街中地図を参考に散策していこうと思います。
令和の公園?である「なぎ広場」。
道中の家が干し方とともに昭和レトロですな〜!
さらに見られるのは、またもや昭和レトロな商店街。
しかし閉業している店も多く、侘しい雰囲気は否めません!
立石茶屋に立石道標。
そこから左に「深専寺」。
あれ?熊野古道だけど、どこ筋だっけ?
偶然見つけた「湯浅おもちゃ博物館」は開いている気配はなし!
出窓のある町家にお雛さんが?なぜ?
なんと!第10回を迎える「湯浅まちなみひなめぐり」を2月11日から明後日の3月12日までやっているではありませんか!(
杵築、
四国村、
宇多津、引田などにて食傷気味のお雛さんとなってきましたが、せっかくなのでチョイチョイ挟んでいきます。)
虫籠窓に格子のある民家。
厨子(つし)二階に幕板のある元商店風の民家。
あぁ〜!
どこを歩いているのか分からなくなりました_| ̄|○
腹が減ってきて、見つけた昭和風情溢れる食堂は、営業していない模様・・・。
グルグルと迷っているうちに線路の向こうに行ってしまってました。向こうに湯浅駅が見えますね!
振り出しのJR湯浅駅周辺まで戻ってきて・・・
ちょうど地元密着型の「お食事処かどや」を発見したので・・・
地元グルメと言う、しらす丼を昼食に頂こうではないですか!
いざ入店。
注文は、さらに刺身が数種付いた「釜揚げしらす丼とさしみの定食(1230円税込)」にします。
刺身の量はそこそこですが、なかなか色々食べられて、自慢のしらすも期待を裏切らない鮮度。こちらは当然、醤油もいいんでしょうね〜。ペイペイ払いできました。
そんなこんなでお食事処でMAPも頂いたので再出発です。
まず向かったのは、先ほど前を通ったはずなのにスルーしていた「お休み処 立石茶屋」。
江戸末期ごろの町家を再生していており、お雛さんと合わせて見学。
ちなみに、こちらの立派なひな壇は市松人形も横にいて
引田飾りに似てますが、圧巻なのは背後にある全国の醤油群ですね〜。
家屋や裏の蔵についてのスタッフの方の説明も面白くて長居しました。
道町中の渋い店舗、そしてアーケードの名残のある所を抜けて行くと・・・
山田川に至ります。
結果、ついに重伝建保存地区にも至りました。
岡正休憩所で・・・
昭和30年から40年のお雛さんを拝見!
では、かつての麹販売店だった「津浦家」から保存地区の通りを満喫するとしましょう。
鮮魚店の軒先にあるものが面白いのでパシャリ!
歯医者さんの字体や建物もいいですね〜。
「北町茶屋いっぷく」でぜんざいを食べたかったけどバタバタしてました。
一棟貸しの宿もあるのですね!次回は泊まってみたいです。
こちらの虫籠窓に格子戸が美しすぎます。交差点には重伝建お約束の円筒ポストもありました。
「太田久助吟製」金山寺味噌に・・・・
飾られたお雛さんも見事。
そして自転車が渋い!
さて 、江戸時代から昭和の終わりまで営業していた銭湯の「甚風呂」に行くため小路に入って行きます。
ここは勝手口のようなので表まで回りますね!
玄関には平成3年制の比較的新しいひな壇がありました。
男湯から入ると石とタイルの湯舟が現れます。
奥には神輿に昭和以前の生活様式を伝えるものが一杯。
その中に明治時代の一対のお内裏様とお雛様がありました。
二階にも上がれます。秘密基地感たっぷりの屋根裏調の二階にもワクワクしました。
そんな心をくすぐるアイテムがある空間を楽しめる施設が無料なのが信じられません!
昭和30年ごろのお雛さんもいいですね〜。
さあ、出口へ!
女湯から出ますが、深いお風呂にブリキの?洗面器に蛇口。
色々なバージョンがあるもんですな〜。
次は甚風呂で紹介された、昨年の11月12日に改修してオープンの「旧栖原家住宅」です。明治時代から醤油醸造を行っていた伝建地区内にある主要な醸造家のひとつ。
入館料は無料で、きれいな醸造樽や平成3年製のひな壇を見ながら・・・
裏庭へ!
地下から見つかった釜場遺構が見られます。
土蔵・文庫蔵では醤油小物や栖原家の立派な節句飾り・・・
それに付属していた台所道具(元祖シルバニアファミリー?)、たばこ包みで作ったお雛さんなど面白いものが展示されてました。
再び主屋に戻って、土間から上がる際に観る木の台に描かれた虎と竹の細工が見事です。
主屋には金庫や欄間・・・
ミニ庭園を楽しみました。
反面、重伝建保存地区の裏側を見ると崩れ開けた家や空き家もたくさんあって、舞台裏や厨房を見てはならないのと同じ感覚にも囚われました。
甚風呂まで戻ってくるとベンガラ調の土壁にキュン!
甚風呂別館では、全国の天神さまがお雛さんに対抗するようにお目見えしていました。
うおっ!すっごく狭い路地・・・家がくっつきそうです。
メインの北町通りに戻ってきました。
和歌山はミカンも愛媛同様に特産ですよね!
性善説に任せた無人販売で、しかも安い!!やっぱりこんな日本ならではの販売を目にすると安心します。
最後の見学は「湯浅まちごと醤油博物館」。
こちらも往時の醤油のための道具や施設が展示されているのですが・・・
如何せん雑多すぎて心に響きませんでした。
上手く分類して溶け込ませると、物が物だけにすごい博物館だと思うのですが、勿体ないです。
そんな醤油蔵を無料で公開して頂いている「長角」は醤油醸造発祥の店の一つと言われていて・・・
威風堂々とした店構えと・・・
大仙堀と呼ばれる醤油の原材料や商品が積み下ろしされた内港から観るお店も風情がありました。
ふと見ると釣船なんて建物があって、ここにも昭和が息づいていると、ほくそ笑みながら長く滞在した湯浅重伝建保存地区を後にしました。
追記:こちらの重伝建保存地区のすごい所は一軒として有料施設がなかったこと。保存において維持費もあるでしょうに大丈夫なのでしょうか?今後も注目です。
宿は同じ湯浅町の小山に位置する湯浅城(笑)
車からパシャリとした城郭にテンションが上がります。
実際は、城型温泉国民宿舎だそうです。タヌキが気になる
本当の城跡はもちろん天守はなく、近くだそうですが未踏。
なので、こちらの宿は城郭風建築物となります。
唐破風の玄関からいざ、入城。
一泊二食付きスタンダードプランで通常10450円税込のところ、全国旅行支援にて20%引きになって7460円税込。2000円のクーポンまでもらえることになってます。入湯税は別途150円。
お部屋はツインで昔ながらな感じはしますが、2室しかない洋室で広々して希少価値があります。
温泉は低張性アルカリ性冷鉱泉でヌルヌル感あり。お肌ツルツルでしょうね〜(笑)
チェックイン後すぐに入れました。
部屋から観る夕暮れもキレイで・・・
夕食も和食の品数多いご当地の物を使ったお膳で安全安心の物をゆったり食べて楽しめました。
天守五階からの展望夜景は残念ながら田舎のため光源が少なくてイマイチ。
ロビーにあるコスプレ用の兜と刀はいい感じでしたね〜。
最後はロビーの売店で・・・
2000円分の全国旅行支援クーポンにてご当地の梅ジャムや梅酢、和歌山ラーメンチップスなどを買って一日を終えました。
干支が一周して、丸12年経った
東日本大震災の日である
帰路の明日に少し続きます。
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