mixiユーザー(id:8729247)

2023年02月07日15:00

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抗PD-1阻害剤

キイトルーダは薬剤の商品名。
一般名はペムブロリズマブ。

がんができると、T細胞という殺し屋が「こいつ、邪魔者だ」と認識して
殺しにかかります。
これは普通の人体に備わっている防衛機能です。
だから、理論上は人体内では1日いくつものがん細胞が発生してるんですが、
T細胞がこまめに殺しているのでそれ以上増えないわけ。

ところが、がん細胞も殺されるのがいやなんで
「わたしががん細胞ではありません」とT細胞をごまかすことがあります。
T細胞ががん細胞を認識するのはT細胞表面のPD-1という部位。
人体の通常細胞はPD-1リガンドと呼ばれる「がん細胞ではありません」標識があり、
T細胞の攻撃を逃れることができますが、
賢いがん細胞はPD-1リガンドを表面に作って
「あたし、がんじゃないのよ」とT細胞をごまかそうとします。
そこにこのキイトルーダを投与すると、
なんとT細胞表面のPD-1がブロックされてしまい、
T細胞はごまかされることなく、がん細胞を攻撃することができるのです。

つまり、がん細胞以外にはまーったく悪影響のない抗がん剤なわけ。
いやー、医学の進歩は素晴らしいなー。

…とか思うでしょ?
T細胞ががん細胞を認識する仕組みはいろいろあって、
PD-1ブロックだけなら他の正常細胞(PD-1もっている)を攻撃しない、
とされてますけど、まあ、そんなに都合よくいかないんですね。
間違って他の正常細胞を攻撃しちゃうこともあるんですよ。
いわゆる「副作用」ですね。
これがあんまりひどいと、がん細胞もいなくなるけど他臓器もダメになるので、
クスリを中止しないとなりません。

まあ、昔からの抗がん剤は「細胞分裂してるのはがん細胞」みたいな認識で
分裂盛んな細胞を根こそぎ殺すのが多かったので、
大人になっても分裂する「腸管上皮」「毛根」「爪床」「皮ふ」が必発でダメになり、
ハゲで爪ぼろぼろで下痢止まらなくて皮ふガサガサで、みたいな感じでした。
それよりはまあ、いいかな、みたいな印象です。

古村比呂、抗がん剤治療スタート がん「再々再発」を公表「お薬が効きますように」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7291514
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