小噺0393 保険料￥0

毎月支払っている保険料、幾らか把握してます？かなりの額を支払っていて負担に感じている向きもあろうかと思います。でもイザという時には保険会社から保険金を受け取ることができます。だから毎月定額を積み立てているような感じかと。

ところが普通とは異なり、保険料が定額ではなく変動する保険があります。時に￥0にも！
どういうことかと言うと、実際に支払われた〈保険金＋保険会社の手数料〉を翌月に加入者全員で均等に割るんです。だから保険料は毎月定額ではありませんし、￥0になることも。

具体的な例(死亡保険)を挙げてみましょう。
【ケース1(20＊＊年□月)】
・加入者10001名
・1名死亡、保険金￥10,000,000支払い
・保険会社の手数料5％＝￥500,000
つまり、20＊＊年□月は￥10,500,000支出があり、翌月それを10000人(10001−死亡1)で均等負担するので、
20＊＊年(□＋1)月の保険料は￥1,050になります。
【ケース2(20＊＊年◯月)】
・加入者10000名
・死亡者なし、保険金は発生せず
・保険会社の手数料もなし
つまり、20＊＊年◯月の支出は￥0、翌20＊＊年(○＋1)月の保険料も￥0です。

この保険料が変動する保険は「P2P保険」と呼ばれ、欧米では比較的普及していますが日本ではどうなんでしょう？
P2Pとは"Peer to Peer(ピア・トゥ・ピア)"のことでコンピューター用語です。
peer(英語)はコンピューター端末を意味します。だからP2Pは各端末がコンピューター・ネットワークで繋がっていて互いに通信することです。
転じて相互扶助という意味になり、P2P保険は「皆で均等に負担する保険」と解釈するとよいと思います。