10年前に劇場で見た「V/H/S シンドローム」をDVDで見返しました。
正規の商品は廃盤でプレ値だったので、ヤフオクでレンタル落ちを100円で落札したじぇ。
本作は、無軌道な若者たちが、ビデオテープを盗む仕事を引き受け、目的の屋敷に侵入したら。
家主の死体と、大量のビデオテープを見つけて、ビデオをどんどん見ていくうちに、一人づつ死んでいくという。
POV(一人称視点)にして、チンピラたちが見るビデオテープの中身がどんどん映し出される、オムニバスのホラーである。
当時、劇場で見た時も満足した気がしたが、まあ凄かった。
観客を驚かせる事優先で、話の整合性とか、辻褄合わせを放棄(笑)
「何じゃこりゃ」とビックリしてると、有無を言わさず、次の話に移るという。その強引さが、いっそ清々しかった。
一本目の話は、童貞を捨てようと意気込むメガネ君が、バーでナンパした女の子をお持ち帰りしたら、その子は実は……という話で、これはよく出来ていた。
バーのシーンで、画面の隅で、ずっとこちらを見ている変な女がいるなあ、と思ったら、その子が実は、という構成がよい。
しかしこの映画、この話もだが、記憶よりオッパイが沢山出る。
2本目は、旅行している新婚夫婦に変なストーカーがつきまとう話。夜中に部屋に忍び込んで、歯ブラシを便器に漬けたりする(笑)。ちょっと意外性のあるラストにビックリするが、この辺から「なんじゃこりゃ」感が増してくる(笑)
3本目は、かつて大量殺人があった森にピクニックに行った4人の男女が、次々、殺されていく話。
もうホラーというよりSFの域に足を踏み込んでいて、この辺で普通の人はついていけなくなる気がする。
この映画はとにかく、観客に嫌われる事を恐れてない。攻めるなあ!
4本目。家にオバケが出るという彼女に、ビデオ通話で相談を受ける男の話。
これは上手い。
彼女の後ろにオバケがいるのが見えても、離れた所にいる彼氏には何も出来ない……と思ったら、この話もオチが凄ぇんだよ(笑)。
普通、このオチを使う勇気はないよ!
最後は、ハロウィンでバカ騒ぎする若者たちが、友達の家に行ったら、そこが幽霊屋敷だった話。
前の2本がSFというか、「何じゃこりゃ」な話なので、最後はホラーとして締めくくってて良い。
ハッキリ言って、客を驚かす事を優先した「何じゃこりゃ」な話が続くので、万人にはお勧めしませんが。
アクの強い珍味がお好きな方は、ぜひどうぞ。
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