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2022年12月16日05:48

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父を亡くした直後の状態

大切な父を亡くした直後、何が現実なのか見定められないような精神状態におかれてしまいました。無意識のうちにお別れ会などを済ませたものの、日が経過してもむしろ悲しみは深まり、戸惑うほどの起伏の激しい感情に揺れ動かされながら、苦しい日々を過しました。人間のからだには枯れる事のない涙の泉があるのかと思うほど涙が溢れ、止まらない。

仕事すれば、誰にもわかって貰えられないし誰にも受け止めてもらえないという思いから孤立感を深めてしまいました。まわりに気を使わせたくないと明るくしていると「落ち着いただろ」と言われました。これでも精一杯無理をして、ギリギリのところで作り笑いをしているのに、と思うのです。

そうかといって暗い顔をしていれば、プレッシャーをかけられるばかりです。同じ体験、同じ悲しみといっても、人それぞれなのですが、精神的な不安定さは、自分だけの苦しみにとどまらず、周囲と自分との関係を断ち切ってしまうことにもなりかねません。悲しみといったものは理解されにくく、受け止めあえるような場もすくないのです。

そのため、死別そのものの悲しみに加え、身の置場のない苦しさを背負うことになっているのです。現在、インターネットでの年始の挨拶を配信していますが、直接郵便ポストに投函する年賀葉書は毎年450枚くらい郵送しています。

毎年、年賀葉書を作成する頃には喪中という葉書をたくさん戴いていましたが、それは年賀葉書を出さないという事務的な作業で面倒だなぁ〜と思うだけでした。始めて自分が年頭の挨拶を控えることになりわかった事はこの年末に送られてくる葉書にはその家族の涙がそこにあることに気がついたのです。

自分達と同じ苦しみを負う人が増えないで欲しいという願いと涙という、特別な思いが詰め込まれているような気がします。日常の生活の中で受け止めあえるようになればという気持ちが含まれているのだと思う。しかし残念ながら遺族を取り巻く社会的環境は流れる涙に振り向いてもらえない。涙が止まらないのは家族だけなのです。

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