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一昨年の10月から横浜勤務になり茨城県取手市から遠距離通勤している。
11月21日月曜日は夕方に川崎市の幹部に面会する仕事が入ったが、用務が終わってから定時までには横浜の事務所に戻れないこともあり直帰が認められた。
そこで、かなり早いが夕飯がてら川崎で一杯引っ掛けて帰ろうと思うが、自分は川崎で飲んだことがなくお店を知らないので、面会した川崎市の幹部にオススメの店を2軒紹介してもらった。
川崎での用務が済み次第まずは1軒目の店へ行ってみて、お店が見つからなかったり、休みだったり、営業していても混雑していて密になっていたら新型コロナの感染リスクを避けるため2軒目の店へ行ってみようと思っていた。
1軒目に教えてもらった店は川崎駅近くのアーケード、「銀天街」のビルとビルの間の幅1mくらいの細い路地を入って行った奥の店で、その路地の入口に案内もなく場所が非常に分かりづらいそうで、そう聞いていなかったら素通りしてしまいそうな細い路地を発見し、ここではないかと入ってみる(写真1)。
赤ちょうちんが見えるが目的の店はその店ではなかったが、さらに奥に進むと「チェーン店が多くなった川崎市街で昔からやっている大衆酒場として頑張っている店」として薦められた目的の店があり、17時開店の店に17:06に着いたこともあり、先客が1組いただけで密になるリスクもなかったのでそのやきとり・串揚げの店「登利亭」へ(写真2)。
ちなみに、そこがダメなら2軒目として紹介されていたのは京急川崎駅近くの「丸大ホール」という店で、そこも密になっていたら近くに立ち飲み屋なども何軒もあるとのことだったので、そっちはまたの機会に探索してみたいと思う。
まずは「酎ハイ(440円)」を飲みながらお通しをつまんでいると、浅漬けかと思ったらイカも入っていた。
とりあえずやきとりでも注文しようと思うが、串焼きと串揚げは単品だと1品2串ずつだそうなので、単品は辞めて1本ずつ5種類の盛り合わせの「グルメセット(1320円)」を注文することにした。
タレか塩か尋ねられることもなく選択肢はなかった。
まずは左側の串から1口ずつ食べていくが、地鶏の味付けは塩である。
ブロイラーほどの脂はなく、噛みごたえもしっかりしておりおいしい。
次につくねもいただくが、タレという選択肢のない有無を言わせず塩味で出てくるつくねは珍しいように思う。
細かくたたいた軟骨の歯触りも良くめちゃめちゃ旨い。
そして手羽先も塩である。
脂も乗っておりジューシーで、それでいて表面はパリッと焼き上がっており手羽先もおいしい。
失敗したのが野菜串で、自分が苦手なシイタケがメインだった。
野菜串も塩だったが、これはまさかの苦手なシイタケだったからタレか塩かという以前の問題で、野菜串の内容を確認せずに盛り合わせを頼んじゃったわけだが、大人だから残すことはしないが味わう余裕などなく、あまり噛まずに飲み込んで我慢して食べるしかなかった。
いちばん右側に盛られていたカルビだけがタレで焼かれている。
牛カルビ&タレは旨いに決まっている。
カウンターの隅の席に座ったが、別にアロエに興味などないが、目の前に「お一人様二杯まで」などと書かれていたらどうして2杯までしか注文を受けてくれないのか気になってしまう。
聞いてみたらアロエの原液が貴重なのでこればかり注文されたらお店が困るから2杯までとしているとのことで、そう言われたら1杯飲んでみたくなるわけで「アロエサワー(528円)」を注文したが、これは苦くておいしくはなかった。
途中からは「グルメセット」の串焼きには一味唐辛子も振り掛けていただく(嫌いなシイタケだけは先にやっつけた後の話)。
さて、野菜串以外はどれもおいしかったが、次は串焼きではないメニューも食べてみよう。
「うなぎタタキ(946円)」が非常に気になるが、それはまたの機会に取っておくことにして「厚揚げ焼き(440円)」を注文したら切らしているとのことだったので、代わりに「鶏チャーシュー(594円)」を注文。
見た感じは中華街の香港料理店で出てくるチャーシューみたいは感じである。
でも豚肉じゃなくて鶏肉なのでどうなんだろうと思いながら食べてみると、かなり固い食感の甘くて少し薬臭い味わいのチャーシューで、鶏肉でも豚肉の中華チャーシューと遜色なく酒のアテにピッタリである。
当然添えられてきたカラシをつけて食べても旨い。
さらに「黒はんぺん焼・フライ(352円)」をフライではなく「焼」で注文。
わざわざ本場の静岡から取り寄せているそうで、原料のイワシの風味が強く、小女子のようなエグ味があって青魚好きの自分にとってはめちゃめちゃ旨い。
「お一人様二杯まで」注文できる「アロエサワー」はおいしくなかったので1杯だけにして、次は「焼酎お湯割(440円)」を注文すると芋か麦かどちらにするか確認を求められ、芋焼酎のお湯割りをいただく。
芋焼酎をちびちびやりながらつまみ、どれも完食。
まだまだ飲めるし、満腹にもなっておらずもっと食えるが、全然腹も減っていない17時過ぎから飲み始めており、ここから本格的にスイッチを入れて飲んでしまうと茨城県まで帰るのが面倒になってしまいそうでもあり、この日はこれでお開きにすることにして会計すると4554円だった。
特段安いというわけでもないが、入口が非常に分かりづらい細い路地の奥にあり「知る人ぞ知る」通っぽい店だった。
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