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2022年12月03日13:28

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ナウル、世界一の贅沢に溺れた国の結末

ナウル、世界一の贅沢に溺れた国の結末

地上の楽園・ナウル共和国
 ナウル共和国とは、日本人にはあまり馴染みのない国かもしれませんが、かつて世界最高水準の生活を享受していたのに、一転して深刻な経済崩壊の状態に陥ったという点で、知る人ぞ知る国です。

 オーストラリアとハワイの間、太平洋の南西部にある品川区ほどの面積(21平方km)しかない小島にある共和国であり、世界でも3番目に小さな国連加盟国です。そこに住む人々は古来、漁業と農業に従事して貧しくもつつましく生きる“地上の楽園”でした。

 しかし19世紀、太平洋の島々がことごとく欧米列強の植民地にされていく中で、ナウルの“楽園”もまた破られることになります。そして、1888年にドイツの植民地になってまもなく、この島全体がリン鉱石でできていることが判明しました。

 リン鉱石とは、数千年、数万年にわたって積もった海鳥のフンが、珊瑚(さんご)の石灰分と結びついてできたもの(グアノ)で、肥料としてたいへん貴重なものでしたから、19世紀後半から採掘が始まりました。

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/122700036/032000008/

 やがて第二次世界大戦を経て、1968年にようやく独立を達成すると、それに伴ってリン鉱石採掘による莫大な収入がナウル国民に還元されるようになります。

 その結果、1980年代には国民1人当たりのGNP(国民総生産)は2万ドルにものぼり、それは当時の日本(9,900ドル)の約2倍、アメリカ合衆国(1万3,500ドル)の約1.5倍という世界でもトップレベルの金満国家に生まれ変わりました。

 医療費もタダ、学費もタダ、水道・光熱費はもちろん税金までタダ。

 そのうえ生活費まで支給され、新婚には一軒家まで進呈され、リン鉱石採掘などの労働すらもすべて外国人労働者に任せっきりとなり、国民はまったく働かなくても生きていけるようになります。

 その結果、国民はほぼ公務員(10%)と無職(90%)だけとなり、「毎日が日曜日」という“夢のような時代”が30年ほどつづくことになりました。

 はてさて、これが羨ましいでしょうか?

古代ローマの場合
 ここで多くの人が勘違いする事実があります。それは、「(地下資源など)最初からそこにあるもの」は“ほんとうの富”ではないということです。富でないどころか、それは手を出したが最後、亡びの道へとまっしぐらとなる“禁断の果実”です。

 たとえば──。

 古代ローマは、周辺諸民族を奴隷とし、その土地を奪い、その富を食い尽くしながら領土を広げていき、やがては空前絶後の「地中海帝国」を築きあげていきました。彼らローマ人は、そうして手に入れた属州(19世紀の植民地のようなもの)から無尽蔵に入ってくる富を湯水のように使い、贅の限りを尽くしていきます。

 富と食糧は満ち溢れ、すべてのローマ市民には食糧(パン)と娯楽(サーカス)が無償で与えられ、運動場・図書館・食堂まで併設された豪華な浴場施設(今でいえば一大レジャーランド)が各地で無料開放され、下々の者に至るまで働かずとも飢えることはなくなり、貴族などは食べきれない豪華な食事を、喉に指をツッコんで吐いては食らい、食らっては吐くを繰り返す有様。


不労所得による繁栄は、地獄への入り口


ナウルの“ほんとうの悲劇”
 しかし、ナウルの“ほんとうの悲劇”は、肥満でもなければ糖尿病でもなく、ましてや勤労意欲が失われたことでもありません。

 さきほど“地獄の一丁目”という表現を使いましたが、文字通り、彼らのほんとうの悲劇はここから。一番の問題は、もはや二度と「“古き佳きナウル”に戻ることができなくなった」という事実です。

 いざグアノが枯渇したとき、彼らが考えたことは「嗚呼、夢は終わった。我々はふたたび額に汗して働こう」ではありませんでした。すでに精神が蝕まれ切っていた彼らが考えたことは、「どうやったらこれからも働かずに食っていけるだろうか?」でした。すでに“末期症状”といってよいでしょう。

 そこで彼らがまず取った行動は、国ごとマネーロンダリングの魔窟となり、世界中の汚れたカネで荒稼ぎすること。それがアメリカの怒りを買って継続不可能となると、今度はパスポートを濫発してテロリストの片棒を担いで裏金を稼ぐ。それもアメリカから圧力がかかると、今度は舌先三寸でオーストラリアから、中国から、台湾から、日本から資金援助を引き出す。

 テロリストへのパスポート濫発などといったことに手を染め、ほとんど“ならず者国家”と成り下がった惨状ですが、それでも彼らはけっして働こうとはしません。

── 病膏肓(やまいこうこう)に入る。

 ナウル人が額に汗して働くことはこれからもないのだろうと、筆者は思います。ナウルが亡びる日まで。

資源のない日本の幸運
 このように、「不労所得」という禁断の果実にひとたび手を出したが最後、あとはけっして後戻りできない“亡びの道”を一直線に歩むことになります。泥棒がなかなか足を洗えないのも、博打打ちがなかなかギャンブルをやめられないのも、宝くじ高額当選者に身を持ち崩す人が多いのも、すべてはこの“禁断の果実”を味わってしまったからです。

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/122700036/032000008/?P=4




ナウル国旗が“W杯のライン際判定”っぽい? 公式による突然の国旗紹介に「ナウルほど」「ライン割ってるやんけ」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=7210742

ナウルって正直、好きになれない国の一つ。不労所得で身を崩した後も、勤労意欲が皆無なようですなあ。

まあ、日本に集って来る中国や韓国も 儒学思想で狂ってしまい、額に汗して働くことを卑しむ屑だから、それに似ているからかも知れません。



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