同性婚絡みの記事を読めば分かる話なのですが、一貫して支持する話になっているわけです。
>>結論としては「合憲」としたが、
と書くわけです。
した。で良いのでは？と思うんですよ。
ただ、法制度が存在しない事は、憲法24条2項に反する違憲状態との判断を示したわけですから、分けて書けば良いだけの話なんです。
改めて憲法24条を見てみると、
◆憲法24条
１ 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
２ 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
となっているわけですが、そもそもの違憲と言っている訴えは、何条の事だったのでしょうかね。
24-2は、
(1)配偶者の選択、(2)財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、(3)法律は、(4)個人の尊厳と(5)両性の本質的平等に立脚して、(6)制定されなければならない。
となっており、(1)と(2)は並列の関係なので、�，箸掘�(4)と(5)は「や」ではなく「と」で繋げられているので、両方満たす必要があるわけですから�△箸靴泙后�
これが掛かるのは、(6)になるわけです。
単語に引っ張られると、恣意的な解釈をしてしまうので、記号で書き直すと、
�，亡悗靴討蓮∨［Г蓮↓△卜�脚して制定されなければならない。
となっているわけです。
「立脚」とは、寄り何処を求めて定める事になりますので、
法律は、�△魑鬚蟒蠅箸靴督蠅瓩覆韻譴个覆蕕覆い箸靴討い襪錣韻任后�
�，亡悗靴討蓮∨［Г廊△魑鬚蟒蠅膨蠅瓩覆韻譴个覆蕕覆い箸靴討い襪錣韻任垢�ら、�△鮓�る事になるわけです。
�△箸蓮�(A)個人の尊厳 (B)両性の本質的平等を言っているわけで、�，鮓�る限り(B)で言う平等とは、夫婦間で格差が生じるような法律の制定はしてはならないと言っているわけですよ。
要するに、今の民法で、同性婚を法的に認めないのは、この24条2項の(A)に対して違憲だと言う見解を示したわけです。
ただ、(A)と（B）をつなぐ「と」をどう捉えるのか？という話しになってくるわけですよね。
私は、と＝克と理解しているわけで、個人の尊厳を尊重し、克、両性の本質的平等と理解しているわけです。
この「と」は「もしくは」という意味ではないと思うんですよね。
これが「もしくは」という意味であるのなら、どちらかを満たせば良い話になるので、個人の尊厳を満たしていないから違憲と言う話も一定の理解は示せるわけです。
ただ、「克」とした場合、この「個人の尊厳」は、あくまで「両性」に関する部分になるのではありませんかね？
全面的な個人の尊厳を言っているわけではありませんよね。
また、2項は、1項に続く条文になるので、1項を無視して2項だけで話を成立させるのも無理があるのではありませんかね？
1項の「両性」は、男女の二つの性とう見解が出ていますよね。
また、「夫婦」も男女の組合せを意味する言葉と定義付けられているわけです。
それは、同性カップルも承知しているので、彼らは「夫婦」と名乗らず「パートナー」と言っているわけですよね？
この24条1項が定められた時に、同性婚が想定されていないからという主張はあるわけですが、ならば、そこで争い、ここの解釈を変えない限りどうにもならないと思うんですよね。
24条1項の両性が男女を意味するのであれば、24条2項の両性も男女を意味するわけです。
そもそも、同性婚は、24条で争っても無駄なんですよね。
結婚は双方同意する異性婚と言っちゃっているんですから。
これをひっくり返すのは無理があるんですよ。
出来るのは、この解釈の追加だけなんですよね。
では、どのような解釈が追加できるのか？という話なんですよ。
使えるのは、この24条よりも前の条文になるわけです。
何故なら、それが前提になるわけですから、その前提に抵触しない解釈をその後の条文は求められるのですから。
使えるのは、11条 14条
12条は、公共の福祉がネックなので、触れないのが吉。となると「自由」という言葉はつかえないわけです。
13条、17条、20条も同様。
1条〜10条、15条〜18条、21条〜23条は関係なし
第24条は、そもそも「家族生活における個人の尊厳と両性の平等」と言っているわけですから、そもそもの話で、24条で争おうと言うのが無茶なんですよ。
第十一条【基本的人権の享有と性質】
国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に不へられる。
第十四条【法の下の平等、貴族制度の否認、栄典の限界】
１ すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
２ 華族その他の貴族の制度は、これを認めない。
３ 栄誉、勲章その他の栄典の授不は、いかなる特権も伴はない。栄典の授不は、現にこれを有し、又は将来これを受けるものの一代に限り、その効力を有する。
まず、同性愛カップルに法的婚が認められないのは、基本的人権が尊重されていないのか？という話しになるわけです。
基本的人権
「平等権」、「自由権」、「社会権」、「請求権」、「参政権」
これは同性愛者でも認められているわけです。
ただ、法的婚とは関係ないわけですよね。
では、14条の法の下に平等はどうか？という事になるわけですよ。
法の下に平等の平等は、何に対して平等なのか？という話しになるわけです。
法の内容なのか、或いは、法の適用なのか。
法の内容が不平等なのであれば、適用が平等であっても不平等な状態ですよね。
であれば、法の下に平等とは、誰しもが平等に適用される法がある事が前提になるわけです。
では、異性婚が法律で認められているにも関わらず、同性婚を認める法律が無いのは、異性愛者と同性愛者と差別的な取り扱いになるのではないか？とう話なんですよ。
この前提をもって、24条の解釈の仕方で争えば良いんですよ。
そこで初めて、24条成立時には、同性婚の想定が無かった。
だから、ここで言う、両性、夫婦を男女の組合せのみで解釈し、民法を制定するのは、14条の法の下に平等に反する。
よって、24条を元に制定している法で、同性婚を認めない法律は、違憲である。
こういう話なのではありませんかね？
大阪地裁が14条は関係ないとする結論を出していますが、男女が子を産み育てる社会を保護する事を目的として定着した制度と言っていますが、13条までの間に社会に関する事柄は一切出てきていないんですよね。
となれば、憲法の解釈をするなら、
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
これが優先されるわけです。
これが守られている事が前提で、その先の条文がつづくわけですよね？
正直な所、同性の法的婚の問題はどうでも良いんですよね。
ただ、こうやって、折に触れ新聞などの記事になる事で、惑わされる人が出てくるのが嫌なんですよ。
普通に考えれば、憲法24条で、両性＝男女 夫婦＝男女と、解釈の余地のない言葉が使われている段階で、日本は憲法では異性婚しか認めていない事が明らかなんですよね。
そこに対して、何とか同性による法的婚を認めて欲しいとやっているわけでしょ？
だったらごねるのでは無く、考えて知恵を絞って、どうにか解釈を変えられないか、話し合うべきなのではありませんかね？
自分達は被害者なので、誰かが何かしてくれるのではないかと考えているから、判で押したような事しかできないのではありませんかね？
■家族になる制度がないのは「違憲状態」 同性婚訴訟、結論は「合憲」
(朝日新聞デジタル - 11月30日 14:39)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7206477
同性同士の結婚を認めていない民法や戸籍法の規定は憲法に違反するとして、全国の同性カップルらが国を訴えた一連の訴訟で30日、東京地裁の判決があった。池原桃子裁判長は、結論としては「合憲」としたが、同性カップルが家族になる法制度がない現状は「同性愛者への重大な脅威、侵害であり、憲法24条の2項に違反する状態にある」と言及した。賠償請求は棄却した。
同種訴訟は札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5地裁で計6件起こされ、判決は今回で3件目。先行した札幌地裁は「違憲」、大阪地裁は「合憲」と判断が分かれていた。
今回の東京訴訟の原告は、東京都などに住む30〜60代の男女8人。
原告らは、婚姻を異性間に限っている民法や戸籍法の規定が、「法の下の平等」を定めた憲法14条や、「婚姻の自由」を保障した憲法24条に違反していると主張。国が立法措置を講じていないことに対する慰謝料の支払いを求めていた。
■札幌は「違憲」、大阪は「合憲」
昨年3月の札幌地裁判決は、同性カップルは「婚姻で生じる法的効果の一部ですら享受できない」とし、憲法14条に照らして「合理的根拠を欠き、違憲」と判断した。
一方、今年6月の大阪地裁判決は、異性カップルとの不平等は、契約や遺言などを使うことで「相当程度、解消・緩和されつつある」と指摘。同性婚は「議論の過程にある」とも述べて、現行法は合憲との判断を示していた。（田中恭太）
朝日新聞デジタルで読む
朝日新聞デジタル
「夫夫（ふうふ）」を夢見た「いくさん」 最期に待ち受けた現実
同性婚を認めないのは憲法違反か 分かれる判断、「3件目」の注目点
タイトルは「かぞくです」 同性婚したダンサーが絵本で伝えたいこと
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