mixiユーザー(id:16007959)

2022年11月29日20:27

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『小説の小説』似鳥鶏

まえがきを読んでみて「そうか!やっぱり私はオタクだったんだ」・・・と納得するわけでも無く、メタ・フィクションって一部のオタクしか覚えのないジャンルとすると、筒井康隆さんが好きな人はオタクですよねえ?
まあ、そうでなくとも、今時ベストセラーでもない小説を読むだけでもオタクになってきそうな気がします(^^;)
まあ自虐はともかく、久しぶりにどっぷりとメタ・フィクションを楽しめました。

冒頭の「立体的な藪」からして、ミステリのラストを思わせる部分から始まったかと思えば、色んなところから真相をかたると主張するものが現れますし、「文化が違う」も転生もののようで、言葉で遊んでいるというか、主人公と読者をおちょくっているようで面白いです。

後半になると色々と考える面もあって、なかなか興味深いです。

最後にあとがきを読むにつけても、円城塔さんのあの作品を早く読まなきゃとも感じています。

私は好きな作品です。
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