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2022年10月29日13:02

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日本ハム10大ニュース(その2)

 5位まで書いたら、飽きちゃったわけではないのです。読まされた方は飽きてしまったと思いますが。

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6位 清宮幸太郎、キャリアハイ18号
 甲子園の大スター、清宮は5年目。昨年は一度も一軍に上げてもらえなかった。
 ビッグボス就任時に「やせてみようか」と言われ、「距離が出ないのでは」と反論したところ、「今も出てないよ」と瞬殺されて始まった今季、オフの大減量に成功し(さすが!)、すっきりやせた。
 ソロホームランしか打たないことから「ソロ宮」とも言われたが、ゆったりしたホームから放つ弾道の美しさが球界一。
 最終的に、129試合、初の規定打席到達、18本塁打、55打点、113三振、打率.219 とキャリアハイの成績を残した。
 ビッグボスから打率.220以下はクビと言われ、9月は.286、初の満塁ホームランを含む5本とよく打った(最終戦で20発を狙えと言われて打率を落とした)。
 同学年のヤクルト・村「神」様との比較は無用。清宮は清宮の道を行けばよい。
 育ちがよいとからかわれる清宮幸太郎、球界一、書字が美しい選手でもある。

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7位 ドラ8・ドラ9ルーキーが活躍
 今年は10月20日にドラフト会議が開かれた。
 注目されるのはドラ1、ドラ2の有名アマ、契約金額も高い。残念ながら、ドラフト下位選手は、成功せず、選手寿命も長くないのが一般的。入団の時点で期待度も違う。
 昨秋、日本ハムは、珍しく最後まで選手を指名しつづけた。
 8位・北山亘基・投手、9位・上川畑大悟・内野手。
 アマ野球の詳しいファンでないと知らない選手だろう。甲子園を含め、アマ野球を一切見ない私は、もちろん知らなかった。
 そんな下位2人が競争は横一線というビッグボスの考えの下、活躍した。
 北山は開幕投手を務めた後、抑えと中継ぎで1年間投げ続けた。55試合登板、3勝5敗9セーブ16ホールド、防御率3.51。
 ポーカーフェイス、知的な雰囲気と研究熱心さから「教授」というニックネームがついた。
 5月、ヤクルトとの3連戦、なんと2試合連続サヨナラホームランを打たれた北山を、ビッグビスは次の試合も登板させ、3アウト目を取った「教授」の目に涙が浮かんだ。
 来季はさらに成長した姿をくれると思う。

 「4」という重たい背番号が与えられた上川畑は、春季キャンプで右ヒザを痛めて早々に離脱。しかし、5月末に復帰すると、好守備を連発し、167センチと小柄ながら、チャンスに打ちまくり、いつしかファンから、「神」川畑と呼ばれるようになった。
 80試合、打率.291、2本塁打、8盗塁。
 社会人出身の新婚は単身、寮生活を送り、ヒーローインタビューでは「ここで打たなきゃ男でない」と叫んだ。
 よくぞスカウトはこの2人を見つけ、球団はドラフト指名した。スカウトと球団に感謝。

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8位 伊藤大海 新人から2年連続2ケタ勝利
 昨年、ドラフト1位で10勝(9敗)をあげた伊藤大海が、今年も10勝(9敗1S)をあげた。
 「2年目のジンクス」という言葉があるとおり、相手を研究するプロ野球の世界で、入団から2年連続で活躍することは難しい。日本ハムで新人から2年連続2ケタ勝利は、かつてのトレンディ・エース西崎幸広さん2年目の1988年以来、34年ぶりの快挙。
 「大きな海」と書いて「ひろみ」と読む。北海道茅部郡鹿部町という函館市の北にある漁港出身、タコつぼ漁師の父の思いが込められている。
 伊藤を全国的に有名にしたのは昨年の東京五輪日本代表チーム。汗かきということで、投球する度に大量のロジン(松ヤニ粉)をつけるため、ボールのリリース時に白煙が上がる。相手の韓国チームから不正投球だと指摘されたが、ルールに違反していないと、直後にロジンバッグを手にした強気な行為が「追いロジン」という言葉で呼ばれた。
 強心臓の伊藤は、先発だけでなく、クローザー(抑え)の適性もある。新庄監督は、来季の抑え転向を検討しているが、本人は先発を希望している。
 平幹二朗さんの長男で俳優の平岳大さんにちょっと似ていると思う。

9位 若手の吉田輝星、万波、今川が一軍で活躍
 かつてのダルビッシュ、中田翔、大谷翔平のように、日本ハムは甲子園で活躍した好素材を多く入団させる。
 金足農サムライポーズの吉田輝星、横浜高でお父さんがコンゴ人の万波中正、初のファンクラブ(FC)出身入団・現在もFC会員の今川優馬らが出番を与えられて、必死に活躍した。
 先発中心だった3年間で10試合(1勝)しか登板できなかった吉田は、藤川球児さん仕込みの火の玉ストレートを武器に、51試合に登板し2勝3敗、防御率4.26。負けている試合の中継ぎで吉田が出てきて抑えると球場の雰囲気が明らかに変わった。

 同期の万波は、身体能力が高い外野手。100試合に出場(314打席)し、14本塁打、40打点 打率.203。打った瞬間にわかるホームランが魅力だが、打率が低く、終盤2軍落ちに涙した。
 2年目今川も外野手。解説者から打てるスイングではないと失笑される独自のアッパースイングを貫き、94試合、309打席、10本塁打、打率.227だった。
私が生観戦した東京ドームで2HRを放ったので思い入れがある。好きな言葉は「執念」、チームメイトから「執念先輩」と呼ばれる。

10位 ベテランの近藤健介と中島卓也も活躍
 日本ハムには、高齢のベテラン選手があまりいない。昨年は、暴力事件の中田翔を読売ジャイアンツにトレード放出、オフにはノンテンダーという聞き慣れない用語で、西川遥輝、大田泰示という高年俸レギュラー野手と中継ぎの秋吉亮を強制的に退団させてしまった。
 残っている生え抜き野手では、中心選手の近藤健介と元レギュラー遊撃手の中島卓也と人気者のユーティリティ杉谷拳士くらい(杉谷は10月28日にいきなり、今季限りの引退「前進」表明をした)。
 日本屈指の選球眼を誇る近藤健介は、1000安打と1000試合を達成。ケガがあり規定打席には届かなかったが、99試合、8本塁打、打率.302、出塁率.418、得点圏打率.363と安定的な成績を残した。

 驚いたのはショートのポジションを失い、口の悪いファンから次のノンテンダー候補と批判されていた中島。
 ビッグボスは、シーズン後半、少年野球のころから守ったことのない外野手、それも肩が強くない中島をセンターに起用した。理由は、足が速く捕球が安定しているから。
 中島は守備でほとんどノーミス、代走では好走塁を連発してビッグボスを喜ばせた。
 68試合出場で、17盗塁、失敗4。打率はこの数年よりはよい.223。現役選手では3位の通算250犠打も達成した。意外なコンバートで、選手寿命が3年延びたと思う。
 ところで、目下の大問題は、近藤選手が他球団への移籍が可能なFA資格を取得し、権利行使を予定していること。近藤の選択を尊重するが、万一退団となれば来季の日本一は不可能となる。

 以上が、私の日本ハム10大ニュース。
 「きつねダンス」というイニング間のチア・パフォーマンスが広く話題になったことを指摘されたが、毎試合見なれていたせいか、すっかり忘れていた。選手の活躍ばかりになったのは悪いことでない。

付け足し11位 鈴木健矢アンダースロー転向成功、高卒2年目根本が3勝
 鈴木健矢という入団3年目の無名の右投手がいる。サイドスロー(横手投げ)で投げていた過去2年は、使われても簡単に打ち込まれ、出てくると画面を消すダメ投手だった。
 ところが、何をどう思ったのか、ある日突然、ビッグボスがアンダースロー(下手投げ)転向を命じると、まったく打たれない投手に生まれ変わった。
 アンダースローは、パワー重視の球界では絶滅稀少種。過去2年は顔つきもあかんなと思っていたが、抑えるようになると、格好よく見えてくるから不思議だ。
 今年の成績は、19試合(38回)、2勝1敗4ホールド、防御率2.84だが、今オフに行われている若手中心の宮崎フェニックスリーグでも抑えつづけており、もしかすると、来季は先発でたくさん勝てるのではないかと今から楽しみすぎる。
 もう一人は、北海道出身の高卒2年目19歳の左投手・根本悠楓(はるか)。
 13試合(60.2回)、3勝3敗、防御率2.52。一軍デビューと3勝という2年目の目標をしっかり達成した。この投手も、オリックスの若手エース、宮城大弥とイメージが重なる、打てそうで打てない投手。
 鈴木と根本、2人の名前を覚えておいてください。
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