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2022年10月11日07:03

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小噺0380 ヒャッキン

ヒャッキン(=百円均一。百円ショップの意)の取扱い商品を紹介するテレビ番組、やけに目に付くと思いません?
貴重なゴールデンタイムの番組枠を使った、TV局とヒャッキンかタイアップした情報番組ですけど、これに引っかかっています。
TV局は何も企画制作しなくてもよく、タレントにヒャッキンを訪問してもらってお店が用意した人気商品を紹介してもらうだけ。それで高視聴率が稼げる安楽な番組ですよね。あー楽チン!
視聴が無料の民放ならあまり文句は言えないのですが、受信料を払っているNHKがこんな番組をしていたら腹立ちまっせ、おそらく。

本当に安価で便利なグッズは自然に普及しますからこの手の商品紹介番組の必然性は低いように思えます。だからボクはそんな番組は基本的に視ませんが、TV電源はオンにしたままです。商品にまつわる裏話は時に興味深いので、そこだけ視ることができるように「耳だけTV」なんです(¥3.5/hほどの50インチ液晶TVの電気代はムダ?)。

この商品紹介番組、ヒャッキンにとってはスゴい宣伝になります。人気タレントの30秒CF(注)のギャラは数千万円らしいのですが、そんな人が店を訪問して数十分も数時間も商品を宣伝してくれるんですから。店側に金銭的負担は無いそうですので、経営が日毎に厳しくなり存亡の機(「存亡の危機」は誤用です)にあると言われているヒャッキンにとって願っても叶わない福音です。

中国の浙江省義烏(セッコウショウ・ギウ)は長らく貧しい農村でした。少しでも収入を、ということで1990年代に閑散期の農家が家内工業でヒャッキン製品を作り始めました。それが今や大規模工場が軒を連ねる一大生産拠点に発展したそうで、場所代・人件費・光熱費・輸送コストなどを考慮するとモノによっては原価率は95%以上とか。だから儲かりません。ヒャッキンは早晩消えていくかも。

なお、ヒャッキンだけでなくスーパーマーケットの食品紹介番組もあるようですね。生産/漁獲/収穫や加工、流通などに付随する情報も入れちくれい!

(注)15秒や30秒の商品広告動画は一般的に"CM(Commercial Message、コマーシャル・メッセージ)"と言われますけど、正しくは"CF(Commercial Film、コマーシャル・フィルム)"だと思います。
CMはその番組を提供している企業の羅列(「この番組は○○の提供でお送りします」という音声も)を含みますからね。
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