先週日曜、18日、
「沈黙のパレード」。
これは、東野圭吾原作、福山雅治主演のミステリー「ガリレオ」シリーズ劇場版第3弾。
劇場版の前2作「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続き、監督・西谷弘と脚本家の福田靖がコンビを組む。湯川のバディ的存在の刑事・内海薫役の柴咲コウは第1作目以来、久々の登場となる。
また、主題歌を福山雅治と柴咲コウによるユニットKOH+が担当している。
かつて草薙刑事が担当した事件で完全黙秘し無罪となった蓮沼が、再び女子学生殺害事件の容疑者となり黙秘を貫き釈放されたが、何者かに殺され、女子学生の関係者は一様に口を閉ざして……
湯川先生、教授になったかぁ……
しかし、この映画の湯川教授、一気に真相に迫ってしまうので、推理の面白さもあったもんじゃない……まぁ、この劇場版「ガレリオ」は謎解きミステリーよりも、真実を解き明かしたが故の哀しみ、と言うヒューマンドラマに重みを置くのでやむを得ない部分もあるのだが、それも、これはちょっと切なさに欠けたような感じ。
勿論、そこは東野原作だけの事はあり、物語をしては悪くはないし、実力派キャストを揃えただけに見応えもあるが、前2作には及ばないかな……
もう1本、
「ヘルドッグス」。
これは、「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き原田眞人監督と岡田准一が組み、深町秋生の人気小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を映画化した犯罪サスペンス。
かつて取り逃がした犯罪者に私的制裁を加えた事で、警察からヤクザ組織・東鞘会への潜入を強要された,元警察官の兼高は、東鞘会の武闘派組織“ヘルドッグス”の中でも、相性98%と分析された“サイコボーイ”室岡に接近。
二人は最強の狂犬コンビとしてスピード出世し……
これは面白い。
でも、ちょっと背景が複雑、しかも、台詞が早口もしくはボソボソなので、何を言ってるかよく判らず、物語の流れを掴むまでに難渋するが、これは、そんな事関係ないくらいだ。
岡田准一のアクションは冒頭から見せ場満載だし、日本のヤクザのドメスティックなセンスを排除、まるでイタイアン・マフィアのようなスタイリッシュな東鞘会幹部や、組織本部の様子など、従来のヤクザ映画とは一線を画する出来映えだ。
岡田准一は期待通り。坂口健太郎は”サイコボーイ”と言われる割に、好青年に過ぎる――サイコパスの狂犬が、幼馴染みとパーティーに出掛けて、笑顔で興じ、人情話に涙していてはダメだろう……
あと、北村一輝は、スタイリッシュな東鞘会の中で、見事な日本の極道っぷり。ファーストシーンからして褌一つで全身の入れ墨を見せつけるのですからね……
これはよい。
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